TOPPANグループは、2023年10月より、持株会社体制への移行に伴い、新たなスタートを切りました。TOPPAN株式会社は、旧凸版印刷株式会社の主要事業を継承しており、「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。
TOPPANグループ各社と連携し、SDGsを始点にグローバル市場を視野に入れながら「デジタル」と「リアル」を最適に組み合わせた事業を推進しています。
導入ポイント
- TOPPANグループですでに多数の実績があり、深い事業理解があった
- 事業企画段階から、AWSの最新情報を取り入れた提案があった
- サービス企画時に、実現したい機能やコスト、事業化スピードなど、様々な観点から議論しながら相談、開発ができた
導入した主なサービス
事業概要
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AWSを導入した、貴社のシステムについて教えてください。
森山様:私たちの事業部が事務局を務める補助金の一部について、補助金申請受付用のポータルシステムを導入しました。申請者が申請をするところから、受け付けたデータを我々が確認するところまで、このシステムで一貫して行っています。
西脇様:補助金申請といえば、紙の書類で作成・申請、チェックまで行うのが通例でした。しかし昨今のデジタル化、またコロナ禍がきっかけでDXが加速しました。補助金の申請も例外ではありませんでした。
導入前の課題
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当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。
西脇様:補助金の事業運営は、国の政策・運営に関わります。申請システムのDXにより、申請者にとって利用しやすい環境を整えることで、予算を効果的に使ってもらうことが期待されます。
一方で、システム化するにあたり、非常に慎重な面もありました。システムが止まると国施策の推進を止めることになってしまいます。そのため、止まらない設計を最も重視していました。もちろん、セキュリティ面も最優先事項であることは、言うまでもありません。森山様:システムで取り扱うデータは機密性の高い情報もあるため、システムの可用性、そして堅牢性は特に気にしていたポイントでした。
この要件を満たすシステム設計において、AWS導入はスムーズに決まりました。当社のなかでもAWSの普及は進んでおり、実績もありました。また、DX人材の育成として、AWSの資格取得支援もあります。
導入効果、ご期待いただくこと
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多くの議論を経て、スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。
- 森山様:無事、開発を終えて安定した運用が実現できています。現在は3つの申請システムを運用していますが、特に問題は起きていません。
赤木様:私たちはアプリケーションの保守や監視など、運用を担当していますが、スカイアーチから脆弱性のパッチ情報を逐一出してもらえているので、運用面で安心して対応ができています。
清沢様:他にも、AWSに関する質問も含めて様々な問い合わせをしていますが、サポートが手厚く、とても助かっています。
西脇様:補助金の内容によっては、1〜3年の保守が発生します。そのため運用コストの面を調整していきたいと考えています。
森山様:今後も技術的なサポートに期待しています。
シンコールインテリア株式会社は、「もっと豊かで快適な暮らしのために」をテーマに、インテリア文化を1972年の創立以来、50年以上にわたって育んできました。一般住宅をはじめオフィスやホテルなどの大型施設まで、さまざまな空間デザインにご活用いただける多彩なインテリア商材をお届けしています。
今回は、セールスプロモーション部 次長 上村雅哉様、プロモーションチーム 主任 吉野由希子様、管理部 総務経理課 係長 システムエンジニア 矢島正敏様の3名にお話をお伺いしました。
導入ポイント
- AWS導入支援で多くの実績があり、信頼できた
- サーバーの構築から運用、セキュリティまでを一貫して依頼できる体制がある
- サポートチームからの細やかなフォローが好印象だった
導入した主なサービス
事業概要
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AWSを活用するに至ったサービスについて教えてください。
- 吉野様:私たちは空間を作る際の内装材を企画、供給する会社です。カーテンや壁紙、床材などの商品を扱っています。それぞれの商品には、お客様が実際に見て選べるように見本帳と言われるものを作っています。今回のプロジェクトはAWSを活用して、紙の見本帳を作らず、デジタルコンテンツのみで展開する計画です。
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※テキストテキストテキストテキスト
<見本帳の例>
上村様:この見本帳ですが、おおよそ2〜3年の期間で更新していきます。1冊につき数万から多いもので10万部ほど作成し、ハウスメーカーや設計士の方などに配布しています。家づくりの際に、お客様は実際に素材を見ながら、壁紙などを選んでいただけます。
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今回AWSを導入した貴社のシステムについて教えてください。
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上村様:ご覧いただいて分かるように、見本帳は、台紙の上にカーテンや壁紙の一部を貼り付けているので、古いものは産業廃棄物として扱われることになります。そのため、早ければ2年に1度、営業担当者が営業先を回り、古い見本帳を回収・新しい見本帳を配布する作業をしています。先ほど申し上げたように数万部の回収をしますので、回収と廃棄のコストと労力がかかっていました。
近年、企業の環境問題やSDGsへの取り組みに注目が集まっています。環境に配慮した製品開発だけでなく、見本帳に関しても、ものづくりの会社として、何かできることはないかと、考えていました。このような背景から、Web上から見られるデジタルブックの導入はすでに実施していました。吉野様:並行して今後の事業戦略を練るなかで、デジタルの利点をさらに活かし、ターゲットを絞った見本帳コンテンツが作成できないか、模索が始まりました。
デジタルブックではなく、タブレットとWEBで見られる今回のシステムでは、紙にはない利点として、デジタルならではの表現を使ったインテリア選びのお手伝いができることを目指しました。
具体的には、デジタルならではの高精細の画像をご覧いただけること、そしてインテリアのシミュレーションをしながら材質選びをしていただけるようなシステムの開発に着手しました。
導入前の課題
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当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。
- 吉野様:課題というほどでもありませんが、このプロジェクトは、営業としての役割を担えるツールを開発する狙いもありました。
そのためこちらのシステムは、お客様向けのコラムのコーナーを設け、タイムリーな情報をお届けするなど、インタラクティブにやりとりできる機能を持たせました。加えて、紙の見本帳はどの商品を見たのか分かりませんが、システム上では誰がどんな商品を見ているのか、データを取得できるのではないかと思っています。
このように、お客様との接点を工夫することで、エンゲージメントの向上、満足度の向上に繋げていきたいと考えながら開発を進めました。矢島様:また、今回のアプリはスモールスタートのプロジェクトではありますが、従来のサービスと比べてスケールが大きいシステムになります。そのため、サービスの広がりとともにセキュリティをより強化することも重要だと考えていました。
導入の効果
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スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。
- 矢島様:システムのリリースがこれからになりますので、本格的な運用はこれからになりますが、細やかなフォロー体制がとても好印象です。
今回は、ヒアリングシートの作成も支援いただきましたが、サポートチームからの丁寧なヒアリングや納品書から、しっかりとした企業という印象を受けました。
また、このご時世、エンジニア不足は言うまでもありません。担当者が通常であれば2人必要なところを1人、1.5人でできるとなるのはありがたさを感じています。
もう少し全体的な観点で言うと、AWSの本格的な導入は当社にとって初めての試みとなりました。新しいことへチャレンジする雰囲気が生まれているのはいい変化になったのではないかと思っています。
今後期待されること
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今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。
- 矢島様:そうですね、現時点では一番小さな構成でスタートしていますが、これから本格的な展開になってからの運用に期待しています。
クラウドを活用すると、スモールスタートできるのがいいですね。メリットを感じています。。上村様:今回のプロジェクトをきっかけに、開発したサービスをさらに進化していけることもデジタルツールの良さで、中長期的なお付き合いができることを期待しています。AWSの、最新の情報提供も引き続きお願いしたいと思っています。
株式会社メニコンは愛知県名古屋市を拠点に世界80ヵ国に代理店を有し、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までの機能を持っており、自社で一貫して安全性を重視した製品を提供できる体制を整えております。幾多の革新的製品や、メニコン独自の定額制コンタクト「メルスプラン」などのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、高品質なコンタクトレンズを世界中の人々に提供しています。
今回は様々な特典、最新情報を提供するサービスClub Menicon上で提供される、コンタクトレンズ交換通知機能に関する事例です。もともとあった機能を、さらに便利で使いやすくするために、AWSで再構築しました。
導入ポイント
- 柔軟な対応が期待できた
- メニコンの中で、すでに違うプロジェクトの実績があった
- インフラに強いが、アプリ開発の実績もあった
導入した主なサービス
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今回AWSを活用したサービスを教えてください。
- 弥田様:「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」で提供されているコンタクトレンズ交換通知機能です。この機能自体はずっと昔からあるものなのですが、実はお客様からの評価が低かったんです。過去に1度改修はしているのですが、今回が2度目の作り直しになりました。
レンズ交換通知機能はお客様にとって便利な機能でもありますが、お客様の目の安全、健康を守るための機能でもあります。「まだ汚れていないからいいや」「大体これくらいに交換すればいい」ではなく、レンズ交換機能の通知で、適切なタイミングで交換をしていただけます。2Week、1Monthと、交換期間が長くなると、交換期間があやふやになりがちですからね。
また、レンズ交換通知機能はクラブメニコンの1機能です。そのため、通知のタイミングは、クラブメニコンに触れていただく機会にもなりえます。マーケティングコミュニケーションの観点からは、他の様々な情報に触れていただく、重要なタッチポイントの1つと言えます。MENICOiNの話もありましたが(記事参照)、クラブメニコン上でレンズなどを購入いただいたり、他のキャンペーンなどからMENICOiNを貯めていただいたりすることで、クラブメニコンへの訪問機会を増やし、タッチポイントを増やしていただくことが狙いです。そのために、お客様にとってより使いやすい機能を拡充、または修正していくことが重要でした。
経緯、導入前の課題
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AWSを活用する前の課題について教えてください。
- 弥田様:画面遷移数が多いなどの課題があり、お客様からApple StoreやGoogle Storeのアプリレビューにおいて、UI/UXの観点で、厳しい評価をいただいていました。そのため改善が急務でした。対象となるクラブメニコンのアプリは、ネイティブアプリ内にWebページを表示できるWeb Viewを採用しています。修正の大前提として、その形式は継続し、かつWebブラウザでありながらアプリのように“ヌルヌル”スムーズに動くことを目指していました。
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スカイアーチネットワークスに構築をお任せいただいた理由について教えてください
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弥田様:UI/UX改善から、サーバーレスなインフラ構築、開発後の監視までを全てお任せできたためです。MENICOiN Managerの実績があったことも決め手の一つです。開発をスピーディに進めるため、コミュニケーションルートを一つにまとめられたのは助かりました。
導入効果、ご期待いただくこと
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導入後の効果はどのように感じていますか。
弥田様:リニューアル後、数万件の新たなレンズ交換通知設定がされていることを確認しています。多くの方に認知いただいているようで、大変嬉しく思います。また、レビューやカスタマーセンターにも良い口コミや反響が増えており、評価に繋がっているのを感じています。
運用面では、全てサーバレス構成で構築が可能となりましたので、管理・運用費用も従来より低く抑えることができています。
プロジェクトの進め方について、コミュニケーションも密にとってくださったのが印象的でした。開発しながら出てきた要件についても、柔軟に対応いただけて、安心して進められました。柔軟な対応といっても、言われたことにただ対応するのではなく、エンドユーザーの使いやすさを一緒に議論しながら、目指していけたのがよかったなと思います。
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今後やってみたい開発などの計画はありますか。
- 弥田様:本質的な機能は改修できたと思います。今後は例えば、プッシュ通知だと埋もれてしまったり、アプリの通知を切ってしまっていたりする場合に、SMSなど他の手段でレンズ交換通知をできるようにするなど、細かな部分の改修を進めていきたいと思います。お客様にとってより便利に使っていただけるような開発を検討しています。
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今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください
弥田様:今後も同様のアプリ開発など、デザインなども含めた開発の際に、ワンチームで進められる体制を作っていただけると非常に助かります。コミュニケーションの齟齬がなくなりますし、スピード感も担保できます。何かあったときにも安心してお任せできると思います。
株式会社メニコンは愛知県名古屋市を拠点に世界80ヵ国に代理店を有し、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までの機能を持っており、自社で一貫して安全性を重視した製品を提供できる体制を整えております。幾多の革新的製品や、メニコン独自の定額制コンタクト「メルスプラン」などのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、高品質なコンタクトレンズを世界中の人々に提供しています。
今回は様々な特典、最新情報を提供するサービスClub Meniconで使われるポイント制度「MENICOiN」運用に関わるシステム構成をAmazon Web Services(以下、AWS)で開発、実現しました。様々なニーズに合わせたキャンペーンを実施するため、システムも柔軟に対応する必要がありました。スピード感を持ってマーケティング施策を打つための、AWS活用方法をご紹介します。
導入ポイント
- マーケティングコミュニケーション施策に合わせた柔軟で最適なシステム構成を提案してもらえた
- 以前インフラの構築・運用もお任せしていたので、スムーズな引き継ぎ、プロジェクトの進め方が期待できた
- AWSに対する高い専門性が期待できた
導入した主なサービス
事業概要
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今回AWSを活用したサービスを教えてください。
- 西尾様:「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」で使えるポイント制度「MENICOiN」を管理するシステム「MENICOiN Manager」ならびに関連システムをAWSを使って構築、またMENICOiNに関わるシステム構成をAWSを利用して最適化しました。
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Webサイト:https://www.clubmenicon.jp/
クラブメニコンは2024年現在、130万人を超える会員様に利用いただいています。クラブメニコンではレンズをはじめ様々な最新情報を受け取ることができるほか、MENICOiNを貯めることで、様々な特典を受け取れます。このようにお客様との重要な接点であるクラブメニコンと、ポイント制度であるMENICOiNは、お客様とのマーケティングコミュニケーション上、重要なツールと言えます。
以前、オンプレミスからクラウドへ移行しましたが(過去記事参照)、これはお客様へよりシームレスで革新的なサービスを極めてスピーディに実現すること、一方で保守対応から脱却し攻めのITを実現するという難しい課題を解決する目的があったためです。
今回はクラウドをさらに活用し、よりスピーディなマーケティングコミュニケーション企画を実現するため、プロジェクトの発足に至りました。
経緯、導入前の課題
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AWSを活用する前の課題について教えてください。
西尾様:これまでMENICOiNの管理には、異なる管理用のシステムを使っていたのですが、キャンペーンごとにインフラ構成を変えるなど、システム側でも多くの作業が発生していました。それを改善するために、AWSでのシステム構成変更に踏み切りました。
例えば、アンケートに回答してもらうとポイントを付与するキャンペーンを実施すると、従来の運用ではポイント付与が翌月になってしまっていました。お客様にとっては不便でしかありません。
また、システム構成変更に合わせ、システム上での個人情報の管理方法を工夫し、効率性と、セキュリティの向上の両立を目指しました。
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スカイアーチネットワークスに構築をお任せいただいた理由について教えてください
- 西尾様:私は元々エンジニアだったのですが、AWSへの高い専門性を持ったエンジニアが在籍しているのを感じて依頼しました。また、前述したように、インフラの構築・運用を担当していただいているのも大きかったです。我々としては同じ会社に依頼できると、もろもろの調整の手間がかからなくなります。また、前回の案件の内容を知っているので、その後の開発もスムーズになると思いました。
導入効果、ご期待いただくこと
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導入後の効果はどのように感じていますか。
- 西尾様:ポイントを付与するシステムに関する調整工数が1/3ほどになりました。また、ポイント付与に関わるキャンペーンが、現在同時並行で40本ほど走っているのですが、それらのポイント付与作業から解放されました。
スカイアーチネットワークスの担当エンジニアの方がフロントとしても、開発もされているので、非常にスムーズにプロジェクトを進めることができました。また、ご提案いただいたサーバーレスアーキテクチャを採用したことで、トラフィックの増減、サーバーのキャパシティを気にしなくてよくなったので、心配事が一つ消えて、負担が減ったことも良かった点の一つです。
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今後やってみたい開発などの計画はありますか。
西尾様:商品をご購入いただいたお客様とオンラインでもつながっていけるようなキャンペーンを企画していきたいと考えています。今後、システム側の制限を気にせずにキャンペーン施策を打てるようになるのは嬉しい変化です。より便利でお客様にとってお得な施策を提供していきたいと思っています。
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今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください
西尾様:我々の意図を読み取ってもらえ、スムーズな進行ができ、プロジェクトも成功に至りました。今後異なるプロジェクトもお任せできるとありがたいので、インフラだけでなく、システム開発力をさらに強化いただければ、嬉しいです。
凸版印刷株式会社は、2023年10月に持株会社体制へ移行し、商号を「TOPPANホールディングス」として新たなスタートを切りました。TOPPAN株式会社は、凸版印刷株式会社の主要事業を継承しており、「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。
TOPPANグループとして、SDGsを始点にグローバル市場を視野に入れながら「デジタル」と「リアル」を最適に組み合わせた事業を推進しています。
導入ポイント
- TOPPANグループですでに多数の実績があり、深い事業理解があった
- 事業企画段階から、AWSの最新情報を取り入れた提案があった
- サービス企画時に、実現したい機能やコスト、事業化スピードなど、様々な観点から議論しながら相談、開発ができた
事業概要
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AWSを導入した、貴社のシステムについて教えてください。
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垂石様:Con:tegration®︎は、多くのメディアを持つ自治体に向けた、管理・運用をサポートするミドルウェアです。近年、Webサイトのみならず、SNSや独自アプリ、コミュニケーションツールなど、オンライン上の媒体が増えているのは言うまでもありません。発信媒体を多く持つと、それぞれの媒体に合わせたコンテンツと発信の管理・運用の手間が増大します。私たちのチームは自治体に向けたソリューションを日々開発・提供していますので、そのような課題を解決するためにCon:tegration®︎は開発されました。運用負荷を削減するだけでなく、一度作ったコンテンツを効率的に活用することにも繋がります。
中里様:私たちが所属するソーシャルイノベーションセンターは、国策に連動した、地域の課題解決がミッションです。そのためのソリューションを、私たちのグループで開発する場合もありますし、TOPPANグループではソーシャルイノベーションセンター以外にも多くの部署でさまざまなサービスを開発していますが、それらを組み合わせてご提案する場合もあります。
一例として、地域のDXを推進するために、マイナンバーカードに関するシステム、窓口の各種電子申請をサポートするサービスなどがあります。Con:tegration®︎もそうしたサービスの一つに数えられます。
導入前の課題
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当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。
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中里様:従来であれば、サーバーを立ててそれぞれで管理を行うスタイルが一般的です。しかしCon:tegration®︎のサービスはそもそも、サーバーも別々で管理していたものを、統合して運用負荷を下げるコンセプトから出発しました。そのため、サーバーレスで開発を進めることを選択しました。
Con:tegration®︎の企画自体は4、5年前から議論されていました。実は、元々は私たち自身のためのサービスでもあったんですよ。私たちもコンテンツを多様なメディアで管理・運用する負担を痛感していました。だからこそ、自治体の方々の課題解消のため、サービス化を進めてきたんです。とはいえ従来のやり方ではない開発になるので、スモールスタートで進めることは必須でした。そのような背景も含め、アーキテクチャの設計や運用方法などを議論する段階から、スカイアーチネットワークスに相談していました。
垂石様:中里が主に、サービスのアーキテクチャを企画設計していたのに対し、私はサービスの事業計画策定や、コストの試算を担当していました。
コンテンツは情報発信を続ける限りずっと増えていくものですし、一度作ってしまうとそれは資産になります。オンラインのメディアの利用用途は今後も増えていくでしょうし、スケーラビリティはとても気になるポイントでした。サービスの運用フェーズに入った後のコスト、事業拡大フェーズのコストを含め、議論を重ねていました。
導入効果
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多くの議論を経て、スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。
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中里様:細かくフォローいただいて助かっています。開発途中、セキュリティの課題で悩んでいたことがありました。私たちとしてはこだわりたいポイントだったのですが、さまざまな観点から、条件を満たす答えが見つからなかったんです。その時は特に集中して議論を重ねました。そのように意見を交換していくなかで、開発や事業フェーズに適切な落とし所を提案してもらえました。ある要件をリクエストした際、短絡的に条件に合っていそうなものを提案するのではなく、さまざまな観点を加味した提案をしてもらえていると思います。
垂石様:無事、サービスリリースができ、コストに見合った運営ができていると思います。何より、計画した事業進捗スピードに合わせてもらえています。2023年はサービスリリースの年でした。当初の想定通り運用はスカイアーチネットワークスへお任せして、私たちはお客様への納品、実際の運用のサポートを行い、かなり知見を溜められました。運用をお任せできているので、今では新たな機能開発の検討や、マーケティング活動の企画に時間を割けています。
橋本様:私は2023年10月ごろからこちらの事業部に転属となりました。当初は開発の中でもテストを担当していましたが、今ではシステムの運用、インフラ管理などに業務範囲を広げています。スカイアーチネットワークスとは、運用の相談や日々出てくる疑問などを定例やメールでやりとりしています。レスポンス良く、まだAWSの経験が浅い私でも丁寧に回答をもらえるので、学ぶことが多いです。
今後期待されること
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今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。
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垂石様:今後は自治体だけでなく、民間にもサービス展開を予定しています。採用事例が増えると共に業績も順調に推移しております。さらなる業績拡大に向けて、マーケティングの観点からもシナジーを発揮できることがあれば嬉しいです。
中里様:機能拡張など、やりたいことがたくさんあります。生成AIの技術を活用した機能は今年度中の機能実装を計画しています。それを実現するために、AWSの最新の知識、トレンドをぜひ共有してほしいです。
タカラスタンダードは『ずっと「愛せる」というしあわせ。』をブランドコンセプトに、独自の「高品位ホーロー」技術を活かしたシステムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器を製造販売しています。より高度化、多様化、複合化するお客さまのニーズに応えるホーロー技術のリーディングカンパニーとして、また住宅設備機器のトップメーカーとして、次世代を担う新たなホーローの可能性を追求し、快適な暮らしの創造を目指し、全国に事業所を展開、高品質な製品を提供しています。
導入ポイント
- 専門知識を有するサポート部門の担当者がいる
- 専門知識がなくても、気軽に相談できる
- こうした体制から、事業部で自由にWebサイトを立ち上げ、キャンペーンを実施できる
事業概要
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スカイアーチネットワークスのサービスを導入した、貴社のサービスについて教えてください。
- 当社のユーザー様、検討ユーザー様に対して情報を提供するWebサイトを複数運用しているため、そのインフラとしてAWSの導入を決めました。また、社内向けの手配システムなども運用しています。そのインフラとしてもAWSのサーバーを採用しました。
特に当社のユーザー様、検討ユーザー様に対して情報を提供するWebサイトは、当社商品やリフォームに関する各種情報を提供し、ショールームへの誘導に繋げるリード獲得の重要な役割を担っているため、クラウドで迅速なデジタルマーケティングを実現したいと考えていました。
導入経緯、導入前の課題
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スカイアーチネットワークスのサービス導入前の課題を教えてください。
- ターゲットに応じて専用サイトを立ち上げるなど、マーケティングの観点からは、すばやくサイト構築などを行っていきたい希望がある一方で、事業部門側にはサーバー構築・運用の知見がないためIT部門に動いてもらう必要がありました。しかしIT部門もいろいろな仕事を抱えています。そのため、社内検討から実際のサイト立ち上げまで時間がかかっていました。
また、Webサイト経由でのリード獲得を強化していく方針のなかで、今後どこまでサイト訪問者数が拡大するのか予想がつかず、状況に応じてスペックを自由に、また好きなタイミングで上下できる、そんなサーバー環境を探していました。
導入効果、今後の期待
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導入前後で変化はありましたか。
- 当社はテレビへの露出や不定期に実施するキャンペーンがあります。その際、一時的にサイト流入が跳ね上がることもありますが、導入後は、スカイアーチネットワークスへ事前に相談すると、スペックアップの提案・実施をしてもらえ、サーバーがパンクするということもなく、安心してキャンペーンを実施できています。直近5年で企業サイトの流入数は大きく増加しましたが、マーケティング施策に応じてサーバースペックを柔軟に調整できるようになったことも、要因の一つかと思います。
これは想定していませんでしたが、社内リクエストに応え、サーバーの活用範囲が広がっています。
もともとは企業サイトを構築できるサーバーを新設することがきっかけでしたが、ショールームアドバイザーに対してコンテンツを配信するWebサイトや、バックオフィス向けに、事務作業を集約をするようなシステムも構築しました。
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今後当社にご期待いただくことを教えてください。
- 事前に相談するだけで、対応を提案してもらえ、実施までお願いできるので助かっています。引き続き、技術的な内容に関するサポート、サーバー運用に関する小まめな提案をお願いしたいと思っています。
スカイアーチネットワークス選定の理由
迅速なデジタルマーケティングの実現を目指し、IT部門ではなく、事業部門でサーバーを導入することが目的でした。そのため、専門知識を持たない事業部門でも安心してサポートしてもらえる担当者がおり、分からないことがあっても気軽に相談できる体制のある会社に依頼する必要がありました。
スカイアーチネットワークスは構築だけでなく、運用・保守もお任せできますし、分からないことが気軽に相談できるため、依頼することにしました。
グループ再編により2022年7月に設立する新会社「株式会社ミライト・ワン」のコーポレートサイト開設プロジェクトが発足。新たなコーポレートサイトのインフラ基盤としてはAWSを採用。お客様は、限られたプロジェクト期間内で、社名・ロゴ等も刷新することとなり、ブランド・プロモーション戦略、原稿・デザイン制作チーム、コーディング・CMS等機能開発と並行して、最適な基盤を用意する必要がありました。AWSの導入から保守までを依頼できる会社を探している中で弊社にお声がけを頂き、期間内の導入を実現しました。
導入ポイント
- 限られたプロジェクト期間の中でクラウド基盤の構築から保守・運用まで対応できる会社であること
- AWSへの専門性を持つ会社あること
- 運用性を考慮し、冗長化及びスケール可能な構成を設計してもらえること
- プロ目線で、必要なセキュリティ対策を講じられていること
導入経緯、導入前の課題
旧ミライト・ホールディングス、旧ミライト、旧ミライト・テクノロジーズが、異なるクラウドサーバやホスティングサービス、レンタルサーバを利用していました。
また、各社冗長化構成にはなっておらず、ミドルウェアバージョンアップ作業の際には、別途検証環境を用意して作業を行っており、それらの稼働・コストが重くなっていました。
前述の通り、限られたリソースで、上流工程・下流工程まで1ヶ月で完了させる必要があり、時間的な制約をどう乗り越えるのかという課題がありました。
特に基盤に関しては、広報担当だけでは知見が不足しており、社内のAWSチームやSA様と連携して、必要な仕様をショート・タームで整理する必要がありました。
導入効果・成果
導入時の結合試験では、機能実装に伴いALBの設定など一部チューニングが必要な箇所がありましたが、原因の切り分けなども積極的に支援いただき、無事に公開することができました。
公開して半年ほど経ちますが、安定して運用できています。
公開後の機能改修についても、問題なく対応できておりますし、基盤運用の負担が大幅に軽減しました。
従来はIPアドレスの許可不許可などの棚卸作業を2名で4時間ほどかけて定期的に実施していましたが、スカイアーチにこれらの作業を依頼する事ができ、作業時間が0になりました。
また、WAF構成や外形監視を採用したことにより、プロの方に常時見守られているという安心感が違います。心理的負荷が大きく減りました。
スカイアーチネットワークス選定の理由
短納期で、クラウド基盤の構築から保守・運用を対応できる企業を探しており上司の知人よりご紹介いただきました。
構成図
導入のポイント(担当エンジニアから)
- 商用環境と検証環境とに分離
- Web/DBはEC2を利用(Multi-Az)し、IDS/IPSとしてCloudOneを実装。CloudOneは弊社のMSSPサービスにて運用
- ALBに紐づく形でAWS WAFを配備し、WAF運用は弊社のMSSPサービスで実施
- コンテンツ更新の運用フローをスムーズにするため、EFSを導入し、本番WEBサーバ2台のデータを共通のEFSに配置
日本通信ネットワーク株式会社(以下、日本通信ネットワーク)は、1985年の設立以来、法人向けネットワークのプロ集団として、最適かつ信頼性の高いネットワークサービス を提供しています。複雑に組み合わされた複数の通信事業者のネットワークを、設計・構築から運用(特にネットワークマイグレーション)までをワンストップで提供する総合ネットワークサービス会社です。近年は、働き方改革を実現する各種コミュニケーションツールやクラウドソリューション、ネットワーク運用を自動化するSD-WANソリューションにも注力しています。
導入ポイント
- 従来6名程の運用体制だったのを、およそ半分の体制で実現
- 窓口一本化により、運用工数も削減・最適化
- 他社にはないセキュリティ要件対応力
- スカイアーチのケイパビリティを生かして、新たなビジネスを創出
事業概要
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御社のWebサービスについて、ご説明下さい。
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日本通信ネットワーク株式会社
ICTソリューション部 杉山 誠氏日本通信ネットワークは、FLESPEEQ VPNサービスを中心に、ネットワークとセキュリティ対策を組み合わせたソリューションを提供しています。特にマルチキャリア回線対応でセキュアな回線+クラウドを売りにしています。最近ではゼロトラストのネットワーク周りのセキュリティ対策とクラウド提案に力を入れています。
導入の経緯
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今回の導入の経緯について、お聞かせ下さい。
- 今回は官公庁向けのWebサイトならびに裏側のシステムのリプレイスのプロジェクトが対象でした。官公庁ということで、仕様書を見ると非常にハードルは高く、特にセキュリティ面で要件を満たすのが難しいと考えていました。
当社はネットワークの設計・構築を行いますが、適切なサーバー設計と構築、また高いセキュリティ要件を満たし続ける運用体制の構築が求められており、その部分をお任せできるパートナーが必要でした。
導入ポイント
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御社のお客様が直面していた、具体的な課題や問題点を教えて下さい。
- お客様の直面した課題としては、オンプレサーバーによる情報配信により、同時アクセス数の限界やサイトへの高負荷状態でした。そのためサイトの閲覧が不可になった事案がありました。 この事案解決にあたり、同時アクセス数やサイトへの高負荷状態を無くす仕組みをクラウドで設計し、同時にクラウドセキュリティ対策の基準を満たす必要がありました。
スカイアーチネットワークスを選んだ経緯・理由
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スカイアーチのサービスをお選びいただいた理由ついて教えてください
- もう一社にも相談をしてましたが対応事例がないとの事でお手上げ状態で、解決策を提案いただけなかったんです。他方スカイアーチは、技術的な部分を丁寧に説明してくれただけでなく、弊社やお客様の課題を理解して最後まで一緒に解決策を考えて提案いただけましたので、安心してお任せできるのではないかと思い、選びました。
一緒にご提案いただいたセキュリティサービスのCyberCare WAFによるAIでの自動判定にも魅力を感じました。
導入効果、ご期待いただくこと
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導入効果はどのように感じていますか? 導入後の定量的な効果を教えてください。
- お客様側では、インフラが変わってもこれまでと同じように問題なく運用ができていると伺っています。
当社のほうでは、自社のプロジェクトであれば通常、PMやPLで6名程の体制が必要でしたが、スカイアーチがジョインした後は2~3名で対応する事ができ、自社のメンバー2~3名の工数を削減できたのは大きかったです。それだけでなく、今までサーバーやネットワークなどの管理会社は別々で運用していたのですが、運用窓口を一本化できたことによる運用工数の改善効果がありました。
また、スカイアーチのサービスを活用した事により、今まで自社で同様の事例実績がなかったのですが、事例を作ることができました。さらに事例を作れたことで、オープン系の新たなビジネス創出ができました。新しい可能性が見えたのは良かったですね。昨今セキュリティへの関心は高まっていますし、クラウド活用もDXの観点から急務であると言えます。案件の拡大に期待しています。
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今後の課題、やりたいことはありますか
- 情報配信により同時アクセス数やサイトへの高負荷をさばけるシステムを構築したので、年間を通じて季節要因と突発要因からの効果測定と改善が大事であり、今後も一緒にPDCAを回しながら継続的な改善提案を行って頂きたいです。
構成図
株式会社ピクルスは「あらゆるコミュニケーションをリデザインする」をミッションとし、様々な業界のお客様へバディとして上流工程から支援するマーケティング支援会社です。SaaS「SNSキャンペーンツール キャンつく」のほか、今回AWSの導入対象サービスとなった「診断クラウド ヨミトル」は2022年4月から新たに提供を開始、企業のマーケティングDXを支援しています。
導入サービス
AWSをはじめ、クラウド環境の運用に多くの実績のあるスカイアーチが、お客様のビジネス環境に対応したセキュリティ対策ツールを選定し、専門性の高い運用体制で、24時間365日のセキュリティ対策をサポート致します。
導入ポイント
- セキュリティ専門のグループ会社であるサイバーマトリックス社のCyberNEOなど、セキュリティの強みがある
- AWS導入からセキュリティの設計までを一貫してお任せできる
- お任せできるので、月20時間の工数を削減できた
事業概要
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御社が直面していた具体的な課題や問題点を教えて下さい。
- 大きく2つあります。
1つ目は、診断コンテンツはキャンペーンや商品推奨などの集客を目的にしたものから、検定や社内教育などクローズドなものまで様々な用途があるため、使われ方によって瞬間風速的にアクセス数が増加するケースがあります。そのため、インフラ側での柔軟な対応が求められるのが課題でした。
2つ目は、ヨミトルの診断コンテンツは外部に開いたAPIを用意しており、そこにお客様の運用するWebサイトからアクセスする形式を採っています。そのため、ある程度セキュリティを担保する必要があり、WAFの導入が課題でした。
スカイアーチネットワークスを選んだ経緯・理由
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スカイアーチのAWS監視・運用保守をお選びいただいた理由ついて教えてください。
- もう一社にも相談をして比較・検討を進めていましたが、スカイアーチは技術的な部分を丁寧に説明していただけたり、提案内容も弊社のやりたいことをよく理解していただいていたのがとても好印象で、スカイアーチなら安心してお任せできるのではないかと思い、選びました。
一緒にご提案いただいたセキュリティサービスのCyberCare WAFによるAIでの自動判定により、迅速な対応に安心感と魅力を感じました。これで前述した課題2が解消できるのではないかと期待しました。
導入効果、ご期待いただくこと
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導入後の定量的な効果を教えてください。
- 当時弊社だけではインフラ周りのリソースの確保が難しかったため、ヨミトルの診断サービスを始めるにあたり、セキュリティやAWSの各サービスの調査などに工数がかかっていて、WAFの導入は少々ハードルが高かったんです。しかしCyberCare WAFはまるっとお任せできたことにより、インフラ周りを兼務でアプリ担当していたメンバー工数(20時間程度/月)が削減できました。浮いた時間をサービス開発に専念できるのはとても助かっています。
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今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください。
- ヨミトルのサービス自体が、まだこれからスケールアップしていきビジネス拡大を図っていく予定ですので今後のアップデートの際にまた色々とご相談させていただき、ご提案いただけるとありがたいです。