RHEL7/CentOS7 管理コマンドについて 【 ssコマンド編 】

こんにちは。iriharaです。
今回は、RHEL7/CentOS7の管理系のコマンドについて確認してみましたので、
皆さんよろしければ、参考にして下さい。

以前に、RHEL7について紹介させてい頂いた際に、ifconfigコマンドやnetstatコマンドなどは、
今後別のコマンドに切り替わる旨を紹介させて頂きましたが、今回は、netstatコマンドに
取って代わる事になる予定のssコマンドについて紹介させて頂きます。

…と、思った矢先に、色々と確認したところ、ssコマンドについては、現行のバージョン
(iproute-3.10.0)にバグがあることが判明してしまいました。
(Red hat社でも認識されているようです。)

こちらのサイトにも記載されている通り、ss -natuコマンドでTCPとUDPのポートを一度に
表示すると、一部UDPのポートがTCPで表示されてしまいます。

そのため、iprouteを3.14.0にアップデートを実施しました。
現状では、yum updateなどでのアップデートは、まだ対応していないようなので、rpmパッケージを
ダウンロードして対応します。

この結果、以下のように表示されるようになりました。

という訳で、気を取り直して、改めてssコマンドについて紹介させて頂きます。
ssコマンドは、セッション一覧などを確認するためのコマンドになります。
オプションとしては、以下のようになります。

オプションが色々ありますが、起動しているサービスの確認などを行う場合、先程も実行した「-natu」を
付ければ、TCPとUDPの起動しているプロトコルの確認ができます。

また、「p」オプションを付けると、起動しているサービスと紐付いているプロセスの確認も可能です。

「s」オプションを付けると、集約した情報が表示されます。

これだけだと、分り辛いので、他のオプションと一緒に使用します。

他にも組み合わせ次第で、色々な使い方ができそうです。
リリースして、まだ間もないので、情報がまだまだ少なかったり、バグがあったりと、今すぐnetstat
コマンドから切り替えて日常的に使用するのは、もう少し先になりそうな感じですが、各ベンダーや
コミュニティから日々リリースされる新しいものに触れて、どういう場面で使う事ができるのか、
もう少し大げさに言えば、世の中にどう影響を与えるのか、など、問題意識を持って、自分なりに色々と
想像を巡らせて、今後も引き続き情報収集に努めたいと思います。
(それが、IT業界に身を置く醍醐味の一つだと思うので。)

■参考
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1063927
http://d.hatena.ne.jp/ozuma/20140915/1410774381
https://www.upken.jp/kb/cent6-cent7.html
http://confluence.sharuru07.jp/pages/viewpage.action?pageId=361352

以上