我々の基幹システムを支えるには技術力とバックアップ体制が必須でした。
株式会社JBAホールディングス
管理本部 情報システム部 課長 工藤 康一氏(写真右)

株式会社JBAホールディングス様(以下、JBAホールディングス様)は、JBAグループ会社の経営管理及び、バックオフィスサービス(経理・財務・人事・総務・情報システム)を行う企業様です。元々ホスティングサービスを利用していましたが、新しいグループウェアの導入をきっかけに、クラウドに移行し、弊社の『クラウド運用代行』を導入頂きました。
その経緯と効果について、同社管理本部 工藤 康一氏(写真右)にお話をお伺いいたしました。
株式会社JBAホールディングス
- 所在地:東京都千代田区麹町1-3 ニッセイ半蔵門ビル6階
- 設立:2007年3月
- 資本金:9,600,000円
- 事業概要:JBAグループ会社の経営管理・JBAグループ会社のバックオフィスシェアードサービス(経理・財務・人事・総務・情報システム)
- URL:http://www.jbagroup.co.jp/
JBAグループ会社の経営管理と、バックオフィスサービス(経理・財務・人事・総務・情報システム)を行う。
JBAグループは、会計コンサルティング、経営管理コンサルティング、及び税務関連サービスなどを主な事業とする。実務経験を数多く積んだ公認会計士を中心とした人材で構成、個々人のノウハウを最大限活用するだけでなく、組織の総合力をクライアント企業に提供出来るサービス体制を構築している。第三者的立場からのアドバイスだけでなく、ソリューションを実務に落としこむ具現化支援や、プロフェッショナルスタッフによる、高度なレベルでの実務作業を提供。
国際経験豊かな人材と独自のネットワークを生かし、グローバル課題にも対応する。
課題
- サーバーの保守を外部委託したいが、Windowsのシステムは自社でカスタマイズ設定したい
- 契約していた共有のバックアップサーバーが容量に達してしまった
- サーバーを社内から外に出したいが、コストも抑えたい
効果
- Windowsシステムの作り込みに集中したかったので、柔軟なマネージドサービスでサーバー保守だけアウトソーシング
- サーバーの残容量を心配する必要が無くなった
- オンプレミスからクラウドへ移行することでコストの課題を解決
利用状況
基幹系システムとなるグループウェアをAWSで運用
マネージドサービスの利用状況を教えてください。
グループ全体が利用するグループウェアのインフラにアマゾン ウェブ サービス(AWS)を採用
当社は、グループの税理士法人も含め、正社員約90名で半数は公認会計士(日本・米国)といった構成になっております。
グループ全体の社員が利用するグループウェアのインフラにAWSを活用しています。
スカイアーチネットワークスにはこのグループウェアのサーバーを24時間365日体制でAWS環境の運用・保守をお願いしています。

グループウェアの概要について教えてください。
一般的なグループウェアとは一味違うグループウェア
当社のグループウェアでは、勤怠管理・ワークフロー管理・ドキュメント管理・プロジェクト管理・請求書の発行や購入稟議など、会社が運営していく上で承認が必要なものの管理が可能となっており、一般的なグループウェアとは一味違います。
勤怠管理では、社員の稼働実績をもとに月の稼働実績を集計して請求書データに加工し、クライアントに請求したり、通常残業と深夜残業の計算をするアプリケーションを開発しており、社員の勤怠管理がグループウェア上で行えるようになっています。
また、プロジェクト管理や購入稟議など、紙やハンコではなくワークフロー上で承認を取るようになっています。社員リストに役割、権限を当てているので、「この人はプロジェクトの承認権限がある」、「この人はこの人の上司」など、経路が自動化されており、何の経費なのか自動的に然るべき人のところへ行くようになっています。セキュリティーのことを考え、社内でのやりとりをメールではなくグループウェア上で行うことで、内部資料の誤送信などを防いでおります。
導入背景
Windowsのシステムは自社でカスタマイズ設定したい
他社と比べて自由度があったことが決め手
スカイアーチのマネージドサービスを導入した経緯について教えてください。
決め手は他社と比べた時の自由度
もともと、スカイアーチのホスティングサービスを利用していました。ホスティングを利用し始めたのは、別の担当者が問い合わせたのがきっかけです。地震が少ない沖縄や、その他の会社にもお話を伺っていたようですが、Windowsのシステムをカスタマイズ設定したいという要望に対して、他の会社は制約があったので、自由度のあるスカイアーチにしたと聞いています。
ホスティングをご利用いただいていた時の話をお聞かせください。
相談をさせてもらいながら、2台構成から4台構成に
最初はWebサーバー1台DB(データーベース)とAD(アクティブディレクトリ)の入った1台の2台構成で稼働していました。それと合わせて、スカイアーチの共有バックアップのサービスを利用していたのですが、使用量が増えてきたので、専用のバックアップサーバーを1台追加し3台に。その後、社内サーバーとDB+ADのサーバーをプライマリとセカンダリとしていましたが、ADが1台だと心配だったので、相談をさせてもらいながら、ADをDBから切り離して全部で4台の構成になりました。
グループウェアのインフラとして、AWSを選択した理由を教えてください。
コストと先進性でAWSを採用
新しいグループウェアに乗せ替えようというタイミングで、別の環境に構築したいと相談したところ、データセンターとAWSの2通りで提案をしていただきました。ボトルネックとなっていたのはコストだったので、安いAWSにしようということになりました。
社内稟議を通すのが大変だという話も耳にしますが、「今やっていることがそのままできるのであれば、良いのでは?」、「これからはクラウドの時代。クラウドでやるべきでは?」と、上司の理解もあり、スムーズでした。
最初は「クラウドで大丈夫なのか?」と思いましたが、始まってみれば杞憂におわり、すんなりと入っていけました。
導入効果
ほぼ手放しでお任せできる安心感
マネージドサービスの導入効果について教えてください。
ほぼ手放しでお任せできること
ほぼ手放しでお任せできることですね。「こうしたい」と言ったら、技術の方が手配してくれるので、助かっています。
AWSの導入効果について教えてください。
トラブル時におけるサーバー切り替えのスピード感
移行はスムーズだったのですが、AWSの構築と並行して新しいグループウェアの開発を行っており、開発の方でトラブルがあって急遽切り戻さなくてはいけないとなった時に、すぐにインスタンスを立ち上げて準備ができるのは、クラウドの良いところだと感じました。従来だと1からセットアップしなくてはいけなかったので、そういったスピード感を持ってできるのはメリットだと感じています。また、コストも抑えられたことが効果としてあげられます。
あとは、従来だとDBがひっ迫すると、外付けハードディスクを付けて対応していたのですが、今後AWSだとそういったことが無くなるので効果としてでてくるのではないでしょうか。
今後の展開
ファイルサーバーのAWS化
今後の展開についてお聞かせ下さい。
各拠点でため込んでいるデータを、AWSのファイルサーバーで管理していきたいなと考えています。
特に不動産鑑定は国に納めているデータもあるので、安易なストレージサービスなどにはデータを置きたくないという考えがあります。DR(ディザスタリカバリー)なども考えて、内部のサーバーから外に出していきたいと考えています。ADでアクセス制限をかけてクラウドストレージを利用したいと考えています。
- 取材日:2015年8月
- 記載の担当部署は、取材時の組織名です。