こんにちは。新元号が「令和」に決まりましたね。個人的には Linux での対応状況になるかと思います。Linux カーネルで直接元号を扱うことは無いかと思いますが、glibc では、元号に対応しています。 strftime() 関数で 書式指定に "%E" 修飾子を指定することで元号を出力することができます。
例えば 以下の通りです。
※ちなみに私は今まで知りませんでした。
このデータは glibc の localedata/locales 配下の ja_JP ファイルに以下のように定義されています。
git commit 656dd306d49f34fb89a118624def9c1db8a9cfcb より
UNICODE のコード番号で書かれていてわかりにくいですが、明治以降の大正、昭和、平成までの元号が定義されていてそれ以前は「西暦」〇 年 とか、「紀元前」〇 年などと表示されるようです。
それで気になる RHEL での対応状況ですが、アップストリームの対応待ちとなっていました。
bz1555189 glibc: The Japanese Era name will be changed on May 1, 2019 他
今のところアップストリームの git でも上記のように取り込まれていないようです。
ただパッチのリクエストは出ているようです。[Bug localedata/24405] New: New era for Japan
Linux 上のシステムであまり和暦を使うことは無いような気もしますが、せっかくなのでイベントに乗ってみました。
以上です。
2019.04.04 追記
glibc のアップストリームで、パッチが取り込まれたようです。
ja_JP locale: Add entry for the new Japanese era [BZ #22964]
2019.04.11追記
RHEL で 新元号 "令和" 対応のエラッタがリリースされています。
- RHEL5-els RHBA-2019:0724 - Bug Fix Advisory
- RHEL-6.10.z RHBA-2019:0726 - Bug Fix Advisory
- RHEL7.2z RHBA-2019:0744 - Bug Fix Advisory
- RHEL7.3z RHBA-2019:0729 - Bug Fix Advisory
- RHEL7.4z RHBA-2019:0727 - Bug Fix Advisory
- RHEL7.5z RHBA-2019:0730 - Bug Fix Advisory
- RHEL7.6z RHBA-2019:0728 - Bug Fix Advisory
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