AWS EC2インスタンス スケールアップ時の注意点【sysstatについて】

この記事は公開されてから半年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんちには。iriharaです。
AWSのEC2などでは、皆さんご存知のようにコントロールパネルから簡単に、スケールアップやスケールアウトが
可能です。しかし、スケールアップする際には、システムリブート(AWSのManagement ConsoleでEC2インスタンスのStop/Start)が
必要なため、以下のような注意点があります。

■注意点
・EC2インスタンスにEIPを付けていないと、起動し直した時にIPアドレスが変わってしまう。
・インスタンスストア・ボリュームのデータが消えてしまう。

その他にも、Linux系OSの場合、サーバの各リソース(メモリ、ディスク、CPU、ネットワーク)の負荷状況などを
監視する目的で、システム状態監視ツールのsysstatをサーバにインストール設定して、サーバ運用に使用している
ケースもあるかと思いますが、注意すべき点があります。

それは、スケールアップする際に、異なるコア数のインスタンスタイプを選択して起動し直すと、
sarコマンドを実行しても、以下のようなメッセージが表示され、正しくログが採取できなくなってしまいます。

■メッセージ例(debian7.6の場合)

# sar
Cannot open /var/log/sysstat/sa20: No such file or directory
Please check if data collecting is enabled in /etc/default/sysstat

この場合、インスタンスタイプを変更した日のsysstatのログ(/var/log/sysstat配下など)を削除して、sysstatのサービスを
再実行する必要があります。

# /etc/init.d/sysstat status
[ ok ] sadc cron jobs are enabled.

# /etc/init.d/sysstat restart
[ ok ] Starting the system activity data collector: sadc.

これにより、新しく作成されたログにデータが書き込まれるようになります。

# sar
Linux 3.2.0-4-686-pae (ip-172-31-14-23)         05/20/2015      _i686_  (2 CPU)

01:51:37 PM       LINUX RESTART


# ls -l /var/log/sysstat/
total 4
-rw-r--r-- 1 root root 336 May 20 14:11 sa20

このため、対策としては、インスタンスタイプを変更する前(サーバ停止前)に、前もって/var/log/sysstat配下の
ファイルを、別のディレクトリに移動しておく必要があります。
移動したファイルについては、以下のようにすれば、後から参照可能です。

■確認方法

# sar -f /home/testuser/sa20
Linux 3.2.0-4-686-pae (ip-172-31-14-23)         05/20/2015      _i686_  (2 CPU)

01:51:37 PM       LINUX RESTART

01:55:01 PM     CPU     %user     %nice   %system   %iowait    %steal     %idle
02:05:01 PM     all      0.00      0.00      0.01      0.00      0.01     99.98
Average:        all      0.00      0.00      0.01      0.00      0.01     99.98

sarコマンドのオプションとしては、以下のようなものがあります。

 【オプション】
   -A…全てのデータの表示
   -n DEV…ネットワークの送信/受信パケットの統計情報の表示
   -n EDEV…ネットワークのエラーパケットに関する情報の表示
   -u…CPUの利用状況の表示。
   -b…ディスクI/Oの利用状況の表示
   -r…メモリとスワップの使用状況の表示
   -W…スワップの統計情報の表示
   -q…ロードアベレージの確認   $ sar -q
   -s…開始時間          $ sar -s 00:00:00
   -e…終了時間          $ sar -e 03:00:00
   -f…ファイルの指定       $ sar -f /var/log/sa/sa03

sysstatは、通常Linux系OSにインストールすれば、特別な設定などしなくても使用できるので、
システム状態の確認にはもってこいのツールです。

しかし、ZABBIXやcacti、hinemosなどの監視ツールを導入すれば、GUIでの確認も可能ですし、
一元的にサーバを管理でき、様々な機能(ジョブ管理、ポート監視、障害発生時のメール送信など)も使えるので、
監視システムの導入をお勧めします。

以上

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.