【検証】DELL製サーバーでDIAGを行う方法。基本編

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どうもみなさん、はじめまして。

この度スカイアーチでブログを書くことになりましたスカイアーチのsasですー。はい。
ブログの小手調…手始めとして私の方からDELLサーバで行うDIAGについて紹介したいと思います。

【DIAGとは】

まずDIAGとはDiagnosisの略称で日本語で言いますと”診断”という意味でして、

コンピュータ本体に異常箇所があるかどうかを確認するための診断ツールです。

DIAGはDELLだけでなくNECやIBMなどベンダー毎に様々なDIAGがあり、操作方法も全く違います。

DELL製のDIAGはサーバーもパソコンも診断できます。

今回はDELLサーバーでDIAGを行ってみたいと思います。

DELL製コンピューターでDIAGを行う方法は主に3つあります。

  1. DELLのサポートページから行う方法
  2. DIAGディスクを使用した方法。
  3. Unified Server ConfiguratorからDIAGを起動する方法。

パソコンは1~2の方法で、サーバーは2~3の方法で行うのが一般的です。
今回はR410のサーバーで2~3の方法でDIAGを行ってみたいと思います。
1386775318_R4105←これがR410。
http://www.dell.com/jp/business/p/poweredge-r410/pd

【DIAGディスクを使用した方法手順】

  1. DELLのサポートページからDIAGのISOファイルをダウンロードしてディスクに書き込む。
  2. ディスクを光学ドライブに挿入する。
  3. DIAGのブートメニューから選択して行う。

まず元となるISOファイルですがDELLのサポートページからDIAGのISOファイル生成するアプリケーションをダウンロードします。

【Dell 32-bit Diagnostics v5158 】
http://www.dell.com/support/home/jp/ja/jpdhs1/Drivers/DriversDetails?driverId=4Y5N5

無題

ファイルを解凍しますとアプリケーションが起動します。ここからDIAGのISOファイルを生成します。

【Create a Bootable CD】を押してISOファイルを生成しますのでそれをディスクに焼いて下さい。

DIAGディスクが出来ましたらサーバー本体の電源を入れてドライブに入れます。
ディスクが読み込まれますと以下のDIAGの起動メニューが表示されます。
ddd
DIAGを起動するには【2】キーを押して【2 Ddgui graphics-based diagnostic (No console-rediretion support)】を選択します。
以上がDIAGディスクを使用した方法です。

【Unified Server ConfiguratorからDIAGを起動する方法】

ディスクではなくサーバーに内蔵されているDIAGから行う場合はBIOS上で【F10】を押して【System Service】 を読み込みます。
UFEI

Unified Server Configuratorを読み込みます。

UEFI_menu

UEFI_ok
Unified Server Configuratorのメニューから【※ハードウェア診断】(※英語表記の場合はHardware Diagnosis)を選択します。
以上がUnified Server ConfiguratorからDIAGを起動する方法となります。

以下からのDIAG実行方法は全て共通です。

【DIAGの実行方法】

diag_kei DIAGを実行しますとソフトウェアが読み込まれます。

diag_menu
ソフトウェアの読み込みが完了しますとOptionが表示されますので、【Run Diags】を押して下さい。

diag_menu2
DIAGが読み込まれますとMainMenuが表示されます。各項目を簡単に説明しますと以下のとおりです。

  • Express Test…DIAGを簡易診断で行う。
  • Extended Test…DIAGを完全診断で行う。(ハードディスク全領域診断)
  • Custom Test…診断個所を自由に選択できる。
  • Infomation…診断結果の表示。
  • Exit…終了。

今回は基本編というタイトルなので簡易診断のExpress Testを行います。
express_now
こちらが実行中の画面です。
Test Prosessはテスト中の項目、Overall Prosessはテスト全体の進捗状況となります。
Express Testのテスト時間は15分~20分位でOverall Prosessが100%になりましたらDIAGは完了です。

もし途中でテストを中止したい場合はEscキーを押して下さい。
途中で異常を検知しますとエラーメッセージのダイアログが表示されます。

【yes】はテスト続行、【no】は中止、【retry】はエラーが検出されたデバイスを再チェックします。
特に何も異常がなければテストは正常に終了します。
sas_error
診断結果はInfomationから確認出来ます。
Erorrsの項目は検知した障害の詳細が表示されます。この項目が空白の場合は異常なしとなります。

 

【ExpressとExtendedの違い】

ExpressとExtendedの違いは、HDDの全領域のチェックするかどうかの違いです。
全領域をチェックするのでHDDの記憶容量が大きい程診断時間は長くなります。
HDDの規格(IDE,SATA,SAS,SCSIなど)、回転数(RPM)、記憶容量(GB,TB)、転送速度(3GB,6GB)などの違いによって終了する時間は異なり、転送速度も回転数も高速のSASドライブであっても容量が大きいと時間が掛かったり、古いIDEドライブでも容量が小さいと早く終わったりと結果は様々です。
またDIAGを行うサーバーのスペックで診断時間が早く終わるかどうかは不明です。
私の所感ですと大した差は感じられないですが、果たしてどうなのでしょうか。

説明が長くなりましたが以上がDIAGの基本的な操作方法となります。
次回は応用編としてCustom Testの説明をしたいと思います。
ではまた。ノシ

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