ワーケーションやってみた:其之四(最終話)

この記事は公開されてから半年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

4日目:木曜日(終日有休)

午前5時、今日も三男の全力の泣き声で1日がはじまります。
この時点では長男次男は起きてこなかったので、久しぶりに珈琲を淹れてみました。

すると、林の中からヒョコリと一匹の猫が現れ、トンっと静かな音を立ててテラスに登って来ました。
その白い猫は室内で熱い珈琲を片手にもつわたしとしばし目を合わせた後、スっと林の中に戻って消えました。
まだ、猫と出会ったことについては誰にも話していません。この体験は、映画『スタンド・バイ・ミー』で主人公ゴーディが朝方に鹿と出会ったシーンとわたしの中で重なり、この旅の中でも、とても印象的な出来事として感じられたからです。

チェックアウトタイムは10:00なので、9:30までに慌ただしく帰り支度を整えてフロントに向かいました。

那須塩原駅まで「帰りたくない!」の大合唱と大号泣の車中でしたが、感じがよくとても丁寧なレンタカー屋さんに車をお返しして帰路の新幹線に乗ると、子供たちは流れゆく車窓に気持ちを奪われ、また、明るい笑顔を取り戻してくれました。
慌ただしく、騒々しくも濃密な3泊4日のワーケーションは大きな事故やケガもなく、ここに幕を閉じることができました。
ワーケーションは「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語ですが、彼女とわたしには「バケーション」の要素はほとんどなく、朝から晩まで「ワーク」と「ペアレンティング」に終始しました。
けれども、子供たちにはかけがえのない楽しい「バケーション」になったことと思いますし、そうであることをねがいます。
親としては肉体的にも厳しい日々ではありましたが、振り返れば、充実した素晴らしい体験となり、当家のアルバムに永遠に刻まれる1ページになりました。
またぜひ、利用させていただきたいです!

~日々あらゆる面で我々は益々よくなっている!~

投稿者プロフィール

吉川将司
コーポレート本部副本部長
リモートワークで三児の父