EventBridge Scheduler と Change Calendar の比較

こちらは AWS DISCOVERY CAMP/AWS BUILDERS GUILD/ゆるふわスタディ Advent Calendar 2025 の20日目の記事です!

はじめに

 突然ですが、EventBridge Scheduler と Change Calendar というサービスをご存じでしょうか。
 どちらも AWS の自動化に関するサービスですが、とても似ているこの二つのサービスにも、それぞれの得意分野というものが存在します。

 今回は、こちらの二つのサービスの特徴とその使い分けについて書いていきたいと思います。

EventBridge Scheduler とは

EventBridge Schedulerは、決まった時間に AWS を自動実行するサービスです。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/scheduler/latest/UserGuide/what-is-scheduler.html

なにができるのか

  • 柔軟なスケジュール
    • cron や rate を用いた細かい時間制御が可能です。もちろん一度限り実行というような設定もできます。
  • 複数ターゲット
    • 270 を超える AWS サービスと連携が可能です。
  • タイムゾーンが自在
    • UTC や JST の切り替えがコンソール上から簡単に行えます。

主な特徴

  • 高精度
    • 秒単位での正確な実行が行えます
  • 自動スケーリング
    • サーバーレスなので拡張性が高く、何百万ものタスクをスケジュールすることができます。
  • 従量課金
    • つかったらつかっただけお金がかかりますが、無料利用枠が月間1,400万回があるので実質無料といっても過言ではないですね。

Change Calendar とは

 AWS Systems Manager の機能の一部で、決まった日付に他の AWS サービスから参照されるサービスです。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/systems-manager/latest/userguide/systems-manager-change-calendar.html

 ※ 既に新規の利用受付が終了している Change Manager とは別の機能なのでご安心ください。

なにができるのか

  • 営業日、非営業日の定義
    • カレンダーベースで、祝日の設定はもちろん営業日、非営業日の設定も可能です。
  • 他 AWS サービスとの連携
    • 他の AWS から参照されます。ここが EventBridge との大きな違いです。
  • 期間単位での管理
    • お正月や大型連休等、期間単位での制御が可能です。

主な特徴

  • カレンダーベース
    • google カレンダーに予定を入れるような気軽さで直感的な管理が行えます。
  • シンプルな状態管理
    • OPEN と CLOSED の二つだけで、シンプルに状態を管理できます。
  • ほぼ無料
    • Change Calendar 事態は無料ですが、実行ログを CloudWatch に残したりするとその分のお金がかかります。

まとめ

 いろいろと書きましたが、最終的に以下を意識していれば大丈夫だと思います!

やりたいこと Change Calendar EventBridge Scheduler
営業時間外の EC2 自動停止 ×
カレンダーに沿った運用 ×
毎日のバッチ実行 ×
夜間メンテナンス ×
定期的なログ取得 ×

 つまり、期間が決まっている&他のサービスから参照するときは Change Calendarを使用し、時間が決まっている&他のサービスを起動させる場合はEventBridge Schedulerを使用するのがおすすめです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

omi
AWS の諸々について、初学者目線から書いていけたらいいなと思っています!