Route53のアップデート内容について調べてみた

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こんにちは!
Amazon Route 53についてのアップデートがあったようなので、それについての記事を投稿したいとおもいます!

 

【そもそもRoute53とは?】

特徴を箇条書きでまとめると、
・AWSの提供しているDNSサービス
・冗長化されたロケーション(全世界30箇所以上にロケーションを配置)
・SLA100%
などが挙げられます。全世界30か所以上にロケーションが配置されているため、短時間でDNSクエリに対応できるようになっています。また、SLA100%というのは、DNSサーバーを運用するうえでは非常に頼もしいものです。Route53を使用すれば、ドメイン名とIPアドレスのひも付けができなくなってWebページが閲覧不可能になる、という事態が発生しないのです。
また、Route53も、EC2やS3と同じく従量課金制です。
 

【今回のアップデート内容】

今回のRoute53アップデートでは、大きく三つの項目が追加・更新されました。
①ドメインの管理を全てマネジメントコンソールで行えるように変更
②Geo Routing機能の追加
③StandardおよびLBR(Latency-Based Routing)のクエリに対する料金値下げ
この3つについて詳しく解説していきたいと思います。
 

【①ドメインの管理】

今までRoute 53を使用する場合、レジストラーにドメインを申請しホストゾーンを作成したうえで、Route53のネームサーバーにアクセスするように、ドメインのエントリをレジストラーで設定する必要がありました。今回のアップデートで、これらの処理を全てAWSマネジメントコンソール内で行うことが可能になりました。

今までの面倒な作業をマネジメントコンソール内で全てできるというだけでなく、ドメインの有効期限切れなどを通知してくれる機能なども使用できます。
ドメインの有効期限切れを気にすることなく作業ができるようになったことは。業務の効率化に繋がるのではないでしょうか。

それでは、ドメインの登録手順を以下に記載します。
 
1.ドメイン登録画面起動

Route1

Route53コンソールを開き、Domainsを選択した後「Register Domain」をクリックしてください。
 
2.ドメイン名の登録

Route2

登録したい名前、ドメインを記述し「Check」ボタンをクリックすると、ページ下部に使用可能ドメインが表示されます。使用したいドメインが決定したら、「Add to cart」ボタンをクリックします。すると、右側のショッピングカートにドメインが追加されます。
 
3.各種情報の入力

Route3

連絡先などの各種情報を入力してください。
 
4.入力情報確認

Route4

入力した情報と購入したいドメインに間違いがないかを確認し、問題がなければ、規約に同意して「Complete Purchase」にボタンをクリックすればドメインが登録されます。

 

これでドメインの登録については完了です。
登録後は、コンソール内でドメインごとの詳細な情報を見ることができます。
 

【②Geo Routing機能の追加】

新しくGeo Routing機能が追加されました。この機能を簡単に説明すると、リクエストをしたユーザーのロケーションごとに、異なるリソースにマッピングできるという機能です。
つまり、あるドメインに対してアクセスしてきたほとんどのユーザーをS3のバケットにマッピングし、欧州からアクセスしてきたユーザーのみEC2インスタンスにマッピングする・・・といったような使い方ができます。
この機能を使えば、例えば国ごとの文化や宗教の違いに合わせて、適切なコンテンツを配信するといった使い方ができそうです。

この機能も同様に、AWSマネジメントコンソールやRoute 53 APIから変更が可能です。

Geo Routingも試してみたいのですが、登録するドメインを持ち合わせていないので試せませんでした。
AWSのブログに、ドメイン名の登録からGeo Routingの使用方法まで書かれているので、使用できるドメインをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
http://aws.typepad.com/aws_japan/2014/08/route-53-domain-reg-geo-route-price-drop.html
 

【③Route 53 料金値下げ】

三つ目として、StandardおよびLBR(Latency-Based Routing)のクエリに対する料金値下げがありました。以前の値段よりさらに20%も値下げされています。

Standard Queries – $0.40 – 最初の10億クエリ/月、 $0.20 – 10億クエリ以上/月
LBR Queries – $0.60 – 最初の10億クエリ/月、 $0.30 – 10億クエリ以上/月
Geo DNS Queries – $0.70 – 最初の10億クエリ/月、 $0.35 – 10億クエリ以上/月

上記の価格は、8月1日から有効となっています。
 

【記事まとめ】

今回のアップデートにより、Route53が機能面でも価格面でもより一層使いやすいサービスとなりました。
Geo Routingについてはまだ未知の領域ですが、今後面白い使われ方をされていくのではないでしょうか。自分もぜひ試してみたいと考えています。

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