はじめに
この記事は、7月中旬から始まったANGEL Dojoでの私たちの取り組みとと、そこで得られた学びについて共有させていただきます。
ANGEL Dojoは、AWSを活用したサービス開発を体験するハッカソン型のプログラムです。初めて尽くしの3ヶ月間で、私自身、大きく成長できたと感じています。
この記事を通して、ANGEL Dojoでの私たちの取り組みや、私がどのようにAWSの知識を身につけ、スキルアップできたのかをお伝えします。
皆さんの今後のプロジェクトや自己学習のヒントになれば嬉しいです。
ANGEL Dojoとは?
ANGEL Dojoは、「AWSで日本を元気に!」をテーマに掲げた、3ヶ月間の集中的なハッカソン型プログラムです。
このプログラムの主な目的は、参加者の皆様にAWSを活用したものづくりを一気通貫で体験していただくことにあります。これにより、開発に必要な知識を習得し、将来的にプロジェクトで活躍できる人材になることを目指します。
プログラムのスケジュール
3ヶ月間のプログラムは、大きく以下のフェーズで構成されていました。
- 1ヶ月目:企画フェーズ
- サービスのコンセプトを決定します。
- Working Backwardsワークショップなどを実施しました。
- 2~3ヶ月目:設計・開発フェーズ
- 企画したサービスを動く状態にするため、実際に開発を行います。
- アジャイル開発スクラムワークショップやBizDevOpsワークショップなど、開発に役立つ講義がありました。
- 企画したサービスを完成させ、成果を発表しました。
2025年の狙い
今年のANGEL Dojoでは、ユーザー企業の実課題を元にものづくりを体験することを重視していました。これは、内製化を進めるための基盤作りを目的としています。
特に、以下のような課題を持つユーザー企業様に向けて設計されています。
- 内製化に向けて、何をどのように取り組めば良いのか分からない。
- 自社サービス開発の俊敏性(アジリティ)を向上させたい。
- クラウド活用を内製化したいが、人材やノウハウが不足している。
これらの課題に対し、AWSは「全てを1社でやる必要はない」という考え方を示しています。自分たちでやるべきことに集中し、できない部分はパートナーの力を借りる「共創」が今後のキーになると考えているそうです。
特に、以下の領域でユーザー企業とパートナー企業が共創を目指す動きが重要とされています。
- 企画(Biz): ユーザー企業が特にオーナーシップを取るべき領域
- 開発(Dev)、運用(Ops): ユーザー企業が、パートナー企業と共創を目指す領域
ANGEL Dojoは、ユーザー企業とパートナー企業が垣根を超えて「共創」し、内製化を推進するお手伝いをするプラットフォームとして機能しています。
今年のチームは、ユーザー企業、パートナー企業、パートナーメンター、そしてAWSメンターで構成され、計9チームが参加しました。
私の役割と挑戦したこと
ANGEL Dojoでは、私たちのチームで1つのサービス開発に取り組みました。
初期:議事録係からのスタート
私は新卒1年目ということもあり、参加当初は開発面で貢献することは難しいだろうと考えました。そこで、まずはチームに貢献するため、議事録係に立候補しました。
ANGEL Dojoがある日は朝会があり、その時の記録を担当しました。他のメンバーにも協力していただきながら、メンバーの予定や共有事項を記録し、まとめていきました。
開発へのステップアップ
開発フェーズに入ってからは、メンバーからの指示を待ち、作業が終わり次第すぐに次のタスクをもらいに行くという形で、積極的に手を動かしました。
プロジェクトでは、AWSのインフラ構築にCDK(Cloud Development Kit)を活用していました。
最初はサービスの検証など簡単なタスクからでしたが、次第にRDS(Relational Database Service)の作成や、OCR処理の実装など、難易度の高いタスクに挑戦する機会が増えていきました。
特にRDS作成のあたりからは、自分が作成したソースコードを先輩方にレビューしていただくようになりました。
レビューを通じた学び
私たちはGitHubを活用して開発を進め、コードのレビューを行っていました。
当初、コミットやマージの概念がよく分からず、たくさんの変更をまとめて1つのPR(プルリクエスト)として出していました。今思い返すと、レビューしていただくのが大変だったと思います。
その時にPRに関するアドバイスをいただき、レビューしやすいコミットを意識するようになりました。具体的には、細かくコミットを分けて、それぞれの変更内容が分かりやすいPRを出す方法を学びました。これは、日々の業務でも非常に重要なスキルだと感じています。
3ヶ月の挑戦で得られた学び
ANGEL Dojoに参加する前は、EC2(Elastic Compute Cloud)の作成方法すら分からないレベルでした。しかし、この3ヶ月間で、私は大きな成長を遂げることができました。
AWSのサービスを触れる機会
CDK(Cloud Development Kit)やCloudFrontなど、普段の業務では触れたことのないサービスに触れる貴重な機会を得ました。また、LambdaやRDSも、コンソール画面(コンパネ)で触るのは初めてでした。
インフラからアプリケーションロジックまで、一連の開発フローを経験しました。特に、CDKによるRDSの作成や、OCR処理を行うLambda(TypeScript/JavaScript)の作成など、できることが着実に増えていきました。
資格取得と知識の深化
ANGEL Dojoに参加する前は、CLF(Cloud Practitioner)のみの保有でしたが、プログラム期間中にSAA(Solutions Architect - Associate)、AIF、MLA、MLSの4資格を短期間で取得できました。
短期間で多くの資格を取得できたのは、ハンズオンをする機会が増えたことで、サービスの理解がしやすくなったためだと感じています。特に、Amazon BedrockでOCR処理を行う部分を担当させていただいたため、AI系のサービスへの理解が深まり、AI系の資格の取得にもつながりました。
AIアシスタントの活用
開発プロセスでは、Amazon Qを実際に活用しました。
AIアシスタントがもたらす開発効率の向上を肌で実感することができました。コーディングの手助けをしてもらった場面も多く、今後もAIツールを日常業務に組み込むことの重要性を学びました。
ペアプログラミングの効果
開発終盤でペアプログラミングを導入しました。
ペアプログラミングとは?
2人のエンジニアが画面を共有し、協力して開発を進める手法です。一人がコードを書き(ドライバー)、もう一人がそれをレビューし、次の作業をナビゲートします(ナビゲーター)。
有識者の方にナビゲートしていただき、私がドライバーとして操作しました。これにより、ショートカットキーの使い方や効率的なコーディング手順など、作業方法をその場で学ぶことができました。
エラーが出た際もすぐに見ていただけるため、対処にかける時間を大幅に減らすことができました。特に初心者にとって、経験者の作業方法や思考の流れを隣で学ぶことは、自己学習よりもはるかに早く成長できると実感しました。
チームの振り返りでも、「もっと早くペアプロを導入しておけばよかった」という意見が出るほど、その効果は絶大でした。
課題と今後の抱負
この3ヶ月間は、たくさんの課題も見つかりました。
- 英語が苦手で、エラー文の内容をすぐに理解できない。
- タイピングが遅く、議事録をとるのが間に合わないことがある。
- AWSに関する知識がまだまだ足りない。
これらの課題に直面した時、チームメンバーの方々に何度も助けていただきました。
今後は、その逆で自分がチームの助けになるために力を付けていきたいと考えています。そのために、この期間で得た経験と知識を基盤に、さらなる勉強と日々の業務に真摯に取り組んでいく所存です。
まとめ
この3ヶ月間は、私にとってまさに「ほとんどが初めての挑戦」でした。
触ったことのないサービスへの挑戦、普段の業務では関われない他社のエンジニアの方々との出会い、そしてメンバー全員で一つのサービス開発に取り組んだことは、非常に貴重な経験となりました。
特に、開発の流れ全体を一気通貫で体験できたことは、私のエンジニアとしての経験において計り知れない価値がありました。
この貴重な学びを定着させるために、今後は「個人的な小さなANGEL Dojo」として、プログラムで扱った内容を復習し、知識を深める取り組みをしたいと考えています。
この経験を活かし、今後のプロジェクトでチームに貢献できるよう、一層努力してまいります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
投稿者プロフィール
- AWS勉強中の新人です!





