【AWS re:Invent 2017】AWSがVoice User Interface(VUI)に力を入れる理由

AWSとVoice User Interface

AWSがVoice User Interface(VUI)に力を入れています。

AWSは2014年に音声サービス「Amazon Alexa」を開始しました。
re:Invent2017でのAlexaに関するSession数は
全2235 Session中106 Sessionに上ります。

AWSはなぜここまで音声サービスに力を入れるのでしょうか。

Werner Vogels氏が語るVUIの重要性

Werner Vogels氏はKeyNoteで以下のように語っていました。

しかし、もっと大きなことが起きていると思います。
通常の、いわゆる自然なインターフェースを使うことによってです。
デジタルシステムというのは現在制限されていると思います。
デジタルネイティブへのアプリケーションに限定されていると思います。
私は、どうやってスクリーンを使うのか、キーボードを使うのか、
アプリケーションを使うのか、ということをわかっています。

でもタブレットを例えば自分の祖父母に贈ったら、1つの事しか彼らはできません。
Skypeです。それだけなんです。

でも、通常の自然なインターフェース、
例えば音声とかを使うことができればデジタルシステムが祖父母にも使えるかもしれない、
それも色々な形で。まだ読み書きのできない若い子供たちも、
デジタルネイティブで音声ありきのシステムにアクセスすることができることになったら、
多分携帯には戻れないと思います。

これが私の考えていることで、まさに私たちに起きているのは、”Up Fatigue”、
アプリケーションに疲れているということです。
また使い方を憶えなければいけない新しいアプリケーションが…、
このためにどのアプリケーションが必要なの?、
で、やっぱりアプリケーションを探すのにまた例えば入力しなきゃいけないと、
いったような時代には戻りたくない、
やっぱり自分の自然なインターフェースを使いたい訳です。

音声というのは非常に重要です。デジタルシステムの扱いにとって、
みんなが使ってもらうためには必要です。

今よりももっとずっと沢山の人がデジタルシステムがアクセスできるようになったら
私たちの経済・社会もより豊かなものになるでしょう。
今までのデジタルシステムのインターフェースは
マシンの設計に引っ張られた「マシン中心のインターフェース」でしたが、
「人間中心のインターフェース」であるVUIは
デジタルネイティブ以外の人々も使うことができるだろうということです。

Werner Vogels氏の話はこの後途上国にも音声が必要だという話に移っていきます。
インターネット利用者数で見ると、世界人口76億人に対し現在の利用人口は34億人、
普及率にして約半分です。
残りの半分の人々のデジタルシステムへの扉の鍵を開けるためにVUIは重要な役割を果たすので
スマートフォンに続く次のデバイスとしてスマートスピーカーと音声サービスの開発を
AWSを始めGoogle, MicroSoft, Line, Appleなど各社がしのぎを削って行っているのです。

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