VMimportについては既にこちらで紹介されていますが、VMexportについては記載されていなかったので、まとめたいと思います。
前提として、VMimportによって作成されたインスタンスのみ、VMexportが可能です。
今回はXen Serverへのインポートを想定して、VMexportで出力するイメージはVHD形式としました。
指定できる出力形式は、VMDK(VMware)・VHD(Hyper-V・Xen)の二種類です。
【S3バケットへの権限追加】
VMexportでエクスポートしたイメージは、指定したS3バケットに保存されます。
その際、アクセス権限の設定が必要となります。

Grannteeに「vm-import-export@amazon.com」と入力し、「List」「Upload/Delete」「View Permissions」にチェックをつけてください。
[Save]ボタンを押せばアクセス権限の設定は完了です。

【インスタンスのエクスポート】
※事前にエクスポートしたいインスタンスをstopしてください。
ここからはAWS API Toolsを用いた作業になります。今回はCentOSにて作業しました。
まずは環境変数をセットします。
※アクセスキー・シークレットキーはそれぞれ自分のアカウントのものを使用してください。
AWS_URLは、イメージをインポートしたいリージョンを指定してください。例では東京リージョンを使用しています。
そして以下のコマンドを用いてS3へとエクスポートを行います。
[ターゲット環境]:VMware、Citrix、または Microsoft
[バケット名]:エクスポート先のS3バケットの名前
[ファイルタイプ]:VMwareの場合VMDK、CitrixもしくはMicrosoftの場合VHD
次のコマンドでエクスポートの進捗を確認できます。
出力内容2行目の[active]が[completed]と表示されればエクスポートは完了しています。
保存先に指定したバケットを確認し、ファイルを右クリックして[Download]を選択後、任意の場所にダウンロードしてください。
ファイルをダウンロード後、作成したVHDファイルが不要であればS3バケットから削除してください。
あとは煮るなり焼くなり。xenにインポートしてみたところ、VMimportでAWS上に移行する前と同様に動きました。
【感想】
VMimportに比べるとサクッと作業が終わりました。importコマンドに比べてexportコマンドは引数が少ないですね。
ニフティクラウドでもVMimportが出来るみたいなので、それについても検証してみたいと考えています。
AWS→ニフティクラウドへの移行も楽にできるかもしれません!
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