はじめに
AWS re:invent 2025 にて、 Database Savings Plans for AWS Databases が一般提供(GA)となりました。
AWSリリースページURL
■ What's New ページ
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/12/database-savings-plans-savings/
■ Database Savings Plans の FAQ
https://aws.amazon.com/jp/savingsplans/faqs/#database-savings-plans
■ 料金詳細
https://aws.amazon.com/jp/savingsplans/database-pricing/
Savings Plans とは?
まず、前提知識としてSavings Plansについてのおさらいになります。
Savings Plansは、AWSの柔軟な割引プログラムです。1年間または3年間の期間で、時間あたりの利用料金(例:$10/時間)をコミットすることで、オンデマンド料金と比較して最大72%の割引を受けられるものになります。
従来のリザーブドインスタンス ( RI ) と異なり、インスタンスファミリーやサイズ、リージョン、OSを変更しても割引が自動適用されるため、
ワークロードの変化に柔軟に対応できます。Compute Savings PlansとEC2 Instance Savings Plansの2種類があり、利用状況に応じて選択可能です。
(by Amazon Q ※2025/12/04現在の回答)
今回GAになった Database Savings Plans for AWS Databases とは?
今回、 RDS や DynamoDB 、 ElastiCache 等の各種データベースサービスでも、この Savings Plans を受けられるようになりました。
具体的には下記AWSサービスが対象となっています。
- Amazon Aurora
- Amazon RDS
- Amazon DynamoDB
- Amazon ElastiCache
- Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility)
- Amazon Neptune
- Amazon Keyspaces (for Apache Cassandra)
- Amazon Timestream
- AWS Database Migration Service (DMS)
※中国リージョンを除く全AWSリージョンで利用可能
できるようになったメリット
いままで、たとえば
「 RDS で db.r7g.large を使っています、 db.r8g が選択可能になったので利用したい」
「 RDS で 前世代ノードの db.m7i.large を使っています、将来的に db.r8g.large にするつもりだが、1年も使わないとおもう」
「 ElastiCache で RedisをValkeyにしようと思う」
となった場合、RIの場合はインスタンスファミリーやサービス変更ができないため、RIの利用ができませんでした。
仮にRIの場合は、RIの期限終了まで利用して更新をおこなわず、オンデマンド状態になってからファミリー変更、そしてRIを再度購入する。
といった事を行う必要がありました。
SPの場合はファミリーに縛られないため、先述の例の場合であればいずれもSPをそのまま継続して利用し続けることが可能です。
※注意 : db.r7i.large → db.r7g.large のようなオンデマンド料金が安くなる方向のファミリー変更の場合、コミット金額のほうが上回り赤字になる場合があります。ご注意ください
(2025/12/05 追記)
FAQに下記記載があります
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Database Savings Plans は、すべての対象サービスで第 7 世代以降のインスタンスに対するカバレッジを提供します。カバレッジは、ElastiCache の場合は Valkey インスタンス、Timestream の場合は InfluxDB インスタンスに限定されます。Database Savings Plans のカバレッジには、Aurora Serverless、ElastiCache Serverless for Valkey、Amazon DocumentDB Serverless、Neptune Serverless といったサーバーレスサービスに加えて、DynamoDB や Keyspaces 向けのオンデマンドおよびプロビジョンドスループットも含まれます。 |
そのため、第7世代以前(例 : RDS の db.m4.large )は利用ができない対象になります。またElastiCache の場合は Valkey インスタンスに限定されるため、memcacheやredisの場合は利用できません。redis利用の場合であればValkeyには比較的簡単に移行できるため、この機会に移行すると良いかもしれません
(追記ここまで)
まとめ
Database Savings Plansは、従来のリザーブドインスタンスよりも柔軟性が高い割引方法になります。
データベースの1年以上の長期利用がある場合、最大35%のコスト削減になります。
購入推奨機能やSavings Plans Purchase Analyzerを活用して、ぜひ導入を検討してみてください。
投稿者プロフィール
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2013年入社の平成生まれです。
初めて触ったコンピュータはPC9821でダイヤルアップでした。
その時に鯖落ちや人大杉の対応をしてくださる鯖缶になりたいと憧れ、
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