サバ缶&防災食勉強会に参加してきました

はじめまして、スカイアーチネットワークスの営業本部の安藤と申します。
昨年6月からスカイアーチにジョインしています。

ようやく新しい環境にも慣れてきたので、ブログをエントリーします。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、弊社のノベルティグッズは黄色いサバ缶なんです。

これは、サーバー管理の略称である『サバ管』と『サバ缶』を掛けたユーモアですが、
初めて手渡されたお客様は結構驚かれます。

企業のノベルティグッズって、普通はペンとかメモ帳とか、少し変わった所でもゴルフボールとか、そういったモノが多いと思うのですが、食べ物、しかもガチなサバ缶ですからね。

・・・実はかく言う私自身、前職の時に、当時のスカイアーチの営業の方から、
このサバ缶をたまたま頂く機会があったんですよね。貰った時はかなりビックリしました。

しかも家で食べてみたら、メチャクチャ美味しくて二度ビックリ

それもそのはず、三陸・宮城県石巻のおいしいサバを使った
贅沢なサバ缶だったんですよね。

スカイアーチの営業さんが言うには、缶詰博士の黒川勇人氏の缶修(監修)の下、
サバ(38)にちなんで380円で販売し、収益の38%を被災地の子供たちの支援活動に寄付しているということでした。

缶詰博士の存在に三度目の驚きを禁じ得なかったのですが、
缶詰博士といい、38%といい、そのこだわりの徹底ぶりを聞いた瞬間、
このスカイアーチという会社に対して、単なるダジャレや、伊達や酔狂ではない、
何か底知れぬ深いストーリーの存在を感じたものでした。(なにげに伏線)

・・・それはともかく、おかげさまで弊社も最近では
『サバ管屋のスカイアーチ』としてお客様から覚えて頂く事も増えてきました。

スカイアーチという名前が分からなくても、
「スカイアーチ? ・・・あ~!! はいはい! あのサバ缶の会社だよね!?」
といった形で、サバ缶をキーにして思い出して頂くこともしばしば。

まあ、厳密にはサバ管の会社なんですけどね笑。
ただ、缶詰も本当に店頭で販売しているので当たってはいるんですがね。

そんな中、先日、社内で、ゲストスピーカーを招いて
『サバ缶&防災食勉強会』が開催されました。

上記の経緯で、私もスカイアーチが何やらサバ缶に尋常ではないこだわりを
持っている会社だとは感じていましたが、詳しい事情は知らなかったので、
ちょうど良い機会だと思い、参加してきました。

 

 


あの東日本大震災から間もなく7年が経とうとしている今、スカイアーチの
サバ缶の誕生秘話を知り、実際に防災食の講習を受ける事で、サーバー管理屋
として改めて防災の意識を高めよう、というのが今回の勉強会の趣旨でした。

勉強会は、「サバ缶誕生秘話」と、
非常食「安心米」のレクチャーと試食会、という2部構成。

 

サバ缶誕生秘話

第1部は「サーバー屋のサバ缶」の生みの親・須田泰成さんによる「サバ缶誕生秘話」。

須田泰成(すだ  やすなり)さん

東京・経堂のイベント酒場「さばのゆ」の店主で、
「ひとをつなぐ」をテーマに、周辺のコミュニティを巻き込んで
全国の地域・産業の活性化を行っているプロデューサー。
経堂のコミュニティ「経堂系ドットコム」を運営されている方です。

さばのゆ http://sabanoyu.oyucafe.net/
経堂系ドットコム http://www.kyodo-kei.com/

物静かな佇まいの須田さんが語り出したのは、
一つの小さな缶詰から始まった、人と人との壮大なつながりの物語でした。

2011年の東日本大震災の津波の直撃を食らい、壊滅状態になった石巻の木の屋水産の工場。

震災前からつながりのあった、東京・世田谷の経堂商店街を中心に、
木の屋さんの缶詰の味を深く愛する人々が一人一人と集まり、

瓦礫の下に埋まっていた缶詰を文字通り手探りで掘り起こし、東京へ運び、
一つ一つ泥を洗い流し、ピカピカに磨き上げて販売(正確には、義援金という形で缶詰と交換)

それがやがて大きなムーブメントとなり、協力者が次々と現れて、
泥だらけだった缶詰はいつしか「希望の缶詰」と呼ばれ、
最終的に累計27万個もの缶詰が消費者の手に届き、工場再建へのきっかけになっていく・・・。

その中で、元々スーパーで購入した普通のサバ缶をノベルティグッズとして配っていた
当社社員が、サバ缶の縁で須田さんと出会い、須田さんプロデュースの下、
木の屋石巻水産さん、缶詰博士の黒川勇人氏のご協力を頂き、
現在の「サーバー屋のサバ缶」が誕生。

おいおいちょっと待ってくれ、コレ、なんか、ものすごい話なんじゃないか。

そんな重みを持った缶詰を、自分は気軽に配っていたのか。
カバンの中のサバ缶がいつもより重たく感じるようになりました。

もっと勿体ぶってストーリーを語りながらお客様に手渡していくべきなんじゃないか、
いや、それだとちょっと暑苦しいかもしれない。

それでも、少なくともこの缶詰に込められた、人々の思いと、希望と、
情熱だけは、正しく伝えていかなければならない、と思いを新たにしました。

この缶詰の物語については、サバ缶を片手に三軒ぐらいハシゴして語りたいレベルですが、
先日、須田さんご自身がこの7年間の思いを込められて、
『蘇るサバ缶  震災と希望と人情商店街』という一冊の本を上梓されたので、
ぜひそちらをご一読頂ければと思います。そして共に語り合いましょう。

蘇るサバ缶 震災と希望と人情商店街 須田 泰成 (著)(廣済堂出版・刊)

東日本大震災の津波で壊滅した宮城県石巻市の
工場跡地に埋まっていた泥まみれの缶詰を、
東京都世田谷区・経堂の商店街の人々が引き受け、
洗って売る活動をはじめ、やがて、支援の輪は、
全国に広がり、2011年末までに22万缶を販売。
2年後に工場再建、4年半後に売り上げ回復という
奇跡の復活を遂げた水産加工会社木の屋石巻水産と
経堂の人々の友情と助け合いのリアルストーリーです。

 

防災食レクチャー&試食会

 

第2部はアルファー食品さんによる「防災食レクチャー&試食会」です。

アルファー食品株式会社さま

「健康で 便利に よりおいしく」の理念のもと、
1966年の創業以来、アルファ化米を軸に学校給食、備蓄用、
そして家庭用と、様々な場所へ、一貫して「愛情ごはん」を届けている会社です。

アルファー食品株式会社ホームページ http://www.alpha-come.co.jp/index.html

 

ところでみなさん、「アルファ化」っていう言葉、覚えてますか?

初めて聞く言葉かとお思いかもしれませんが、遠い昔、家庭科の授業で習ったはずです。

お米って、お店で買った「生米」のときは硬くて食べられない状態で、
炊飯器で水と熱を加えることで、柔らかくおいしい「ごはん」に変わりますよね。

あれは、お米の主成分であるデンプンが化学変化することによる現象なんですね。
つまり、デンプンには2種類のステータスがあるんです。

  • アルファ化…人体が消化しやすいが、腐りやすい。味がしみこみやすい。「ごはん」の状態。
  • ベータ化 …人体が消化しにくいが、腐りにくく長期保存可能。「生米」の状態。

で、自然界ではコメはベータ化している状態がデフォルトなので、
一旦アルファ化したコメは、放っておくとまたベータ化しようとするんですね。
ごはんって、そのままにしておくとカピカピになっちゃうじゃないですか、
あれはコメが再度ベータ化しつつある、ということなんですよね。

上記が、コメのアルファ化・ベータ化に関する基礎知識なんですが、どちらも一長一短ですよね。

ごはんはおいしいけど長期保存できない。冷凍庫に入れて凍らせると風味が落ちる。
さりとて、生米のままだと人間は食べられない。
どこかに、長期保存できてすぐ食べられて、さらに味もおいしい夢のようなコメはないのか・・・

それを実現したのが、アルファ化米なんです。

アルファ化米というのは、炊飯によりアルファ化したコメを急速乾燥させることによって
長期保存できて、水やお湯で簡単に食べられる状態に戻せるお米なんですね。

アルファー食品さんはそのアルファ化米のエキスパートで、様々なタイプのアルファ化米を
販売されているのですが、今回は災害時の非常食としてピッタリな
備蓄米「安心米」をご紹介頂きました。

食べ方は簡単で、袋を開けて、スプーンを取り出して、お湯を注いで15分待つだけ。

 

洗米も必要ありません、これだけでおいしいごはんの出来上がり。
袋がそのまま食器になるので食器の心配もありません。

 

いざ、試食会。

   

あちこちで、「おいしい!」という声が聞こえてきました。
私も実際に食べてみたのですが、本当に米が艶々としていて、
まるで炊き立てのごはんのようで、とても美味しかったです。

個人的に、非常食というと、「生き残る為に仕方なく食べるもの」
「あまりおいしくないもの」というイメージがあったのですが、
安心米を食べて、そのイメージが覆されました。

おいしいものを食べると、人は自然と笑顔になりますよね。

震災などの災害時、極限状態で、こんなにおいしいものを食べられたら
日常を取り戻す闘いの中で、どれだけ心の支えになるだろう、と感じました。

コメという言葉の語源は「込める・籠める」というものらしいです。

アルファー食品さんを始めとして、たくさんの人の思いが籠められて、
このお米は作られているのだなと感じました。

 

まとめ

ITの世界にはDisaster Recovery(災害復旧)という言葉があります。

これは文字通り、大災害などでシステムが壊滅的な打撃を受けた際に、
システムを元の状態に復旧させるための予防措置や、一連の復旧活動のことを指すのですが、

今回の勉強会で学んだのは、まさに「食」を通じて、
Disaster Recoveryに向けて立ち上がる人々の闘いの物語でした。

 

 

どんなに壊滅的な打撃を受けても
絶望的な状況に陥っても

そこに、人と人とのつながりと
失われた日常を取り戻そうという強い意志と
明るく力強い笑顔がある限り……

人はきっとまた、立ち上がれる。

 

 

そんな大切なことを教わった気がします。

弊社もIT運用屋として、まさに日々Disaster Recoveryに立ち向かっています。
そこでは多くの困難があり、日夜エンジニアが闘っていますが、
その背後には多くのお客様のご支援や激励がある事を再認識しました。
今回の勉強会で、弊社もたくさんの勇気を頂けました。

ありがとうございました。

投稿者プロフィール

安藤 祐輝
安藤 祐輝
営業本部/コンサルタント
1979年 埼玉県出身 AI/IoT/Blockchainを愛する男。

#喫茶店で隅の席が落ち着くタイプ
#喫茶店で手を挙げ続けても店員に気づかれないタイプ
#半年通った居酒屋で「ご来店は初めてですか」と聞かれるタイプ
#プレゼンする前に本を一冊読むタイプ
#会議室を片づける時に同じ机を何度も動かし全く役に立ってないタイプ

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ABOUTこの記事をかいた人

営業本部/コンサルタント 1979年 埼玉県出身 AI/IoT/Blockchainを愛する男。 #喫茶店で隅の席が落ち着くタイプ #喫茶店で手を挙げ続けても店員に気づかれないタイプ #半年通った居酒屋で「ご来店は初めてですか」と聞かれるタイプ #プレゼンする前に本を一冊読むタイプ #会議室を片づける時に同じ机を何度も動かし全く役に立ってないタイプ