こんちには。iriharaです。
AWSのEC2などでは、皆さんご存知のようにコントロールパネルから簡単に、スケールアップやスケールアウトが
可能です。しかし、スケールアップする際には、システムリブート(AWSのManagement ConsoleでEC2インスタンスのStop/Start)が
必要なため、以下のような注意点があります。
その他にも、Linux系OSの場合、サーバの各リソース(メモリ、ディスク、CPU、ネットワーク)の負荷状況などを
監視する目的で、システム状態監視ツールのsysstatをサーバにインストール設定して、サーバ運用に使用している
ケースもあるかと思いますが、注意すべき点があります。
それは、スケールアップする際に、異なるコア数のインスタンスタイプを選択して起動し直すと、
sarコマンドを実行しても、以下のようなメッセージが表示され、正しくログが採取できなくなってしまいます。
■メッセージ例(debian7.6の場合)
この場合、インスタンスタイプを変更した日のsysstatのログ(/var/log/sysstat配下など)を削除して、sysstatのサービスを
再実行する必要があります。
これにより、新しく作成されたログにデータが書き込まれるようになります。
このため、対策としては、インスタンスタイプを変更する前(サーバ停止前)に、前もって/var/log/sysstat配下の
ファイルを、別のディレクトリに移動しておく必要があります。
移動したファイルについては、以下のようにすれば、後から参照可能です。
■確認方法
sarコマンドのオプションとしては、以下のようなものがあります。
sysstatは、通常Linux系OSにインストールすれば、特別な設定などしなくても使用できるので、
システム状態の確認にはもってこいのツールです。
しかし、ZABBIXやcacti、hinemosなどの監視ツールを導入すれば、GUIでの確認も可能ですし、
一元的にサーバを管理でき、様々な機能(ジョブ管理、ポート監視、障害発生時のメール送信など)も使えるので、
監視システムの導入をお勧めします。
以上
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