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導入事例CASE STUDY

  • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
  • 所在地:〒105-6950 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー
  • 設立:1979年7月11日
  • 代表者:代表取締役社長 新宮達史
  • URL:https://www.ctc-g.co.jp/
  • 事例公開 2026年04月01日

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 様 インフラ視点の生成AI研修で知識基盤が構築され、メンバーが自発的にオリジナルの生成AI開発に着手するなど、組織マインドが確実に変化しました

トレーニング
*左から、リテール&サービス基盤本部 R&S基盤第3部 部長 佐藤 勇治 様、リテール&サービス基盤本部 R&S基盤第3部 システム技術第三課 鈴木 祥大 様

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とは、伊藤忠商事グループの「総合ITサービス企業」で、通信、金融、製造、流通、官公庁など幅広い業界に対し、ITシステムのコンサルティングから設計、開発、構築、保守、運用までをトータルで提供しています。情報通信分野のインフラ構築に強みを持つほか、科学技術計算の解析シミュレーションなど専門性の高いサービスも提供しており、先進技術の活用にも積極的に取り組んでいます。

導入ポイント

  • AWSの高い専門性がある
  • 過去のプロジェクト実績から、自社のインフラ環境について前提ができていた
  • インフラ×生成AIのカスタマイズ研修が実施可能だった

導入した主なサービス

導入背景

導入前の課題について教えてください。


佐藤様:私たちはリテール&サービス事業グループに所属しています。当社では長年に渡るインフラ基盤構築のノウハウに最先端のクラウド技術を融合したハイブリッド型クラウドサービスや、セキュリティライフサイクルを網羅したセキュリティサービス群を取り揃え、マネージドサービスを含めてOneCUVICブランドのもとで全社横断的に展開しています。

私たちの担当しているお客様に対して、昨今のトレンドである生成AIを、どのように提供できるか検討するため、研修の導入を考えていました。社内では、アプリケーション開発部門において生成AIの業務活用が先行していた一方で、私たちインフラ部門では、生成AIを使う側としては活用していたものの、SIerとしてお客様に提供するために必要な生成AIの仕組みやアーキテクチャに関する理解が不足している状況でした。そのため、業務への具体的な提案にまで至っていないという課題を抱えていました。そこで「インフラ側の観点からの生成AI」をテーマとした内容を探していたのですが、世の中の既存の研修パッケージは、アプリケーション開発者向けであったり、AIモデルのコンテストのような内容だったりと、私たちが求めるものとは少し異なっていました。

「ただAIに触る、というのではなく、インフラとしてどう関わるかを学びたい」、そう考えたとき、既存のサービスに我々の要望を当てはめていくのはハードルが高いと感じました。

その点、スカイアーチネットワークスはこちらの要望に対して「ぜひやりましょう」と反応が良く、ゼロベースで研修内容を一緒に組み立てていくことができました。我々がやりたいことに対して、柔軟に合わせてもらえると思いました。
加えて、もともとAWSのインフラ関連で一緒にお仕事をさせていただいていたので、我々が持つインフラの感覚を分かってもらえるのではないか、という期待が大きかったのもポイントです。

導入した生成AIトレーニングについて

今回導入した生成AIトレーニング(2025年7月実施)では、ノーコードで生成 AI アプリケーションの開発が可能な「Dify」を AWS 環境上に構築し、実際に体験していただくことを目的としたプログラムを提供しました。

トレーニングは2日間のカリキュラムで構成され、初日は生成AIの基礎概念を理解するための座学を実施。2日目には、「Dify on AWS」のデモ環境を使用した実践的なワークショップを行いました。この段階的な学習プログラムにより、参加者の皆様がお客様への提案に直接活かせる知識の習得と定着を実現しています。

導入効果

実際に研修を受けてみていかがでしたか。

佐藤様:最も大きな変化は、AIが身近なものになったことです。研修の狙いとして、何かを作るというよりは、まず知識と思考の土台を作りたいという思いがありました。インフラの観点で、生成AIが裏側でどう動いているのかを知ってもらうことで、未知なるものへの心理的なハードルを下げることが目的でした。

研修後、すぐに具体的な案件につながっているわけではありませんが、組織のマインドは確実に変わりました。部門内で業務改善タスクフォースを立上げ、生成AI活用を含め業務改善のアイデアがおよそ10件あがってきています。若手社員の中には自ら手を挙げて、研修で学んだDifyを使ってツール開発を始める動きも出てきています。

具体的にはどのようなツールを開発されているのでしょうか?


鈴木様:お客様からいただくRFP(提案依頼書)を、これまでは手作業でExcelに転記し、対応状況を管理していました。この作業を自動化するために、RFPの内容をDifyで読み込み、自動で項目を抽出してExcelに整理するツールを作っています。まだ開発途中ですが、研修で得た知識が早速活かされています。

研修であれくらい簡単にできるなら、もっと色々なことができるのではないか、と感じたメンバーも多いはずです。これまでAIという単語は知っていても、いざ使おうとすると手を出しづらいという感覚が、研修をきっかけに「使おうと思えば使える」という状態に変わりました。

今では、メンバー間で何か課題が出たときに、「じゃあ、Difyを使ってみたら?」といった会話が自然に出てくるようになりました。これは非常に大きな変化だと感じています。これまでのように単にChatGPTを利用するだけでなく、自分たちでオリジナルの生成AIを組み立てられるというイメージが湧いたことが、一番の収穫だったかもしれません。

今後の展開について

佐藤様:「AIとセキュリティ」というテーマは非常に面白いと考えています。AIを安全に利用するためには、セキュリティの観点が不可欠です。AIを開発・利用する際のセキュリティ実装はどうあるべきか、といったテーマは、インフラを強みとするCTCがAI領域で価値を発揮していくための重要なキーワードになるはずです。我々はAIのアルゴリズムそのもので勝負するのではなく、AIを「安心して使いこなせるための環境」を提供することに商機があると考えています。

今回の研修では、我々が意図する「インフラの観点」という少し伝えづらいニュアンスを、非常によく汲み取っていただけたと感じています。
今回の研修で得た知見も踏まえ、我々のビジネスも最新のAI技術を積極的に取り入れ、進化を続けていきます。

スカイアーチネットワークスは、AWS アドバンストティアサービスパートナーです

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