COMPANYを24時間365日安定したクラウドサービスとして提供するためには、スカイアーチネットワークスのサーバー管理支援サービスが欠かせませんでした。
株式会社ワークスアプリケーションズ
アドバンスドテクノロジー&エンジニアリング本部 クラウド運用研究グループ ゼネラルマネージャー 荒川 康彦氏(写真右)
目黒立 真氏(写真中央)
吉田 一誠氏(写真左)

CCMSを提供するにあたりスカイアーチネットワークスのサーバー管理支援サービスであるサーバー監視サービスを導入した経緯と評価について、システムの管理運用を担当しているアドバンスドテクノロジー&エンジニアリング本部クラウド運用研究グループのゼネラルマネジャー荒川 康彦氏、目黒 立真氏、吉田 一誠氏にお話をお伺いいたしました
株式会社ワークスアプリケーションズ
- 所在地:東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル19階
- 設立:1996年7月
- 事業概要:大手企業向けERPパッケージソフト「COMPANY」の開発・販売・サポート
- URL:http://www.worksap.co.jp/
株式会社ワークスアプリケーションズは、大手企業向けERPパッケージCOMPANYの開発・販売・サポートを行っている企業です。COMPANYは、1000社以上に導入され、導入実績・販売社数シェアNo.1のERPパッケージで、財務会計、サプライチェーン、人事、E-コマースまで幅広く活用されています。
2012年にERPパッケージCOMPANYシリーズをクラウドで運用するCOMPANY on Cloud Managed Service (以下、CCMS)の提供を開始し、インフラからアプリケーションまでを一気通貫したサービスの提供を始めました。
ERP業界のリーディングカンパニー
ワークスアプリケーションズの事業概要について教えてください。
弊社は、1996年創業の人事、給与、会計、SCMなどの主要業務を包括する統合型パッケージソフトウェア(以下、ERP)の開発・販売・サポートを行っている会社です。これまでERPは、外資系企業の製品が強かったのですが、弊社のCOMPANYは、日本発のERPとして日本の大手企業の3社に1社に導入して頂いております。人事システムの領域ですと6割以上のマーケットシェアになります。

CCMSを支えるスカイアーチネットワークスのサーバー管理支援サービス
今回導入したサーバー管理支援サービスサーバー監視サービスの活用方法について教えてください。
弊社の企業理念は、COMPANYを通じて「日本企業の情報投資効率を世界レベルへ」向上させることです。
これまで弊社は、アプリケーションの分野で情報投資効率の向上に貢献してまいりました。昨今のクラウド化の流れで、ハードウェアであった領域がソフトウェア化されました。そこでソフトウェア開発の弊社でもインフラからアプリケーションまでを一気通貫し、CCMSとして提供しようということになりました。
弊社のCCMSを提供するにあたり、夜間無停止運転、サーバーの障害対応にお応えするためにサーバー監視と障害の一次サポート窓口として、スカイアーチネットワークスのサーバー管理支援サービスであるサーバー監視サービスを使用しています。

サーバー監視サービスの導入効果
サーバー管理支援サービスサーバー監視サービスの導入効果についてお聞かせください。
導入効果1.
CCMSのサービスレベルが向上
当初、CCMSは人事システムから提供を始めたのですが、人事システムは人事の担当者が帰宅した後に、仮に夜間にサーバーが停止しても業務に大きな影響はありません。しかし、夜間に動かす工場の就労管理、会計の夜間バッチ処理やE-コマースなどCCMSの対応が増えていくとサーバーを止めることが許されなくなります。サーバー監視サービス無しにCCMSのユーザーに24時間365日安定した稼働を保障するのは、自社のリソースだけでは不可能です。
導入効果2.
サーバー管理者の作業負担の軽減
運用担当者がサーバーの監視を行っていたのですが、社内での障害対応が非常に楽になりました。それまで、運用担当者がモニターをチェックしていたのですが、いつ起きるか判らない障害に対してピリピリとしていました。障害発生に一次対応まで行っていただける体制を作っていただいているので、担当者の負荷が軽くなったのが大きいです。
導入効果3.
ユーザーの投資効率の向上
従来型の自社サーバーでアプリケーションを運用するスタイル、いわゆるオンプレミスでは、サーバーの初期費用が必要なうえに自社でサーバー管理を行う必要があるためコストがかかりました。CCMSの提供を始めたことでユーザー様の情報投資効率は良くなったと思います。
サーバー管理でスカイアーチネットワークスを導入した経緯
スカイアーチネットワークスのサーバー監視サービスを導入した経緯について教えてください。
従来、オンプレミスという形でアプリケーションを提供してまいりましたが、2006年に世界で安全性が実証されたアマゾンウェブサービス(以下、AWS)がリリースされ、クラウド上でのアプリケーション運用が一般に知られるようになりました。弊社でも、2008年に社内でクラウドに関する研究グループを立ちあげ、自社の開発環境やグループウェアのクラウド化などを行い、2011年3月に国内ベンダーとして初めてAWS上でアプリケーションの稼働を保証しました。これによりCOMPANYをAWS上で動作保証をすることが出来たことになります。
しかし、COMPANYをAWS上で動作保証出来ても、すぐに使うというお客様はいらっしゃいませんでした。お客様はクラウドというものがどのようなものかも、どのように運用したら良いかも判らず、クラウド上でアプリケーションを動かしているのはベンチャー企業で、大手企業のお客様にはまだまだ受け入れられないといった状況でした。
であれば、自社の開発環境からアプリケーションまでクラウドにあげてきた研究の成果を結集して、クラウド上にシステム運用サービスを作りCCMSとしてリリースしようということになりました。CCMSをリリースするにあたり、インフラ部分のサービスレベルとして24時間365日のサポート体制が出来るパートナーを探していたところ、ユーザー様よりスカイアーチネットワークスをご紹介いただきました。


スカイアーチネットワークスの評価について
スカイアーチネットワークスの評価についてお聞かせください
1.コストパフォーマンスの良い柔軟なサポート体制
事業の継続性ということも考え複数のパートナーと契約を進めておりました。どうしても大手は値段やサポートの体制などで折り合いがつきませんでしたが、スカイアーチネットワークスは、サービスレベルに対する価格のバランスが良いです。弊社の顧客である大手企業からの様々なサポート体制の要求にも柔軟に対応していただいております。
2.対応の細やかさ
サポートに関して一番感じるのは、判らないことがあった場合の回答の早さ、手順書に変更があった場合の修正など対応の細やかさですね。新規にCCMSを導入されたお客様のアカウントで緊急に障害テストを行う必要が出た場合にも柔軟に対応いただいております。
3.高い信頼性
我々として一番信頼できるのは、オペレーターがルーチンワーカーではなくて、技術者が対応しているところです。他社は、業務フローを整えてルーチンワーカーに任せてコストを下げているのですが、スカイアーチネットワークスの場合は、既存の技術者のリソースを有効活用して低コストでサービスを提供していただいております。
4.万全のセキュリティ対策
セキュリティに関しても技術者の作業をモニタリングする仕組みが構築されていて作業手順が全て記録されておりますので、障害が発生した場合や、操作に問題が発生した場合など、記録がすべて残されており追えるようになっているので信頼性があります。
スカイアーチネットワークスへの期待と今後について
最後にスカイアーチネットワークスへの期待と今後についてお聞かせください
お客様の会計監査体制の標準化について、システム統制や内部監査などをスカイアーチネットワークスと共同で提供出来ればと思っております。
CCMSは、2012年末のリリース以来、50社以上にご利用いただいております。現在も毎月2、3社の大手のお客様が、CCMSに移行しております。弊社のユーザーである大手企業へ両社一丸となって良いサービスを提供していきたいと思います。

ワークスアプリケーションズ様:荒川ゼネラルマネジャー、吉田氏、目黒氏
- 取材:カスタマワイズ
- 取材日:2014年10月
- 記載の担当部署は、取材時の組織名です。