フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社(以下、フォルクスワーゲン グループ ジャパン)が取り扱うアウディは、日本でも根強い人気を誇るドイツ車のブランドです。フォルクスワーゲン グループ ジャパンがインポーターとして日本に車を輸入し、ディーラーと呼ばれる、全国122店舗のアウディ正規販売店ネットワークを通じて、お客様にアウディの車両をお届けしています。
本プロジェクトでは、アウディ正規販売ネットワークにおけるセールスビジネスインテリジェンスシステム(以下、セールスBIシステム)&インセンティブプログラム「Audi Incentive Point」の開発を行いました。このサービス全体をAudi Award Clubと称して運用しています。
インセンティブプログラムおよびセールスBIシステムの企画・設計をアウディ営業本部営業企画部と株式会社電通デジタル(以下、電通デジタル)が行い、システムを支えるAWSの環境設計をスカイアーチネットワークスが担当しました。Audi Award Clubの導入により、全国のディーラーならびにセールススタッフへ、自社の販売順位や目標達成度合いを逐次連携することが可能になり、アウディブランドへのロイヤリティとエンゲージメントの向上が実現しています。

導入ポイント

導入した主なサービス

事業概要

御社の事業と、「Audi Award Club」について教えてください。

大村様:「Audi Award Club」とはディーラーの関係者の皆様が閲覧することができるウェブサイトです。
私たちは、ドイツで生産されたアウディの新車を日本国内で販売するため、車両の輸入やブランディング、アフターサポートを主に行っています。実際の販売はディーラーと呼ばれる、全国に122店舗(2025年1月現在)ある正規販売店が行っています。
私たちインポーターはディーラーに新車の製造状況等を鑑みながら、営業戦略を伝え、販売につながるサポートを行っています。
そのサポートの一環として、「ディーラー表彰」という枠組みがございます。一年間の販売活動の結果、全国トップの成績を残された販売会社様、店舗、セールススタッフがその主な対象者です。「Audi Award Club」は、ディーラーとディーラーに所属するセールススタッフ各々が、自身の表彰の順位をタイムリーに確認していただくことを目的としたウェブサイトになります。
さらにその後、同じく「ディーラー表彰」の枠組みの一環として、セールススタッフへインセンティブを差し上げる際のプラットフォームとして進化し、現在に至ります。

導入前の課題

「Audi Award Club」のプログラム開発に至った経緯を教えてください。

大村様:先ほど申し上げた通り、Audi Award Clubは販売会社様・販売店・新車セールススタッフを対象に、「ディーラー表彰」の途中経過・最終結果をタイムリーにご案内することを目的として開発・導入されました。

それまでは、販売成績に関する途中経過・最終結果は、弊社社内ポータルに、PDFファイルで案内していました。ただ、この方法ですと、いくつかの部門でのランキングをとりまとめるため、工数もかかりますし、リアルタイムでの成績表示が難しかったほか、アナウンス頻度も上げることがなかなかできませんでした。また、社内での販売成績の管理はExcelで行っていたため、競合の情報やセールス個人のプライバシー等、関係各所の担当者が細心の注意を払う必要がありました。以前の制度では人的・時間的なコストがかかっていたのです。

したがって、Audi Award Clubの導入で、メインのユーザーとなる販売会社様のマネジメント層やセールススタッフの利便性を向上させつつ、販売成績をとりまとめる弊社社内工数も、大幅に削減することを、効果として期待して開発に至りました。

「Audi Award Club」のシステム開発にあたって、どのような課題がありましたか。

塚本様:各販売会社様は、それぞれ別の会社になります。すでに大村さんからもあった通り、競合となる他のディーラー同士の情報や、個人情報の取り扱いについてのセキュリティ面、そしてセールススタッフ、店長、営業責任者等のロールごとの権限設定は必須でした。その基準をクリアしつつ、できるだけシームレスなカタチで閲覧できる環境を整え、モチベーションを上げられるようなスキームの構築が求められていました。
また、直近のセールススタッフに対するシームレスな情報連携とインセンティブプログラムを実現した後の、さらなる機能の拡張性も視野にいれてシステム設計を行うこととしました。

導入の効果

「Audi Award Club」のリリースから、現在までの利用状況はいかがでしょうか。

大村様:サービスリリースから3年が経過しようとしていますが、2025年1月現在、関係各社43社、約2,500人のユーザーが登録し、利用しています。以前は半年に一度のアナウンスしかできていませんでしたが、今ではいつでも好きなタイミングで販売成績を確認できますので、アクセス数も上がっています。

また、セールススタッフ向けに販売成績に応じて、賞品やサービスと交換可能なポイント「Audi Incentive Point」を追加機能として付与したことを契機に、ウェブサイトのPVが大幅に向上しました。
「Audi Incentive Point」が革新的であったことは、販売会社様の垣根を越えてインポーターが各ディーラーネットワークでお勤めのセールスマンに隔たり無く一律のインセンティブを直接提供することが可能な点です。結果的に全国レベルで販売を促進したいモデルとそうでないモデルにメリハリをつけて販売強化を行うことができただけではなく、全国一律にセールスマンのモチベーションを維持することが可能になりました。
現在開発中の新機能として、職場の同僚同士で日頃の感謝を込めてポイントをプレゼントできるサンクスポイント制度を導入する予定です。車の販売には実に多くのスタッフの貢献が求められますが、インセンティブという形で還元できていたのはセールスマンのみでしたが、今後は販売会社様の法人に応じてインセンティブを配分いただく選択肢を提供することが可能になり、販売店のコミュニケーション活性化の一助になることを期待しています。

実はAudi Award Clubは海外のインポーターでは行っておらず、日本独自の取り組みです。また、私の知る限りでは、販売会社をまたいだ、ブランド全体でインセンティブプログラムを行っている例はありません。

単なる利便性だけでなく、日本のアウディブランド独自の取り組みという点でも、ロイヤリティを高め、ディーラーとインポーターのよりよい関係性を築けているのではないかと考えています。

スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。

齋藤様:セキュリティ面や権限設定など含めた環境を構築でき、また運用に至ってもスムーズな運用が実現できています。
また、当初のセールススタッフ向けの施策が実行できていることで、今後もアウディブランドへのロイヤリティとエンゲージメント向上に寄与する施策を企画していきたいと考えています。

今後期待されること

今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。

大村様:セールススタッフによる活用がさらに広がることもそうですが、当初はターゲットユーザーとしていなかった、接客担当者やメカニックの方々にも対象を広げたいと思っています。
アウディでは今後、3段階の分業体制による新しい販売方法を導入していく予定です。まず、「ホスト」が顧客のニーズを探り出し、それを基に「エキスパート」がブランドの世界観などを伝え、最後にセールスマンが商談をまとめる形を想定しています。
我々はこの分業体制をAudi Retail Experienceと呼び、お客様の購買体験をより良いものとしていきたいと思っています。
ここで登場した「ホスト」や「エキスパート」に加え、「サービスアドバイザー」や「メカニック」の方々にもインセンティブを提供できる環境を整備していきたいと思っています。

販売会社各社にAudi Award Clubを活用いただくことで、アウディのブランドへのロイヤリティ、エンゲージメントが高まる施策を拡充していきたいです。

鎌田様:今後もアウディのブランド向上に資する施策を検討する際に、Audi Award Clubの機能拡充について、スカイアーチネットワークスのAWSに関する知見をアドバイスいただくことを期待しています。

TOPPANグループは、2023年10月より、持株会社体制への移行に伴い、新たなスタートを切りました。TOPPAN株式会社は、旧凸版印刷株式会社の主要事業を継承しており、「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。

TOPPANグループ各社と連携し、SDGsを始点にグローバル市場を視野に入れながら「デジタル」と「リアル」を最適に組み合わせた事業を推進しています。

導入ポイント

  • TOPPANグループですでに多数の実績があり、深い事業理解があった
  • 事業企画段階から、AWSの最新情報を取り入れた提案があった
  • サービス企画時に、実現したい機能やコスト、事業化スピードなど、様々な観点から議論しながら相談、開発ができた

導入した主なサービス

事業概要

AWSを導入した、貴社のシステムについて教えてください。

森山様:私たちの事業部が事務局を務める補助金の一部について、補助金申請受付用のポータルシステムを導入しました。申請者が申請をするところから、受け付けたデータを我々が確認するところまで、このシステムで一貫して行っています。

 

西脇様:補助金申請といえば、紙の書類で作成・申請、チェックまで行うのが通例でした。しかし昨今のデジタル化、またコロナ禍がきっかけでDXが加速しました。補助金の申請も例外ではありませんでした。

導入前の課題

当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。

西脇様:補助金の事業運営は、国の政策・運営に関わります。申請システムのDXにより、申請者にとって利用しやすい環境を整えることで、予算を効果的に使ってもらうことが期待されます。
一方で、システム化するにあたり、非常に慎重な面もありました。システムが止まると国施策の推進を止めることになってしまいます。そのため、止まらない設計を最も重視していました。もちろん、セキュリティ面も最優先事項であることは、言うまでもありません。

森山様:システムで取り扱うデータは機密性の高い情報もあるため、システムの可用性、そして堅牢性は特に気にしていたポイントでした。
この要件を満たすシステム設計において、AWS導入はスムーズに決まりました。当社のなかでもAWSの普及は進んでおり、実績もありました。また、DX人材の育成として、AWSの資格取得支援もあります。

導入効果、ご期待いただくこと

多くの議論を経て、スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。

森山様:無事、開発を終えて安定した運用が実現できています。現在は3つの申請システムを運用していますが、特に問題は起きていません。
 
 
 
赤木様:私たちはアプリケーションの保守や監視など、運用を担当していますが、スカイアーチから脆弱性のパッチ情報を逐一出してもらえているので、運用面で安心して対応ができています。

 

清沢様:他にも、AWSに関する質問も含めて様々な問い合わせをしていますが、サポートが手厚く、とても助かっています。
西脇様:補助金の内容によっては、1〜3年の保守が発生します。そのため運用コストの面を調整していきたいと考えています。
森山様:今後も技術的なサポートに期待しています。

 

 

シンコールインテリア株式会社は、「もっと豊かで快適な暮らしのために」をテーマに、インテリア文化を1972年の創立以来、50年以上にわたって育んできました。一般住宅をはじめオフィスやホテルなどの大型施設まで、さまざまな空間デザインにご活用いただける多彩なインテリア商材をお届けしています。

今回は、セールスプロモーション部 次長 上村雅哉様、プロモーションチーム 主任 吉野由希子様、管理部 総務経理課 係長 システムエンジニア 矢島正敏様の3名にお話をお伺いしました。

導入ポイント

導入した主なサービス

事業概要

AWSを活用するに至ったサービスについて教えてください。

吉野様:私たちは空間を作る際の内装材を企画、供給する会社です。カーテンや壁紙、床材などの商品を扱っています。それぞれの商品には、お客様が実際に見て選べるように見本帳と言われるものを作っています。今回のプロジェクトはAWSを活用して、紙の見本帳を作らず、デジタルコンテンツのみで展開する計画です。

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<見本帳の例>

上村様:この見本帳ですが、おおよそ2〜3年の期間で更新していきます。1冊につき数万から多いもので10万部ほど作成し、ハウスメーカーや設計士の方などに配布しています。家づくりの際に、お客様は実際に素材を見ながら、壁紙などを選んでいただけます。

今回AWSを導入した貴社のシステムについて教えてください。

上村様:ご覧いただいて分かるように、見本帳は、台紙の上にカーテンや壁紙の一部を貼り付けているので、古いものは産業廃棄物として扱われることになります。そのため、早ければ2年に1度、営業担当者が営業先を回り、古い見本帳を回収・新しい見本帳を配布する作業をしています。先ほど申し上げたように数万部の回収をしますので、回収と廃棄のコストと労力がかかっていました。
近年、企業の環境問題やSDGsへの取り組みに注目が集まっています。環境に配慮した製品開発だけでなく、見本帳に関しても、ものづくりの会社として、何かできることはないかと、考えていました。このような背景から、Web上から見られるデジタルブックの導入はすでに実施していました。

吉野様:並行して今後の事業戦略を練るなかで、デジタルの利点をさらに活かし、ターゲットを絞った見本帳コンテンツが作成できないか、模索が始まりました。
デジタルブックではなく、タブレットとWEBで見られる今回のシステムでは、紙にはない利点として、デジタルならではの表現を使ったインテリア選びのお手伝いができることを目指しました。
具体的には、デジタルならではの高精細の画像をご覧いただけること、そしてインテリアのシミュレーションをしながら材質選びをしていただけるようなシステムの開発に着手しました。

導入前の課題

当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。

吉野様:課題というほどでもありませんが、このプロジェクトは、営業としての役割を担えるツールを開発する狙いもありました。
そのためこちらのシステムは、お客様向けのコラムのコーナーを設け、タイムリーな情報をお届けするなど、インタラクティブにやりとりできる機能を持たせました。加えて、紙の見本帳はどの商品を見たのか分かりませんが、システム上では誰がどんな商品を見ているのか、データを取得できるのではないかと思っています。
このように、お客様との接点を工夫することで、エンゲージメントの向上、満足度の向上に繋げていきたいと考えながら開発を進めました。矢島様:また、今回のアプリはスモールスタートのプロジェクトではありますが、従来のサービスと比べてスケールが大きいシステムになります。そのため、サービスの広がりとともにセキュリティをより強化することも重要だと考えていました。

導入の効果

スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。

矢島様:システムのリリースがこれからになりますので、本格的な運用はこれからになりますが、細やかなフォロー体制がとても好印象です。
今回は、ヒアリングシートの作成も支援いただきましたが、サポートチームからの丁寧なヒアリングや納品書から、しっかりとした企業という印象を受けました。
また、このご時世、エンジニア不足は言うまでもありません。担当者が通常であれば2人必要なところを1人、1.5人でできるとなるのはありがたさを感じています。
もう少し全体的な観点で言うと、AWSの本格的な導入は当社にとって初めての試みとなりました。新しいことへチャレンジする雰囲気が生まれているのはいい変化になったのではないかと思っています。

今後期待されること

今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。

矢島様:そうですね、現時点では一番小さな構成でスタートしていますが、これから本格的な展開になってからの運用に期待しています。
クラウドを活用すると、スモールスタートできるのがいいですね。メリットを感じています。。上村様:今回のプロジェクトをきっかけに、開発したサービスをさらに進化していけることもデジタルツールの良さで、中長期的なお付き合いができることを期待しています。AWSの、最新の情報提供も引き続きお願いしたいと思っています。

 

株式会社メニコンは愛知県名古屋市を拠点に世界80ヵ国に代理店を有し、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までの機能を持っており、自社で一貫して安全性を重視した製品を提供できる体制を整えております。幾多の革新的製品や、メニコン独自の定額制コンタクト「メルスプラン」などのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、高品質なコンタクトレンズを世界中の人々に提供しています。

今回は様々な特典、最新情報を提供するサービスClub Menicon上で提供される、コンタクトレンズ交換通知機能に関する事例です。もともとあった機能を、さらに便利で使いやすくするために、AWSで再構築しました。

導入ポイント

導入した主なサービス

今回AWSを活用したサービスを教えてください。

弥田様:「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」で提供されているコンタクトレンズ交換通知機能です。この機能自体はずっと昔からあるものなのですが、実はお客様からの評価が低かったんです。過去に1度改修はしているのですが、今回が2度目の作り直しになりました。

レンズ交換通知機能はお客様にとって便利な機能でもありますが、お客様の目の安全、健康を守るための機能でもあります。「まだ汚れていないからいいや」「大体これくらいに交換すればいい」ではなく、レンズ交換機能の通知で、適切なタイミングで交換をしていただけます。2Week、1Monthと、交換期間が長くなると、交換期間があやふやになりがちですからね。

また、レンズ交換通知機能はクラブメニコンの1機能です。そのため、通知のタイミングは、クラブメニコンに触れていただく機会にもなりえます。マーケティングコミュニケーションの観点からは、他の様々な情報に触れていただく、重要なタッチポイントの1つと言えます。MENICOiNの話もありましたが(記事参照)、クラブメニコン上でレンズなどを購入いただいたり、他のキャンペーンなどからMENICOiNを貯めていただいたりすることで、クラブメニコンへの訪問機会を増やし、タッチポイントを増やしていただくことが狙いです。そのために、お客様にとってより使いやすい機能を拡充、または修正していくことが重要でした。

経緯、導入前の課題

AWSを活用する前の課題について教えてください。

弥田様:画面遷移数が多いなどの課題があり、お客様からApple StoreやGoogle Storeのアプリレビューにおいて、UI/UXの観点で、厳しい評価をいただいていました。そのため改善が急務でした。対象となるクラブメニコンのアプリは、ネイティブアプリ内にWebページを表示できるWeb Viewを採用しています。修正の大前提として、その形式は継続し、かつWebブラウザでありながらアプリのように“ヌルヌル”スムーズに動くことを目指していました。

スカイアーチネットワークスに構築をお任せいただいた理由について教えてください

弥田様:UI/UX改善から、サーバーレスなインフラ構築、開発後の監視までを全てお任せできたためです。MENICOiN Managerの実績があったことも決め手の一つです。開発をスピーディに進めるため、コミュニケーションルートを一つにまとめられたのは助かりました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入後の効果はどのように感じていますか。

弥田様:リニューアル後、数万件の新たなレンズ交換通知設定がされていることを確認しています。多くの方に認知いただいているようで、大変嬉しく思います。また、レビューやカスタマーセンターにも良い口コミや反響が増えており、評価に繋がっているのを感じています。

運用面では、全てサーバレス構成で構築が可能となりましたので、管理・運用費用も従来より低く抑えることができています。

プロジェクトの進め方について、コミュニケーションも密にとってくださったのが印象的でした。開発しながら出てきた要件についても、柔軟に対応いただけて、安心して進められました。柔軟な対応といっても、言われたことにただ対応するのではなく、エンドユーザーの使いやすさを一緒に議論しながら、目指していけたのがよかったなと思います。

今後やってみたい開発などの計画はありますか。

弥田様:本質的な機能は改修できたと思います。今後は例えば、プッシュ通知だと埋もれてしまったり、アプリの通知を切ってしまっていたりする場合に、SMSなど他の手段でレンズ交換通知をできるようにするなど、細かな部分の改修を進めていきたいと思います。お客様にとってより便利に使っていただけるような開発を検討しています。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

弥田様:今後も同様のアプリ開発など、デザインなども含めた開発の際に、ワンチームで進められる体制を作っていただけると非常に助かります。コミュニケーションの齟齬がなくなりますし、スピード感も担保できます。何かあったときにも安心してお任せできると思います。

株式会社メニコンは愛知県名古屋市を拠点に世界80ヵ国に代理店を有し、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までの機能を持っており、自社で一貫して安全性を重視した製品を提供できる体制を整えております。幾多の革新的製品や、メニコン独自の定額制コンタクト「メルスプラン」などのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、高品質なコンタクトレンズを世界中の人々に提供しています。

今回は様々な特典、最新情報を提供するサービスClub Meniconで使われるポイント制度「MENICOiN」運用に関わるシステム構成をAmazon Web Services(以下、AWS)で開発、実現しました。様々なニーズに合わせたキャンペーンを実施するため、システムも柔軟に対応する必要がありました。スピード感を持ってマーケティング施策を打つための、AWS活用方法をご紹介します。

導入ポイント

  • マーケティングコミュニケーション施策に合わせた柔軟で最適なシステム構成を提案してもらえた
  • 以前インフラの構築・運用もお任せしていたので、スムーズな引き継ぎ、プロジェクトの進め方が期待できた
  • AWSに対する高い専門性が期待できた

導入した主なサービス

事業概要

今回AWSを活用したサービスを教えてください。

西尾様:「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」で使えるポイント制度「MENICOiN」を管理するシステム「MENICOiN Manager」ならびに関連システムをAWSを使って構築、またMENICOiNに関わるシステム構成をAWSを利用して最適化しました。

Webサイト:https://www.clubmenicon.jp/

クラブメニコンは2024年現在、130万人を超える会員様に利用いただいています。クラブメニコンではレンズをはじめ様々な最新情報を受け取ることができるほか、MENICOiNを貯めることで、様々な特典を受け取れます。このようにお客様との重要な接点であるクラブメニコンと、ポイント制度であるMENICOiNは、お客様とのマーケティングコミュニケーション上、重要なツールと言えます。

以前、オンプレミスからクラウドへ移行しましたが(過去記事参照)、これはお客様へよりシームレスで革新的なサービスを極めてスピーディに実現すること、一方で保守対応から脱却し攻めのITを実現するという難しい課題を解決する目的があったためです。

今回はクラウドをさらに活用し、よりスピーディなマーケティングコミュニケーション企画を実現するため、プロジェクトの発足に至りました。

経緯、導入前の課題

AWSを活用する前の課題について教えてください。

西尾様:これまでMENICOiNの管理には、異なる管理用のシステムを使っていたのですが、キャンペーンごとにインフラ構成を変えるなど、システム側でも多くの作業が発生していました。それを改善するために、AWSでのシステム構成変更に踏み切りました。

例えば、アンケートに回答してもらうとポイントを付与するキャンペーンを実施すると、従来の運用ではポイント付与が翌月になってしまっていました。お客様にとっては不便でしかありません。

また、システム構成変更に合わせ、システム上での個人情報の管理方法を工夫し、効率性と、セキュリティの向上の両立を目指しました。

スカイアーチネットワークスに構築をお任せいただいた理由について教えてください

西尾様:私は元々エンジニアだったのですが、AWSへの高い専門性を持ったエンジニアが在籍しているのを感じて依頼しました。また、前述したように、インフラの構築・運用を担当していただいているのも大きかったです。我々としては同じ会社に依頼できると、もろもろの調整の手間がかからなくなります。また、前回の案件の内容を知っているので、その後の開発もスムーズになると思いました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入後の効果はどのように感じていますか。

西尾様:ポイントを付与するシステムに関する調整工数が1/3ほどになりました。また、ポイント付与に関わるキャンペーンが、現在同時並行で40本ほど走っているのですが、それらのポイント付与作業から解放されました。

スカイアーチネットワークスの担当エンジニアの方がフロントとしても、開発もされているので、非常にスムーズにプロジェクトを進めることができました。また、ご提案いただいたサーバーレスアーキテクチャを採用したことで、トラフィックの増減、サーバーのキャパシティを気にしなくてよくなったので、心配事が一つ消えて、負担が減ったことも良かった点の一つです。

今後やってみたい開発などの計画はありますか。

西尾様:商品をご購入いただいたお客様とオンラインでもつながっていけるようなキャンペーンを企画していきたいと考えています。今後、システム側の制限を気にせずにキャンペーン施策を打てるようになるのは嬉しい変化です。より便利でお客様にとってお得な施策を提供していきたいと思っています。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

西尾様:我々の意図を読み取ってもらえ、スムーズな進行ができ、プロジェクトも成功に至りました。今後異なるプロジェクトもお任せできるとありがたいので、インフラだけでなく、システム開発力をさらに強化いただければ、嬉しいです。

凸版印刷株式会社は、2023年10月に持株会社体制へ移行し、商号を「TOPPANホールディングス」として新たなスタートを切りました。TOPPAN株式会社は、凸版印刷株式会社の主要事業を継承しており、「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の3分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。

TOPPANグループとして、SDGsを始点にグローバル市場を視野に入れながら「デジタル」と「リアル」を最適に組み合わせた事業を推進しています。

導入ポイント

事業概要

AWSを導入した、貴社のシステムについて教えてください。

垂石様:Con:tegration®︎は、多くのメディアを持つ自治体に向けた、管理・運用をサポートするミドルウェアです。近年、Webサイトのみならず、SNSや独自アプリ、コミュニケーションツールなど、オンライン上の媒体が増えているのは言うまでもありません。発信媒体を多く持つと、それぞれの媒体に合わせたコンテンツと発信の管理・運用の手間が増大します。私たちのチームは自治体に向けたソリューションを日々開発・提供していますので、そのような課題を解決するためにCon:tegration®︎は開発されました。運用負荷を削減するだけでなく、一度作ったコンテンツを効率的に活用することにも繋がります。

中里様:私たちが所属するソーシャルイノベーションセンターは、国策に連動した、地域の課題解決がミッションです。そのためのソリューションを、私たちのグループで開発する場合もありますし、TOPPANグループではソーシャルイノベーションセンター以外にも多くの部署でさまざまなサービスを開発していますが、それらを組み合わせてご提案する場合もあります。
一例として、地域のDXを推進するために、マイナンバーカードに関するシステム、窓口の各種電子申請をサポートするサービスなどがあります。Con:tegration®︎もそうしたサービスの一つに数えられます。

導入前の課題

当社のサービス導入前は、どのような課題がありましたか。

中里様:従来であれば、サーバーを立ててそれぞれで管理を行うスタイルが一般的です。しかしCon:tegration®︎のサービスはそもそも、サーバーも別々で管理していたものを、統合して運用負荷を下げるコンセプトから出発しました。そのため、サーバーレスで開発を進めることを選択しました。

Con:tegration®︎の企画自体は4、5年前から議論されていました。実は、元々は私たち自身のためのサービスでもあったんですよ。私たちもコンテンツを多様なメディアで管理・運用する負担を痛感していました。だからこそ、自治体の方々の課題解消のため、サービス化を進めてきたんです。とはいえ従来のやり方ではない開発になるので、スモールスタートで進めることは必須でした。そのような背景も含め、アーキテクチャの設計や運用方法などを議論する段階から、スカイアーチネットワークスに相談していました。

垂石様:中里が主に、サービスのアーキテクチャを企画設計していたのに対し、私はサービスの事業計画策定や、コストの試算を担当していました。
コンテンツは情報発信を続ける限りずっと増えていくものですし、一度作ってしまうとそれは資産になります。オンラインのメディアの利用用途は今後も増えていくでしょうし、スケーラビリティはとても気になるポイントでした。サービスの運用フェーズに入った後のコスト、事業拡大フェーズのコストを含め、議論を重ねていました。

導入効果

多くの議論を経て、スカイアーチネットワークスへ開発・運用を依頼してみていかがでしたか。

中里様:細かくフォローいただいて助かっています。開発途中、セキュリティの課題で悩んでいたことがありました。私たちとしてはこだわりたいポイントだったのですが、さまざまな観点から、条件を満たす答えが見つからなかったんです。その時は特に集中して議論を重ねました。そのように意見を交換していくなかで、開発や事業フェーズに適切な落とし所を提案してもらえました。ある要件をリクエストした際、短絡的に条件に合っていそうなものを提案するのではなく、さまざまな観点を加味した提案をしてもらえていると思います。

垂石様:無事、サービスリリースができ、コストに見合った運営ができていると思います。何より、計画した事業進捗スピードに合わせてもらえています。2023年はサービスリリースの年でした。当初の想定通り運用はスカイアーチネットワークスへお任せして、私たちはお客様への納品、実際の運用のサポートを行い、かなり知見を溜められました。運用をお任せできているので、今では新たな機能開発の検討や、マーケティング活動の企画に時間を割けています。

橋本様:私は2023年10月ごろからこちらの事業部に転属となりました。当初は開発の中でもテストを担当していましたが、今ではシステムの運用、インフラ管理などに業務範囲を広げています。スカイアーチネットワークスとは、運用の相談や日々出てくる疑問などを定例やメールでやりとりしています。レスポンス良く、まだAWSの経験が浅い私でも丁寧に回答をもらえるので、学ぶことが多いです。

今後期待されること

今後私たちに期待されること、またサービス自体の今後の目標について教えてください。

垂石様:今後は自治体だけでなく、民間にもサービス展開を予定しています。採用事例が増えると共に業績も順調に推移しております。さらなる業績拡大に向けて、マーケティングの観点からもシナジーを発揮できることがあれば嬉しいです。

中里様:機能拡張など、やりたいことがたくさんあります。生成AIの技術を活用した機能は今年度中の機能実装を計画しています。それを実現するために、AWSの最新の知識、トレンドをぜひ共有してほしいです。

 

 

 

大阪経済大学は2022年に創立90周年を迎えた歴史と伝統のある大学です。この間、建学の精神「自由と融和」に基づいて、4年間を通じて行われるゼミナール形式の授業に象徴される少人数教育に力を注ぎ、また、「人間的実学」を高く掲げ、実社会で具体的に役立つ知識や能力の修得と、良識ある市民としての人間形成をあわせて追求してきました。現在は節目を迎える2032年に向けて、100周年ビジョン「DAIKEI 2032」を掲げ、答えのない課題と向き合い新たな価値を生み出す「創発の場」となることを目指しています。

今回は、AWSで公式サイトの導入をされた大阪経済大学の企画部 部長 加藤正憲 様、企画部 広報課 課長 高濱悠紀様にお話を伺いました。

導入ポイント

事業概要

AWSを導入した、貴学のシステムについて教えてください。

加藤様:本学の広報課が運営している公式Webサイト等にAWSを導入しています。以下のように、データベース(DB)、ウェブサーバー(WEB)、Web Application Firewall(WAF)、ロードバランサー(LB)で構成されています。

構成図

導入経緯、導入前の課題

AWS導入前の課題を教えてください。

企画部 部長 加藤 正憲 様

加藤様:大学のWebサイトというと、受験生に向けた情報発信がメインだと思われるかもしれませんが、受験生の保護者や卒業生、企業、地方自治体、地域の方々など、実際は全方向的な情報発信が求められます。

また、Webサイトを通じたコミュニケーションでは、平常時やアクセスが集中する時期、学生への迅速な告知が必要なタイミングなど、求められるリソースが絶えず変わります。そのため、これらの要求に柔軟に対応できるインフラが必要です。特にコロナ禍では、時々刻々と状況が変わる中で情報を断続的に発信する必要に迫られました。

高濱様:本学では、過去に合格発表などアクセス集中時につながりにくくなることがあり、それを回避するために担当者が事前に予測してサーバーの設定を行うなど、管理面で課題を抱えていました。

クラウド導入のきっかけはなんだったのでしょうか。

企画部 広報課 課長 高濱 悠紀 様

高濱様:直接的なきかっけは、本学サイトで使用しているプログラミング言語の関係で、サーバーのOSをアップデートする必要に迫られたことです。セキュリティを担保するためにサービスを切り替えなければなりませんでした。切り替え先のサービスを検討するにあたって、すでに業務の中でクラウドを利用していたこともありクラウドに対する抵抗はありませんでした。むしろ、災害対策の面からもクラウドがいいのではと考えていました。

加藤様:私は前職の経験から、企業でクラウドが普及していることは知っていましたし、ここ最近の普及状況を鑑みるとクラウドを導入しない理由がないと考えていました。いろいろなタイミングが重なって今回の導入に至りました。

導入効果

導入前後で変化はありましたか。

高濱様:導入後は、アクセスが集中してもつながりにくくなることがなくなりました。その他のトラブルも今のところ発生していません。

加藤様:安定的な運用のおかげで心配事が減りましたね。

高濱様:今やWebサイトはインフラであり、スムーズにアクセスできることが大前提ですが、AWS導入によって人が予測できないアクシデントにもシステムが対応できる環境を整えられたのはよかったです。

運用コスト面ではどうでしょうか。

高濱様:サーバー利用料を約4割削減できたのは大変ありがたいことでした。

加藤様:削減した予算は保守費に充てて、担当者の業務負荷軽減を図るのに活用しました。

今後の展望

今後の展望についてお聞かせください。

高濱様:2032年に本学は100周年を迎えます。2032年に向け、教職員や学生で本学を創発の場にしようとインナーブランディングにも取り組んでいます。その一環で、公式ホームページに総合キュレーションサイトを新設し、本学ではどのような教育や取り組みが行われているのか、学生たちはどのように学生生活を送っているのかなど、大阪経済大学の様々な学生、教職員の活動を記事にまとめて発信しています。サイトを通じて学内外の人々をつないでいけたらと考えています。

加藤様:大学のホームページには情報の発信とアーカイブの役割があると考えています。発信ではいつも快適につながること、アーカイブではデータ容量が増えていくことに対応できる環境が求められます。今回のクラウドの導入で環境が安定したので、私たちはコンテンツの企画や編集に集中することができるようになりました。今後は、次のステップである大学全体での情報発信に向けて、取り組みを継続していきたいと考えています。

タカラスタンダードは『ずっと「愛せる」というしあわせ。』をブランドコンセプトに、独自の「高品位ホーロー」技術を活かしたシステムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器を製造販売しています。より高度化、多様化、複合化するお客さまのニーズに応えるホーロー技術のリーディングカンパニーとして、また住宅設備機器のトップメーカーとして、次世代を担う新たなホーローの可能性を追求し、快適な暮らしの創造を目指し、全国に事業所を展開、高品質な製品を提供しています。

導入ポイント

  • 専門知識を有するサポート部門の担当者がいる
  • 専門知識がなくても、気軽に相談できる
  • こうした体制から、事業部で自由にWebサイトを立ち上げ、キャンペーンを実施できる

事業概要

スカイアーチネットワークスのサービスを導入した、貴社のサービスについて教えてください。

当社のユーザー様、検討ユーザー様に対して情報を提供するWebサイトを複数運用しているため、そのインフラとしてAWSの導入を決めました。また、社内向けの手配システムなども運用しています。そのインフラとしてもAWSのサーバーを採用しました。

特に当社のユーザー様、検討ユーザー様に対して情報を提供するWebサイトは、当社商品やリフォームに関する各種情報を提供し、ショールームへの誘導に繋げるリード獲得の重要な役割を担っているため、クラウドで迅速なデジタルマーケティングを実現したいと考えていました。

導入経緯、導入前の課題

スカイアーチネットワークスのサービス導入前の課題を教えてください。

ターゲットに応じて専用サイトを立ち上げるなど、マーケティングの観点からは、すばやくサイト構築などを行っていきたい希望がある一方で、事業部門側にはサーバー構築・運用の知見がないためIT部門に動いてもらう必要がありました。しかしIT部門もいろいろな仕事を抱えています。そのため、社内検討から実際のサイト立ち上げまで時間がかかっていました。

また、Webサイト経由でのリード獲得を強化していく方針のなかで、今後どこまでサイト訪問者数が拡大するのか予想がつかず、状況に応じてスペックを自由に、また好きなタイミングで上下できる、そんなサーバー環境を探していました。

導入効果、今後の期待

導入前後で変化はありましたか。

当社はテレビへの露出や不定期に実施するキャンペーンがあります。その際、一時的にサイト流入が跳ね上がることもありますが、導入後は、スカイアーチネットワークスへ事前に相談すると、スペックアップの提案・実施をしてもらえ、サーバーがパンクするということもなく、安心してキャンペーンを実施できています。直近5年で企業サイトの流入数は大きく増加しましたが、マーケティング施策に応じてサーバースペックを柔軟に調整できるようになったことも、要因の一つかと思います。

これは想定していませんでしたが、社内リクエストに応え、サーバーの活用範囲が広がっています。
もともとは企業サイトを構築できるサーバーを新設することがきっかけでしたが、ショールームアドバイザーに対してコンテンツを配信するWebサイトや、バックオフィス向けに、事務作業を集約をするようなシステムも構築しました。

今後当社にご期待いただくことを教えてください。

事前に相談するだけで、対応を提案してもらえ、実施までお願いできるので助かっています。引き続き、技術的な内容に関するサポート、サーバー運用に関する小まめな提案をお願いしたいと思っています。

スカイアーチネットワークス選定の理由

迅速なデジタルマーケティングの実現を目指し、IT部門ではなく、事業部門でサーバーを導入することが目的でした。そのため、専門知識を持たない事業部門でも安心してサポートしてもらえる担当者がおり、分からないことがあっても気軽に相談できる体制のある会社に依頼する必要がありました。

スカイアーチネットワークスは構築だけでなく、運用・保守もお任せできますし、分からないことが気軽に相談できるため、依頼することにしました。

グループ再編により2022年7月に設立する新会社「株式会社ミライト・ワン」のコーポレートサイト開設プロジェクトが発足。新たなコーポレートサイトのインフラ基盤としてはAWSを採用。お客様は、限られたプロジェクト期間内で、社名・ロゴ等も刷新することとなり、ブランド・プロモーション戦略、原稿・デザイン制作チーム、コーディング・CMS等機能開発と並行して、最適な基盤を用意する必要がありました。AWSの導入から保守までを依頼できる会社を探している中で弊社にお声がけを頂き、期間内の導入を実現しました。

導入ポイント

導入経緯、導入前の課題

旧ミライト・ホールディングス、旧ミライト、旧ミライト・テクノロジーズが、異なるクラウドサーバやホスティングサービス、レンタルサーバを利用していました。
また、各社冗長化構成にはなっておらず、ミドルウェアバージョンアップ作業の際には、別途検証環境を用意して作業を行っており、それらの稼働・コストが重くなっていました。
前述の通り、限られたリソースで、上流工程・下流工程まで1ヶ月で完了させる必要があり、時間的な制約をどう乗り越えるのかという課題がありました。
特に基盤に関しては、広報担当だけでは知見が不足しており、社内のAWSチームやSA様と連携して、必要な仕様をショート・タームで整理する必要がありました。

導入効果・成果

導入時の結合試験では、機能実装に伴いALBの設定など一部チューニングが必要な箇所がありましたが、原因の切り分けなども積極的に支援いただき、無事に公開することができました。
公開して半年ほど経ちますが、安定して運用できています。
公開後の機能改修についても、問題なく対応できておりますし、基盤運用の負担が大幅に軽減しました。
従来はIPアドレスの許可不許可などの棚卸作業を2名で4時間ほどかけて定期的に実施していましたが、スカイアーチにこれらの作業を依頼する事ができ、作業時間が0になりました。
また、WAF構成や外形監視を採用したことにより、プロの方に常時見守られているという安心感が違います。心理的負荷が大きく減りました。

スカイアーチネットワークス選定の理由

短納期で、クラウド基盤の構築から保守・運用を対応できる企業を探しており上司の知人よりご紹介いただきました。

構成図

導入のポイント(担当エンジニアから)

日本通信ネットワーク株式会社(以下、日本通信ネットワーク)は、1985年の設立以来、法人向けネットワークのプロ集団として、最適かつ信頼性の高いネットワークサービス を提供しています。複雑に組み合わされた複数の通信事業者のネットワークを、設計・構築から運用(特にネットワークマイグレーション)までをワンストップで提供する総合ネットワークサービス会社です。近年は、働き方改革を実現する各種コミュニケーションツールやクラウドソリューション、ネットワーク運用を自動化するSD-WANソリューションにも注力しています。

導入ポイント

事業概要

御社のWebサービスについて、ご説明下さい。

日本通信ネットワーク株式会社
ICTソリューション部 杉山 誠氏

日本通信ネットワークは、FLESPEEQ VPNサービスを中心に、ネットワークとセキュリティ対策を組み合わせたソリューションを提供しています。特にマルチキャリア回線対応でセキュアな回線+クラウドを売りにしています。最近ではゼロトラストのネットワーク周りのセキュリティ対策とクラウド提案に力を入れています。

URL:https://flespeeq.c-ntn.co.jp/

導入の経緯

今回の導入の経緯について、お聞かせ下さい。

今回は官公庁向けのWebサイトならびに裏側のシステムのリプレイスのプロジェクトが対象でした。官公庁ということで、仕様書を見ると非常にハードルは高く、特にセキュリティ面で要件を満たすのが難しいと考えていました。
当社はネットワークの設計・構築を行いますが、適切なサーバー設計と構築、また高いセキュリティ要件を満たし続ける運用体制の構築が求められており、その部分をお任せできるパートナーが必要でした。

導入ポイント

御社のお客様が直面していた、具体的な課題や問題点を教えて下さい。

お客様の直面した課題としては、オンプレサーバーによる情報配信により、同時アクセス数の限界やサイトへの高負荷状態でした。そのためサイトの閲覧が不可になった事案がありました。 この事案解決にあたり、同時アクセス数やサイトへの高負荷状態を無くす仕組みをクラウドで設計し、同時にクラウドセキュリティ対策の基準を満たす必要がありました。

スカイアーチネットワークスを選んだ経緯・理由

スカイアーチのサービスをお選びいただいた理由ついて教えてください

もう一社にも相談をしてましたが対応事例がないとの事でお手上げ状態で、解決策を提案いただけなかったんです。他方スカイアーチは、技術的な部分を丁寧に説明してくれただけでなく、弊社やお客様の課題を理解して最後まで一緒に解決策を考えて提案いただけましたので、安心してお任せできるのではないかと思い、選びました。
一緒にご提案いただいたセキュリティサービスのCyberCare WAFによるAIでの自動判定にも魅力を感じました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入効果はどのように感じていますか? 導入後の定量的な効果を教えてください。

お客様側では、インフラが変わってもこれまでと同じように問題なく運用ができていると伺っています。
当社のほうでは、自社のプロジェクトであれば通常、PMやPLで6名程の体制が必要でしたが、スカイアーチがジョインした後は2~3名で対応する事ができ、自社のメンバー2~3名の工数を削減できたのは大きかったです。それだけでなく、今までサーバーやネットワークなどの管理会社は別々で運用していたのですが、運用窓口を一本化できたことによる運用工数の改善効果がありました。
また、スカイアーチのサービスを活用した事により、今まで自社で同様の事例実績がなかったのですが、事例を作ることができました。さらに事例を作れたことで、オープン系の新たなビジネス創出ができました。新しい可能性が見えたのは良かったですね。昨今セキュリティへの関心は高まっていますし、クラウド活用もDXの観点から急務であると言えます。案件の拡大に期待しています。

今後の課題、やりたいことはありますか

情報配信により同時アクセス数やサイトへの高負荷をさばけるシステムを構築したので、年間を通じて季節要因と突発要因からの効果測定と改善が大事であり、今後も一緒にPDCAを回しながら継続的な改善提案を行って頂きたいです。

構成図

株式会社ピクルスは「あらゆるコミュニケーションをリデザインする」をミッションとし、様々な業界のお客様へバディとして上流工程から支援するマーケティング支援会社です。SaaS「SNSキャンペーンツール キャンつく」のほか、今回AWSの導入対象サービスとなった「診断クラウド ヨミトル」は2022年4月から新たに提供を開始、企業のマーケティングDXを支援しています。

導入サービス

AWSセキュリティ運用 |スカイアーチネットワークス

AWSをはじめ、クラウド環境の運用に多くの実績のあるスカイアーチが、お客様のビジネス環境に対応したセキュリティ対策ツールを選定し、専門性の高い運用体制で、24時間365日のセキュリティ対策をサポート致します。

導入ポイント

  • セキュリティ専門のグループ会社であるサイバーマトリックス社のCyberNEOなど、セキュリティの強みがある
  • AWS導入からセキュリティの設計までを一貫してお任せできる
  • お任せできるので、月20時間の工数を削減できた

事業概要

御社が直面していた具体的な課題や問題点を教えて下さい。

大きく2つあります。

1つ目は、診断コンテンツはキャンペーンや商品推奨などの集客を目的にしたものから、検定や社内教育などクローズドなものまで様々な用途があるため、使われ方によって瞬間風速的にアクセス数が増加するケースがあります。そのため、インフラ側での柔軟な対応が求められるのが課題でした。

2つ目は、ヨミトルの診断コンテンツは外部に開いたAPIを用意しており、そこにお客様の運用するWebサイトからアクセスする形式を採っています。そのため、ある程度セキュリティを担保する必要があり、WAFの導入が課題でした。

スカイアーチネットワークスを選んだ経緯・理由

スカイアーチのAWS監視・運用保守をお選びいただいた理由ついて教えてください。

もう一社にも相談をして比較・検討を進めていましたが、スカイアーチは技術的な部分を丁寧に説明していただけたり、提案内容も弊社のやりたいことをよく理解していただいていたのがとても好印象で、スカイアーチなら安心してお任せできるのではないかと思い、選びました。
一緒にご提案いただいたセキュリティサービスのCyberCare WAFによるAIでの自動判定により、迅速な対応に安心感と魅力を感じました。これで前述した課題2が解消できるのではないかと期待しました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入後の定量的な効果を教えてください。

当時弊社だけではインフラ周りのリソースの確保が難しかったため、ヨミトルの診断サービスを始めるにあたり、セキュリティやAWSの各サービスの調査などに工数がかかっていて、WAFの導入は少々ハードルが高かったんです。しかしCyberCare WAFはまるっとお任せできたことにより、インフラ周りを兼務でアプリ担当していたメンバー工数(20時間程度/月)が削減できました。浮いた時間をサービス開発に専念できるのはとても助かっています。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください。

ヨミトルのサービス自体が、まだこれからスケールアップしていきビジネス拡大を図っていく予定ですので今後のアップデートの際にまた色々とご相談させていただき、ご提案いただけるとありがたいです。

構成図

愛知県名古屋市を拠点とし、世界80ヵ国に代理店を有する株式会社メニコンは、材料開発からレンズのデザイン、レンズおよびレンズケア用品の製造まで、コンタクトレンズ関連の全事業領域を専門的に手がけています。眼科医でもある会長・田中英成氏が考案したメルスプランなどのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、レンズに関する安全性を最重視したサービスを提供しています。
今回はオンラインでより便利にサービス提供を目指すべくAmazon Web Services(以下、AWS)を導入し、サービス構築を行った事例をご紹介します。

導入ポイント

事業概要

今回AWSが導入されたサービスを教えてください。

「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」のWebサイト他、社内システムの一部をAWSのクラウド環境下へ構築しています。既存のお客様だけでなく、現在メニコンの商品をご利用されていない方に対してもよりメニコンのファンになっていただくために導入したシステムです。
クラウドに移行した背景として、お客様へよりシームレスで革新的なサービスを極めてスピーディに実現すること、一方で保守対応から脱却し攻めのITを実現するという難しい課題を解決できる期待があったためです。システムのクラウド化は将来的な企業価値向上を見据えた当社としては最優先で取り組むべきプロジェクトとして位置づけられ、今もプロジェクトは進行している最中です。
お客様との重要な接点となる今回新たに構築した「クラブメニコン」は、20周年を迎えたMELSプランの会員サイトをはじめWEBでのコンタクトレンズ注文システム「ClickMiru(以下、クリックミル)」、ポイントサービス「MENICOiN(以下、メニコイン)」などを提供しています。

経緯、導入前の課題

AWSを選んだ決め手について教えてください

AWSを選んだのにはいくつか理由があります。今後クラブメニコン以外にも、社内の様々なシステムやデータの連携を見据えています。
データ活用とそれに伴うビジネス展開は目下検討を進めているところですが、GAFAに代表されるビッグデータを有効活用し革新的なサービスを提供できる企業が世の中で支持され、企業価値や時価総額の面で大きなインパクトとしている事は見過ごすことはできません。当社においても、今後のビジネス変革に柔軟に対応できるインフラが必要だと考え、その一つがAWSという解であったと言えます。
加えて、AWSは他のクラウドに比べ機能拡充が顕著であり、インフラ基盤としての信頼性は格段に向上しています。またエンジニアの確保も容易だと思っています。開発・運用両面を精査すると共に、将来的な企業価値向上に欠かすことができない仕組みであると判断し、IT基盤にAWSを導入することに決めました。

オンプレからクラウドへの移行で何か課題はありましたか?

当初、AWSのスペシャリストが社内にいなかったので不安はありました。しかしソフトバンクとスカイアーチネットワークスとで”ワンチーム”で一丸となり当社側をサポートします、DX対応の先駆けとなる先進的な仕組みを一緒に構築しましょうと提案いただきました。ネットワークから構築、運用まで一元的に対応していただいたので、情シス部門の負荷はそこまで高くない状態で、プロジェクトのコントロールに徹し、ユーザーの要望をいかに実現するかに集中できました。
なお、AWSはオンプレとは費用のかかり方が異なります。オンプレからクラウドへ移行するメリットにも単純に質問が上がりました。しかしデジタル化は急務です。社内であらゆる部署と丁寧に合意形成を進めました。その途中で適宜情報や資料をいただけたのは助かりました。

スカイアーチネットワークスに構築、運用をお任せいただいた理由について教えてください

RFP時など、ビジネス変革を最大限支援するという強い気持ちを持った提案を頂きました。厳しい要求事項に対しても本気で実現できる方法を考える姿勢を高く評価しました。
実際に、ベンダー選定段階、要件定義段階でもプロフェッショナルレベルの認定を取得したAWSのエキスパートに参画いただけました。
このように今回のプロジェクトでは、ソフトバンク、スカイアーチネットワークス両社の心強いメンバーの元、AWS下での最適な環境、システム構成を提案していただき、広範囲の領域を一元的にカバーしながらプロジェクト進行ができることは大きなメリットだと思いました。
加えて先ほどもお伝えした通り、複数システムでも窓口が一つなのでプロダクトとサービスの開発に集中できました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入後の効果はどのように感じていますか

無事クラブメニコンのサイトをオープンすることができました。今回新しくポイント制度サービス「メニコイン」およびWEB注文システム「クリックミル」を実装したのですが、問題なく運営(運用)を行っております。今後は国内のオンライン・オフラインあわせて消費者データを、シームレスに連携できるよう進めていき、より便利で付加価値の高いサービスを提供する計画です。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

クラウド化から今後はデータ活用のフェーズに入ります。その際にシステム間の連携やさらなるAWSの活用方法など、先進的で革新的なデータやシステム連携に対する支援をお願いしたいと思います。
クラウドという不慣れな技術領域のやりとりで不安がありましたが、スカイアーチネットワークスの豊富な知識、経験を共有してもらい、感謝の一言。今後は改善点などがどんどん出てくるフェーズです。引き続き協力をしてほしいと思っています。

新型コロナウイルス対策を踏まえリモートによる取材にご協力頂きました。

北海道の私立大学でNo.1の学生数、全国でも上位に入る規模の北海学園大学は、当然ながら毎年多くの志願者がいます。志願者に対してオープンキャンパスや進学相談会をはじめ大学の情報発信活動を行なっているのが北海学園大学入試課です。入試課では全国の志願者へ入試情報や学部の情報を届けるための入試サイト(https://rooms.hgu.jp/)を2020年に構築・公開しました。今回は入試サイトのセキュリティ向上、運営効率化のためAWSの機能追加開発を行なった事例をご紹介します。

開発概要

スカイアーチネットワークスを選んだポイント

事業概要

北海学園大学入試課で行なっている業務について教えてください

松田氏:本学入試課の業務は主に2つに分けることができます。一つが入試制度の整備で、もう一つが受験生に対する情報発信です。オープンキャンパスの実施や進学相談会、大学の紹介冊子制作など活動は多岐に渡りますが、新型コロナウイルス感染拡大の状況もあり、情報発信活動の一環として昨年から受験生向けのWebサイトを開設しました。このWebサイトでは現在も定期的に情報更新を行なっています。

経緯、決め手

AWSを選んだ決め手について教えてください

長谷川氏:実は今回、AWSを導入したのは本学で初めての事例でした。長期的に運用コストを考えたときに、物理的なサーバーではなくクラウドを検討したのがきっかけでした。

クラウド導入を検討するときに、懸念していたことはありましたか?

長谷川氏:実は2020年4月に新型コロナウイルスの影響で、本学も漏れ無く授業が全面オンラインになりました。そこで問題になったのがサーバーへの負荷です。もともとアクセスが同時集中することを想定していなかったため、サーバーが度々ダウンしていました。
入試サイトは広報を目的としていることもあり、志願者の方が訪れたときにサーバーダウンしていたらイメージも良くありません。そこでAWSの導入を検討しました。

松田氏:具体的にWebサイトそのものの作り方や構成、さらにそのインフラ部分のサーバーに関することなどに詳しい人間は私含めて事務方にはいませんでした。そこで工学部の教員であり、2年間限定で入試委員としてご尽力いただいていた長谷川先生に技術的な知識の面でのサポートをお願いした次第です。

スカイアーチネットワークスに開発をお任せいただいた理由について教えてください

長谷川氏:既存の構成や環境についてすぐに、また的確に把握していただいたことと、サポートの手厚さが決め手でした。私も松田さんも入試課の業務と入試サイトの運営にずっと関われるわけではありません。そのため専門的な知識に乏しい職員に対しても丁寧に状況などを教えてくれるのは安心材料になりました。

松田氏:事務的なことにはなりますが、決裁までの様々な指定にも柔軟に対応していただき、スムーズに発注まで進められたのも助かりました。

開発前、開発中のプロセス、開発後の対応について

開発前後や開発中のプロセスはどうでしたか

長谷川氏:すでにある環境を引き継いでいただいたので、その点は難しかったと思います。しかしすぐに構成を理解し、的確な提案をしていただきました。特にCognitoを導入するときに、そういった方法があると想定していなかったので、私たちにはなかった発想でした。

スカイアーチに対して今後ご期待いただくこと、ご要望

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

松田氏:引き続き、技術的な内容に関するサポート、通訳の役割をお願いしたいと思っています。例えばAWSからアラートメールが届いたといった場合、それをどう解釈すればよいのか、どう対応するのが適切か、不安な状態です。そういったところをサポートいただきたいと思います。

長谷川氏:松田さんの認識している部分と同じですね。中長期的に私も、松田さんも同じ入試課にいるとは限りません。技術的背景の有無に関わらず対応ができるようご支援いただきたいです。

今回開発を担当したエンジニアによる開発のポイント

開発を進める上で気をつけた点

今回注意した点は既存環境への適応です。どういった構成の中で行うのかお話をお伺いしながら丁寧にすり合わせをしました。できるだけコミュニケーションがスムーズに進むよう、図を用いるなど齟齬がないように進めていきました。

Amazon Cognitoを選定した理由について

AWSのAmazon Cognitoというウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションの認証、許可、ユーザー管理を行うためのサービスを使うことで、簡単にアプリケーションへの認証を構築することが可能です。 今回はCognitoを利用することで既存の構成を大きく変えることなく、通信経路にCognitoを挟むだけで認証機能を構築することができ、セキュリティを向上させることができました。加えて構築にかかる工数も最小限に抑えられました。アプリケーションへ接続するユーザーのIPは固定化できないというお客様の要望もあり、今回はこちらの構成を選定しました。

株式会社ONE COMPATH(以下、ワン・コンパス)が運営する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は、PC・スマホ共に国内利用者数No.1のサービスです。そんなShufoo!の中でレシートを用いたキャンペーンを実施するシステムにAWSが導入されています。今回はAWSを導入した決め手、導入後の効果などをご紹介します。

導入ポイント

事業概要

ワン・コンパスが提供するサービスについて教えてください。

ワン・コンパスは電子チラシサービス「Shufoo!」のほか、地図検索サービス「Mapion(マピオン)」など、デジタルメディアの運営を中心に事業展開する凸版印刷株式会社のグループ会社です。2019 年4月1日、株式会社マピオンから社名を変更しました。「Mapion」「Shufoo!」のほか、ウォーキングアプリ「aruku&(あるくと)」、家事代行比較サービス「カジドレ」などを運営しています。

経緯、利用状況

AWSを選んだ決め手について教えてください

弊社で運営している電子チラシサービスShufoo!は、月間1,600万人の利用者に活用していただいています。そんなShufoo!のサービスのうち、レシートを用いたキャンペーンシステムにAWSを使用しています。
AWSを選んだのはオートスケーリングやマルチAZ化など冗長化が可能で、万が一の際も安心だと思ったからです。実は弊社関係会社で先んじてAWSを導入しており、そちらで安定的に運用できていたことからAWSを導入することに決めました。
キャンペーンのためのシステムという目的から鑑みて、オートスケーリング機能により、サーバ負荷の上昇やサーバーダウンなど、万が一の際も柔軟に対応できる点も選定理由の一つです。

スカイアーチネットワークスに構築、運用をお任せいただいた理由について教えてください

環境構築から監視・運用まで、全てお任せできるためです。監視体制は24時間365日なので、安心してサービスを継続できています。

導入効果、期待いただくこと

導入後の効果はどのように感じていますか

運用開始からまもなく3年を迎えますが、問題なくサービスを運営できています。 スカイアーチネットワークス は、ご連絡へのレスポンスや環境のアップデート対応等もスムーズで、安心してお任せできています。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

スカイアーチネットワークスはAIやIoTといったDX(デジタルトランスフォーメーション)分野にも注力されているということで、今後またご相談させていただきたいです。

日本を代表する私立大学であり、各界に数々の一流人材を輩出してきた「早稲田大学」。教育学部では教員に限らず広く教育者を育成することを目的とし、あらゆる専門分野のエキスパートになる人材の育成を進めています。その教育学部内のシステムをオンプレミスからクラウド(AWS)へ移行し、スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を採用いただきました。採用に至るまでの経緯や導入後の効果について、お話を聞かせていただきました。

導入ポイント

大学概要
広く教育者を育成することを目指し、UNIXシステムも学ぶ

早稲田大学 教育学部について教えてください。

早稲田大学教育学部は、教員養成のみならず、広い意味での教育者を育成することを目的としています。

教育学部は多くの学科専攻専修に分かれており、それぞれの専門分野におけるエキスパートの育成を目指しています。「教育でのICT活用」として一人一台タブレットの時代がすぐそこまで迫っていますが、端末を配るだけではなくその奥にあるものも重要です。コンテンツの学術的な正確性やID(Instructional Design)、LMS(Learning Management System)の運営などです。LMSが主にUNIXシステム上で動くこと、そこで扱われる生徒等の個人情報がどうシステム的に守ることができるかなどを知らずに、単なるユーザーとして使えるだけでは、我々が目指す「広く教育者を育てる」には足りないと思っております。たとえば教科「情報」の教員免許取得に必要な教科に関する科目としてUNIXシステムを実際に使い学ぶ科目もあります。このようにバックエンドに関する教育も重要だと認識しており1995年から教育学部独自の教育・研究用UNIXシステムのEDUシステムを運営しております。

利用状況と経緯
サーバーのみならず、アプリケーションのリプレイスまで協力

今回、スカイアーチへ依頼された内容について教えてください。

教育学部の学生や教員が主に使用し、プログラミングの授業にも活用している「EDU(education)システム」を、オンプレミスからクラウドへ移行させることが当初の相談内容でした。それに加えて、我々の状況に配慮いただき、オンプレミス上で稼働しておりました、アプリケーションのリプレイスにもご協力いただきました。現在は、AWS環境の運用・監視・保守をお願いしています。

移行を検討されたきっかけ・背景は何だったのでしょうか。

教育・総合科学学術院教授  楠元範明氏

かつては、システム管理・運用を担当する複数の助手を配置しておりましたが、社会情勢の変化等により欠員したため、他の教職員が業務外として管理する厳しい状況に置かれていました。また一方で、周辺機器の価格上昇などにより、これまで通りの予算枠でサーバーを管理・運用することがほぼ不可能な状態でした。これらの理由からクラウドを視野に入れはじめ、内部で十分に検討した上でAWSを採用。これまでオンプレミス環境でマネージドサービスをご提供いただいていたスカイアーチさんへ、AWSへのリプレイスを依頼させていただきました。

選定理由
決め手は教育現場の事情を踏まえた提案。アプリケーション作成も一から構築

スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を選定された理由はどのあたりにあったのですか。

これまでの実績があったことも勿論ですが、スカイアーチさんにいただいたお見積もりは、我々の求めている内容と一致しており、特に意識していたコストにおいて、これまでよりも抑えられることが明らかでした。また今回、サーバーのみならず、アプリケーションのリプレイスまでワンストップでご提案いただけたことも選定理由のひとつとなっています。我々としても、抑えられるコストはできるだけ抑え、教育環境の改善に投資したいという思いがあります。スカイアーチさんはこちらの状況をご理解くださり、理想的な内容を提示いただけたので、マネージドサービスを採用させていただきました。

インフラとしてAWSを選ばれた理由を教えてください。

既に学内の一部でAWSを採用していたということや稼働率の良さに加えて、AWSのサービスを活用することで、アプリケーションの開発が容易になり、またセキュリティ面も向上するとお聞きしたことが大きな理由です。(教育・総合科学学術院教授  楠元範明氏)

情報企画部 楠仁志氏

また、実施には学部側の判断に加え、大学本部のIT環境の管轄部署である情報企画部の承諾が必要です。今回情報企画部では、移行だけはなく、先々の運用をしっかりと見据えているのかという部分を特に確認させていただきました。スカイアーチさんの提案は、運用もきちんと考慮されており、AWSを利用することで、オンプレミスと比較しても全体のコストも下がるということで、学部側が選定された経緯が見てとれましたので、快諾し、こちらからも後押しさせていただきました。(情報企画部 楠仁志氏)

2か月の短期間で全てが整備され、想定よりワンシーズン早くリリース

マネージドサービスの導入効果はいかがでしたか。

教育・総合科学学術院 教育学部 月本久美子氏

新システム運用開始から間もないため効果を測るのは難しいのですが、順調に運用できていることが、何よりありがたいことです。今回のクラウド化にあたり、授業に支障が出ると困るので、4月にスタートが切れるかどうかがとても心配でした。それを今回、春休みの2か月くらいの極めて短期間で、サーバー構築からアプリケーション開発、テストと移行までを実現して頂きました。業務が効率化されて、アカウント発行作業も、これまでは先生方に助けていただいていましたが、今回初めて事務方の私一人で対応できました。授業での大きなトラブルもなく、先生方からも新EDUシステムを活用していると聞いています。移行は夏になるかと思っていましたが、スカイアーチさんの素早い対応のおかげで3月中に実施でき、新年度が始まるタイミングで良いスタートが切れたことを本当に感謝しています。 (教育・総合科学学術院 教育学部 月本氏)

要望と期待
大学本体としても、AWSは積極的に使う考え

教育機関は特にセキュリティが厳しい印象ですが、AWSの活用についてどのようにお考えですか。

早稲田大学では、大学本部としてもAWS等のクラウドサービスは積極活用していきたいと考えています。できる限り外部のリソースを活用した方が、コスト削減に加えて、人的リスクやセキュリティリスクの低減にも効果が期待できる。それならばクラウドサービスも活用していこうという考えです。また、今回のケースのように教育の現場でクラウドサービスを活用する流れを我々が止めるのはおかしいですし、コスト削減や諸所のリスク低減につながるのであれば、積極的に活用していただいて、学内で事例として扱えることは嬉しいことです。教育環境の改善や業務効率化、セキュリティ強化に繋がることであれば、今後もできる限りサポートしていきたいと考えています。(情報企画部 楠仁志氏)

トラブルがないことが一番。これからもしっかりとサポートしてください

スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。

重要なのはトラブルを起こさずに授業に穴をあけないことなので、これからも並走いただきサポートをお願いします。その環境の上でいかに良い教育研究を実現していくかが我々に問われる部分ですから、教員や学生に対してそれらを提供していくことを進めてまいりたいと思います。

この度、講談社様が提供するコミックポータルサイト「講談社コミックプラス(http://kc.kodansha.co.jp/)」及び書籍ポータルサイト「講談社BOOK倶楽部(http://bookclub.kodansha.co.jp/)」にて、基盤運用にスカイアーチの『マネージドサービス』を導入いただきました。その経緯と効果について、同社販売局 宣伝部 クリエイティブグループ 北村 浩氏にお話をお伺いいたしました。

導入ポイント

利用状況
ポータルサイト「講談社BOOK倶楽部」と「講談社コミックプラス」をAWSで運用

マネージドサービスの利用状況を教えてください。

「講談社BOOK倶楽部」という書籍のポータルサイトと、「講談社コミックプラス」というコミックのポータルサイトのリニューアルを期にインフラをAWSにし、その運用管理をスカイアーチさんにお願いしています。

「講談社BOOK倶楽部」と「講談社コミックプラス」は、共通のシステムの上に構築しています。WEB上でお客様が商品検索をできるように、オフィシャルな商品情報が保存されている基幹のDBと連携して情報をWEBで公開する仕組みと、各編集部のサイトを共通のCMSで公開する2つの仕組みが動いています。

リプレイス前の課題についてお聞かせいただけますか。

もともと別のSIerにインフラからシステムのサポートまでお願いしていました。リニューアルは、サービス開始から5年以上経過した頃だったと思います。当時は、特にスマホ対応が求められているタイミングであったので、新しい仕組みに変える必要があり、業者選定から見直しを行いました。

当時のシステムが抱えていた課題としては、2つあります。まずは、ガチガチのCMSになっていたので、管理画面から編集できることが一定範囲に限られていたこと。そして、基幹の商品情報システムと連携していない部分があり、サイトで商品情報を提供するためには誰かが情報を入れ直す必要があり、とても作業が追いつかない状況でした。

また、インフラに対する課題に関しては、スケールができなかったので、非常に反応が遅くなっていました。その他にも、編集部でサイトを更新する際に、入力が重なる時間帯になるとレスポンスが悪くなる事象が起きていました。

選定理由
10年以上のお付き合いから、安心してお任せできると判断

スカイアーチを採用した理由について教えてください。

まず、私がこの会社の仕事に関わり始めてから10年以上たっていますが、講談社とスカイアーチさんとは既にお付き合いがありました。

リニューアルの時の業者選定は、CMSのカスタマイズや商品情報システムとの連携を実現できる会社さんにお願いすることを念頭に置いて探しました。開発会社が決まり、システムを構築する上で、開発会社からクラウドで構築していくのが良いのではないかという提案をいただきました。こちらとしても、まだ漠然とではありましたが、クラウドを使いたいと考えていたので、そこはスムーズに決まりました。そして、開発会社とクラウドの運用管理はどうするかという話になりました。私たち講談社は、出版を主業務とする会社ですので、インフラに関する知識を持った者が社内には少なく、サーバーに運用管理が必要なの?といった認識でした。

例えば、通常のレンタルサーバーの業者とのやりとりで言うと、あくまで機械的なサーバーやOSの部分は面倒をみてくれますが、そこから先のDBであるとか、ミドルウェアに関して言うと、うちは管轄外ですよという話になりがちです。そうした時に、私たちだけでは安全なシステム運用は難しいと判断し、サーバー運用の専門会社を探すことになりました。その流れの中で、選定を行った結果、スカイアーチさんであれば、既に10年以上のお付き合いから、安心してお任せできるという判断をしました。

AWSを採用した理由を教えてください。

開発会社がAWSに一番慣れていたことが理由です。他にも色々なクラウドがあって、お安くしますよというお話もいただいて、開発会社に相談したこともあるのですが、何かあった時のことを考えると、AWSの事例とノウハウが多い分、アドバンテージがあるのだろうと考えています。

導入効果
ただ商品情報を掲載するのではなく、プロモーションサイトへと広がりができたのはAWSに移行したからこそできたこと

クラウドの導入効果はありましたか。

クラウドにしたのがよかったのか、システムを変えたのが良かったのかでいうと、色んな部分の複合的な効果だと思いますが、やはり、仕組みもインフラもリニューアルすることで、少なくとも社内で入力がかち合うと入力ができないですみたいなプリミティブな状況からは脱しました。

そして、コミックや書籍が予期せず何かで話題になって、突発的に負荷が非常に高まることが起きやすい業種ではあるので、そうした時のスケールの調整が自在に出来るようになったことも効果としてあげられます。

また、「講談社BOOK倶楽部」と「講談社コミックプラス」の役割にも変化がありました。両サービスにある「今日のおすすめ」というコーナーでは、本やコミックに関するレビューや著者さんのインタビューといった特集記事を公開しています。このページは更新されると、RSSでキュレーションメディア等のメディアに配信・転載されます。これによって、ただ商品情報を掲載するのではなく、今ではプロモーションサイトという広がりができています。このように拡張できたのはある意味AWSに移行したからこそできたことだと思っています。

「マネージドサービス」の導入効果について教えてください。

24時間365日の運用管理をお願いしているので、何か起こった時に、少なくとも何が起きているのかを把握できることが大きいと思っています。

専門の知識がない状態で沢山の方が利用するWEBサービスを展開することはあり得ないと考えています。週刊少年マガジンやモーニングといった知名度のあるコンテンツは、「落ちました」では済まないところがありますので、運用管理専門の会社にお願いする意味がものすごく大きいと考えています。

リニューアルによってビジネス面での効果はありましたか。

試し読みを導入したことで、お客様の滞在時間や回遊していく閲覧ページ数が増加するという面ではとても効果が出ています。

「講談社コミックプラス」と「講談社BOOK倶楽部」はコマースサイトではないので、売上的な成功と言ってしまうのは難しいのですが、ユーザーエクスペリエンスの部分で言うと非常に高まったと思っています。

要望と期待

スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。

全てSIerに丸投げした方が楽なのではないかという意見もありますが、経験上、全てをまるっと「良きに計らえ」でお願いするとブラックボックス化してしまい、後々立ち行かなくなることが想定されます。そういう意味では、それぞれの役割を担った会社さんに早い段階から入っていただいて一緒に1つの仕組みを作っていく方が効率良くシステムを運用できるという考えでいます。スカイアーチさんには、これからより突っ込んだところでご相談し、提案いただければなと思っています。

ゲームの開発と運営を行っている会社です。常にお客様の声に耳を傾け、いかに早く現場に落とし込むかを考え、ゲームとしての面白さとクオリティの高さを追求しています。500万ダウンロードを突破したFate新作RPG「Fate/Grand Order」の基盤運用にスカイアーチの『マネージドサービス』を導入いただき、AWSへのマイグレーションを実現いたしました。その経緯と効果について、同社プログラマーの今井 守生氏、金谷 政俊氏、総務人事の中村 容子氏にお話を伺いました。

導入ポイント

利用状況
ダウンロード数500万を突破したタイトル「Fate/Grand Order」をAWSへマイグレーション

『マネージドサービス』の利用状況を教えてください。

プログラマー 今井 守生氏

元々「Fate/Grand Order」は、パブリッククラウド上で稼働しており、この度のAWSへのマイグレーションから、24時間365日の監視・運用業務までの一貫した取り組みにおいて、スカイアーチの『マネージドサービス』を採用しました。

この「Fate/Grand Order」は、TYPE-MOON / FGO PROJECTによるFate新作RPGで、多くの方々に支えられ、現在500万ダウンロードを突破させていただきました。ユーザーの皆さまに喜んでいただけるものを提供することを常に念頭に置いて、開発をしています。

選定理由
AWSを採用したことで、悩まされていた3つの課題を全て解決

ソーシャルゲームのインフラとして、AWSを採用した理由を教えてください。

創業時からインフラ専任の社員がいなかったので、最初からパブリッククラウドを利用する前提で進めていました。パブリッククラウドを採用し、運用を開始したのですが、性能やインテグレーションに課題があることが判明し、実運用でビジネスに影響がでてきました。そのような状況の中、速やかなマイグレーションの必要が出てきまして、外部のコンサルタントやAWSの方に相談し、AWSなら課題を全て解決できるだろうという見解に至り、採用しました。

リプレイス前に抱えていたインフラの課題について詳しく教えてください。

インフラには、3つ課題を抱えていました。
1つ目が「性能」です。特にDB(データベース)の動きが重くなっていました。マスターとスレーブの2台構成にしていたのですが、その時は何千秒単位でスレーブへのレプリケーション遅延がありました。スレーブ参照をマスターに切り替えても、マスターが重すぎで余計に負荷がかかり、サーバーが落ちてしまう事象が起こり、性能低下に悩まされていました。2つ目が「予測できないメンテナンス時間」です。2日間のうちのどこかで10分間くらいの再起動が走るというクラウド上での定期メンテナンスがありました。より詳細なメンテナンス日時がわかれば、サービス的にもユーザーさんにメンテナンスの通知ができるのですが、急に落ちてしまうものですから、予測ができずにユーザーさんがいきなりアクセスできなくなってしまうという事象が発生し、メンテナンスへの対応に悩まされていました。

そして、3つ目が「突然のサーバーダウン」です。リージョンで落ちているわけではないため原因は不明なのですが、当社が利用しているサーバーが急にダウンするという事象が数回ありました。

パートナーとしてスカイアーチを選んだ理由は何だったのでしょうか。

クラウドマイグレーションを実際に行うことが決定した時に、社内に十分な人員はいませんでした。また、会社としてもゲームの開発に注力していきたいという思いがあり、外部にお願いする前提で動いていました。スカイアーチは、パートナーを選定する中で、AWSの方にご紹介いただいた3社のうちの1社でした。

3社を比較したときの印象としては、スカイアーチのレスポンスが一番良いと感じました。1日も早くリプレイスがしたかったので、スピード感最優先で、実績も多数あるスカイアーチにお願いすることを決めました。

マイグレーション時について
スムーズなコミュニケーションでストレスフリーなマイグレーションを実現

マイグレーション時の対応についてはいかがでしたか。

プログラマー 金谷 政俊氏

実際にマイグレーションを行うにあたって、私たちはプログラムの構造を確認するくらいで、実作業はほとんどノータッチでした。さすがに移行する当日の不安はありましたが、開発する側からすると、準備段階では特にインフラのことを気にする必要が無く、ストレスフリーで行うことができました。

マイグレーションは想像していたよりも上手くいきました。使おうとしていたマイグレーションツールが使えないというハプニングもありましたが、手動でレプリケーションを組んでいただき、問題なくデータの移行も出来ました。

その際、スカイアーチの担当者とのコミュニケーションはいかがでしたか。

担当者とのコミュニケーションは、とてもスムーズに取れました。移行時のメンテナンスも手動で直していただき、とても助かりました。

導入効果
移行前に抱えていた課題を全て解決し、安定稼働を実現

AWSを導入したことによる効果について教えてください。

移行前に抱えていたインフラの3つの課題「性能」、「予測できないメンテナンス時間」、「突然のサーバーダウン」については、全て解決することができており、とても助かっております。「性能」については、お客様のアクセスが集中して高負荷になってしまうことはありますが、チューニングすることで回避ができています。

ただ、課題として残っているのは、コストコントロールです。スピード重視でマイグレーションを無事完了することができましたので、今後はオートスケーリングやリザーブドインスタンスなどを活用して、改善を進めていきます。

「マネージドサービス」を導入したことによる効果について教えてください。

トラブルが発生した時のスカイアーチの「何が何でも解決しようとする姿勢」に安心と信頼をもっています。常にサーバーを監視してもらっていることが感じられています。また、改善提案なども積極的にしていただけるので本当に助かっています。

具体的にどのような改善提案があったのでしょうか。

ガチャやゲーム進行のレスポンスが非常に悪くなってしまっていたことに対して、改善提案をしていただきました。スカイアーチの原因調査によって、原因がデータの読み書き時の慢性的なI/O不足であることが判明しました。AWSにてテスト環境を構築し、アプリ側とシステム側にてチューニングをしていただくことで解決することができました。

また、キャンペーン開始時などの高負荷時に想定以上のアクセスがきてしまった場合、サーバーがダウンしてしまうという問題も抱えていました。こちらに対しては、AWSのスケール設計(Elastic Beanstalk)を元に負荷対策を実施検証していただき、キャンペーン時などの負荷が軽減され、機会損失への対策を打つことができました。

今後の展開

今後の展開についてお聞かせください。

引き続き新しいゲームを開発していくので、その都度サーバー関係でご相談させていただければと思います。「Fate/Grand Order」も、機能追加の要望が出てきていますので、おそらくこれからどんどんサーバーへの負荷は上がっていくことが予想されます。今後も一緒にご対応いただければと思っています。

要望・期待

スカイアーチへの要望や期待があればお聞かせください。

「マネージドサービス」を利用して、提案やレスポンスなどは一定のレベルで満足しています。これからも、どんどんご提案いただいて、「Fate/Grand Order」のインフラチームの一員として一緒にやっていただければ助かります。機械的なやり取りではなく、一緒になってゲームを盛り上げていくマインドでいてほしいなと思っています。

採用担当からのメッセージ

総務人事 中村 容子氏

募集中!
面白いにまっすぐなひと、一緒にゲームを創りませんか?
とにかく面白いゲームを創りたい!その想いが私たちの原点です。

スキルや経験はもちろん大切ですが、何より大切なことは人柄・人間性だと考えています。面白いゲームを創るために、自分自身の成長に貪欲で、仲間のために努力できるひと、そんな仲間がどんどん集まってきています。ディライトワークスは、成長のための挑戦の場(環境)がある会社ですので、ゲームが好きで、面白さを追求するために、失敗を恐れずに一緒に挑戦できる方を求めています。

取材日:2016年3月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。

マンション管理を中心に、人と暮らしに関するさまざまな事業を展開する「大和ライフネクスト」。その窓口であるコーポレートサイトにおいて、AWSおよびスカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を採用し、インフラのみならずコンテンツの運用管理の安定化に成功しました。その経緯と効果などについてお話を伺いました。

導入ポイント

会社概要
マンション管理をはじめ、人と暮らしに関する事業を展開

大和ライフネクストの事業概要について教えてください。

大和ハウスグループの一員として、分譲マンションの管理事業をはじめ、ビル管理や資産運営などファシリティ関連事業やケアサービスなど、「人・街・暮らし」に関するサービスを展開しています。いずれも建物の価値や暮らしの品質に直結し、信頼性が重視される事業であることから、一人ひとりの担当者がお客様の立場に立って最適な提案を行うことはもちろん、研修や品質チェック、勉強会など様々な取り組みを継続して行っています。

現在、全国で26万戸以上の分譲マンション管理を受託しており、ビル・商業施設・厚生施設・ホテルなど様々な建物管理のほか、オフィス移転・引越、コールセンター、保険代理店、ケアサービスなど広範なサービスをご提供しています。こうした「人・街・暮らし」の新しい形をサポートするべく、「LEAD NEXTYLE」のビジョンを掲げ、さらに一歩先の安心、快適、未来のあたり前の創出に努めています。

従来の課題
レンタルサーバーの自社管理に限界。信頼性担保を図る

従来のインフラからリプレイスを検討された経緯を教えてください。

私たちのサービスでは、マンションのオーナー様から入居者様、利用者様、事業者様など、様々な方々とのコミュニケーションが必要になります。各サービスについて個別のWebサイトを作成しているものもあるのですが、コーポレートサイトはそれを含めても初めてのタッチポイントとなることも多く、当社の「顔」として安心感と信頼性を担保したものである必要がありました。

「当社の「顔」として安心感と信頼性を担保したものである必要がありました。」(安阪氏)

しかしながら、実は以前利用していたパブリッククラウドではサーバーがダウンしたことがありました。海外のベンダーだったこともあり、質問への応答に時間を要することがあったため、不安を感じるようになりました。もちろん、そのパブリッククラウドも決してセキュリティレベルに問題があったわけではありません。

社内での運用管理にこれ以上負担がかかるのは望ましくないと判断しました。

選定理由
セキュリティレベルの向上と運用管理の効率化を目的に選定

インフラとしてAWSを選んだ理由を教えてください。

リプレイスを検討したのは、「AWSありき」ではなく、第一に運用管理を専門家に依頼すること、そしてリプレイスを行うなら、コンテンツの運用管理を正確に行える環境を整えることの2点を条件としていました。

そこで、インフラの運用管理の代行事業者として複数社に相談し、インフラとコンテンツの運用管理について提案をいただきました。その際にスカイアーチネットワークスよりAWSへのリプレイスを含めて提案いただき、納得感があったことからAWSと「マネージドサービス」の組み合わせで導入を決めました。もちろん以前から情報収集はしており、AWSが今後のトレンドとして主流であることや、セキュリティ、信頼性・拡張性といった当社の要件に合った部分については存じていましたが、こうして問題なくAWSを使えているのはスカイアーチネットワークスによる運用管理の支援を頂けているからと言えます。

スカイアーチネットワークスの「マネージドサービス」を導入された経緯を教えてください。

当初インフラはそのままで「運用管理だけ専門事業者に依頼する」ということも考えてはいました。しかし、スカイアーチネットワークスの担当者よりリプレイス先としてAWSのご提案をいただいて、スカイアーチネットワークスが連携することでどれだけの信頼と安心が実現できるのか、納得感のある説明をいただけたことが一番の決め手になりました。

「そのきめ細やかな対応から、導入後も様々な面でサポートいただけるものと判断しました。」(植野氏)

さらにAWSの運営管理に確かな実績があり、言葉に自信が溢れていたことも大きいです。そして、リプレイスについては、コンテンツの運用管理の安定化も目的としていたのですが、それに対しても私達の要件に合った事業者を紹介していただきました。スカイアーチネットワークスの事業範囲ではないものの、どんな些細な質問や疑問に対しても、的確な答えが迅速に返ってくる。そのきめ細やかな対応から、導入後も様々な面でサポートいただけるものと判断しました。

利用状況
リプレイス時よりサポートを受け、1年間トラブル無し

「マネージドサービス」の利用状況について教えてください。

リプレイス時よりサポートをいただき、運用開始から1年経ちますが、一切トラブルがなく安定して利用しています。なので、正直、スカイアーチネットワークスの対応力を実感する機会がないのですが、それは逆にとても良いことだと思っています。

導入効果
インフラの運用管理負担の軽減。パートナーとの連携も快適。

「マネージドサービス」の導入効果について教えてください。

まずインフラの方ですが、運用管理負担の軽減が図れました。スカイアーチネットワークスに依頼したことで専門の部署による運用管理を委ねることができたことは、止めることができないサービスにとって何よりのことです。たとえば新たな脆弱性についてアナウンスしていただいて迅速に対応していただけているので、大きなトラブルはありませんが、それは常に信頼性が担保できているためと実感しています。

「コンテンツが掲載される環境が安定しているというのは安心感がありますね。」(加藤氏)

コンテンツについても、以前は各ページの担当部門がバラバラに作成して更新作業までを行っており、一元的な管理ができていませんでした。現在はご紹介いただいた制作会社と連携して一元管理を行っています。制作会社とサーバー管理のスカイアーチネットワークスのパートナーシップがベースにあって、コンテンツが掲載される環境が安定しているというのは安心感がありますね。

要望と期待
今後の「いざという時」に期待!?さらなる情報提供も希望

スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。

希望としては、おそらくWeb関係の技術やトレンドなどの情報も早々に入手されることが多いと思うので、ぜひともこまめな情報提供をいただけるとありがたいですね。

株式会社ニコン・トリンブル(以下、ニコン・トリンブル)では、同社のWebサイトをAWS上で運用。その稼働監視と保守運用にスカイアーチネットワークスの「クラウド運用代行」サービスを利用しています。あわせて、クラウド型セキュリティサービス「SCT SECURE」を利用して、定期的にWebサイトの脆弱性診断を実施しています。それぞれのサービスの利用状況について、株式会社ニコン・トリンブル 企画部 経営管理課 奥井 康司氏に伺いました。

ニコン・トリンブル様における『AWS運用代行』および『SCT SECURE』導入ポイント

会社概要
地理空間情報分野における生産性向上をサポートするニコン・トリンブル

ニコン・トリンブルの事業概要について教えてください。

近年、測量 ・ 建設・農業分野においては、「i-Construction(アイコンストラクション)」の流れに代表される現場の生産性向上に向けた業務の効率化や安全性の確保へのニーズが高まっています。また、設備の維持管理・環境保護・鉄道・防災といった分野などでも、生産性を高めるツールとして、位置情報とデジタルデータを活用したソリューションも求められています。

ニコン・トリンブルは、株式会社ニコン(以下、ニコン)と米国 Trimble Inc.(旧:Trimble Navigation Limited)の合弁会社です。ニコンの子会社として測量機の開発・生産・販売・サービスを行っていた株式会社ニコンジオテックスと、Trimble Navigation Limitedの日本法人として国内で同社製品の販売・サービスを行っていたトリンブルジャパン株式会社の全業務を引き継ぎ2003年に誕生しました。

現在では、高精度な測量機器と高度なソフトウェアの提供を通じて、測量・建設分野の業務プロセスの効率化から、位置情報を利用したGISや精密農業まで、地理空間情報分野における生産性向上をサポートするソリューションを提供しています。

利用状況
Webサーバの運用代行と脆弱性診断サービスを約10年にわたり利用

『クラウド運用代行』サービスと『SCT SECURE』の利用状況について教えてください。

「2008年からスカイアーチネットワークスのサポートを受けています」(奥井氏)

社では、2008年よりスカイアーチネットワークスにコーポレートサイトを運用するWebサーバの運用代行を依頼しています。当時、ホスティングサービスにて運用していましたが、2015年にAmazon Web Services(以下、AWS)へとサーバを移設し、現在も運用代行のサービスを継続して利用しています。

また、スカイアーチネットワークスを通じて「SCT SECURE」による脆弱性診断も利用しています。毎朝、コーポレートサイトの脆弱性診断を行っており、サイバー攻撃の足がかりとなるような脆弱性が見つかれば、スカイアーチネットワークスに対応を依頼しています。

AWSへとサーバを移行した理由を教えてください。

ホスティングしていたサーバのハードウェアが老朽化しており、入れ替えが必要でした。新たにサーバを購入・構築する方法も検討しましたが、クラウドサービスを利用したほうが入れ替えおよび運用にかかる手間と時間、コストを抑えることができ、スムーズな移行が可能だと考えました。

また、ニコングループ内においてもAWSの利用実績が増えていること。そして、継続的にスカイアーチネットワークスの運用代行サービスも利用できることから、最終的に移行を決断しました。

導入背景
AWSの運用および脆弱性診断は、高度な専門サービスを積極活用

サーバの運用および脆弱性診断サービスを利用している背景を教えてください。

コーポレートサイトの担当者は、コンテンツの運用に追われており、サーバやAWS、Webセキュリティに関する専門的な知識やノウハウも持っていません。また、すさまじいスピードで進化するテクノロジーを追随し、そのような人材を社内に確保するのも難しい状況です。

当社の場合、基本的な情報発信やサポートプログラムの提供などがコーポレートサイトの役割となります。あってはならないことですが、仮に数分間のサーバ停止が発生したとしても、大きな損害へとつながる可能性は低いものの、運用・監視に必要となるコストと手間のバランスを考えると、メリットが大きいのは、外部の専門家にお任せすることだと考えています。

一方、セキュリティに関しては、個人情報はそれほど扱っておらず、情報漏えいの可能性も極めて低いのですが、コンテンツを改ざんされたり、踏み台とされたりするリスクは確実に排除しなければなりません。

たとえば、当社が提供しているソフトウェアやファームウェアに悪意を持ったプログラムを仕掛けられれば、お客様へ直接ご迷惑をおかけしてしまいかねませんし、そのようなトラブルに見舞われればニコンブランドやトリンブルブランド、親会社やグループ会社にも悪影響をもたらしてしまう可能性があります。そのため、トラブルを未然に回避するとともに、何か問題が発生しても、その影響を最小限に抑えるため、毎朝、自動で脆弱性診断を実施するようにしています。

なお、サイトの脆弱性診断に関しては、「SCT SECURE」とは別に、四半期ごとにニコングループで実施している診断も行っています。

選定理由
長年にわたるスカイアーチネットワークスの対応や実績を高く評価

スカイアーチネットワークスのサービスを継続利用している理由を教えてください。

スカイアーチネットワークスの対応やサービスには、ホスティングサービスを利用しているときからとても満足していました。WebサーバやAWS、そして脆弱性診断に関しても、困ったことやわからないことがあれば気軽に相談でき、的確なアドバイスや提案を受けられること。さらには、当社のことを理解していてくれるので、回りくどい説明が不要で、すぐに言いたいことが伝わるという安心感は、何事にも代えがたいものがあります。

AWSへの移行に関しても、移行や運用管理の実績が豊富なので、安心して任せることができると判断しました。

導入効果
オペレーションは専門家に任せた方が安心

『クラウド運用代行』および『SCT SECURE』の導入効果について教えてください。

AWSに関するオペレーションをすべて任せることができ、万が一、問題のある指示をしたとしても、事前に専門家の視点から確認してもらえるので、AWSやサーバに関する専門的な知識を持たない自分たちでオペレーションするよりも安心です。

Webサーバの移行に関しても、AWSをはじめて利用する当社にとって、基本的な構築やオペレーションをどうするかが不安事項でした。実際のオペレーションや事前に必要な準備事項なども、スカイアーチネットワークスに対応・アドバイスしてもらえたので、不安を感じることなくスムーズに移行を進めることができ、とても感謝しています。

「SCT SECURE」に関しては、幸いにしてこれまで大きなトラブルにいたるような事象は発生していません。しかし集中的に攻撃を受けるようなケースはあり、常に、自動で、最先端のセキュリティ情報に基づいて診断してもらえているということが、そもそものねらいであり、導入効果でもあると捉えています。

要望と期待
今後のシステム拡張に対するアドバイスにも期待

スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。

課題であったサーバの刷新・移行を実現できたので、新たにCMS(コンテンツ管理システム)の導入なども検討していきたいと考えています。当然、スカイアーチネットワークスにはAWSの設定や最適化に関して相談に乗ってもらわなければなりませんので、これまでと変わらない対応やアドバイスに期待しています。

フェイスマスク市場のリーディングカンパニー、Dr.ルルルン株式会社(以下、Dr.ルルルン)様が提供する 大ヒット商品「フェイスマスク ルルルン」のLINE用ランディングページにて、インフラにAWSを採用し、スカイアーチネットワークスの『マネージドサービス』を導入いただきました。その経緯と効果について、Dr.ルルルン株式会社 広報担当 菊池氏にお伺いしました。

導入ポイント

会社概要
フェイスマスクブランドNo.1「フェイスマスク ルルルン」を開発・販売するDr.ルルルン様

Dr.ルルルンの事業概要について教えてください。

当社は、2009年に化粧品などを取り扱うECサイトを運営するベンチャー企業として創業しました。2011年に自社開発のフェイスマスク「フェイスマスク ルルルン」の販売を開始しました。発売当初より数多くのお客様に支持をいただき、2015年から3年連続フェイスマスクブランドNo.1(インテージSLIパック市場:2015年1月~2017年12月、金額シェア)というヒット商品となっています。

現在では国内のみならず海外へも積極的に展開を進めており、中国・タイ・シンガポール・ロシア・アメリカなど17の国と地域で商品を展開しています。

「今まで手の届かなかった高品質な化粧品をすべての女性が使える価格へ。」をポリシーに絶え間ない改良をしております。

利用状況
LINE公式アカウントの開設にともない、オフィシャルサイトをAWSで構築

スカイアーチネットワークスに依頼している業務について教えてください。

「オンプレミス、AWS、Alibaba Cloudで運用するサーバーインフラの保守運用の代行サービスを依頼しています」(菊池氏)

スカイアーチさんには、以前からオフィシャルサイトを運用するWebサーバーの保守運用の代行をお願いしてきました。

また、中国の販売店様に商品パッケージ写真等のデータを提供するためのシステムを運用するAlibaba Cloudの保守運用の代行およびデータ同期の作業も行っていただいています。

そして、今回、「フェイスマスク ルルルン」のLINE公式アカウント開設にともなって、ランディングページ強化のためのAWSの設計・構築と旧サーバーからの移行、そしてAWSの保守運用の代行をお願いしています。

選定理由
これまでの対応や実績、技術力などを高く評価

スカイアーチネットワークスへAWSインフラの構築や保守運用を依頼した理由を教えてください。

当社はまだすべての業務を社内の担当者だけでまかなうことはできません。特に、サーバーやクラウドの設計や構築、保守運用となれば、外部の専門家にお任せする必要があります。

スカイアーチさんは技術力も実績もあり、これまでの対応にもとても満足しています。当社の事情も理解していただけており、システムの構築やコンテンツの制作などを依頼しているビジネスパートナーからの信頼も厚いので、まずは相談してみようと思いました。

サーバーに詳しくない私たちに対して、明確に、コストを最小限に抑え、アクセス集中へと対応する方法を示してくれたので、安心して任せられると判断しました。

導入背景
LINE公式アカウントからの急激なアクセス増加への対策をAWSに期待

LINE公式アカウントの開設にあたり、AWSへと移行した経緯を教えてください。

以前、あるドラッグストアと共同でLINE公式アカウントを使ったキャンペーンを実施したことがあったのですが、その際にランディングページに対して短時間でこれまでにない程の大量のアクセスがあり、店頭売り上げがすごく伸びたことがありました。そのことがきっかけで、自社でもLINE公式アカウントを開設しようということになったのですが、キャンペーンでの反響があったので、ランディングページに大量アクセスが来ても耐えられるように強化する必要がありました。

LINEの場合は、情報を配信した際に友だち登録いただいた方のスマホに通知されることで一気にアクセスが集中します。アクセスを捌けなければ、顧客ロイヤルティーの低下を招きかねません。ランディングページのインフラには、急激かつ突発的なアクセスにも耐えうる性能と品質が必要でした。

そこで、スカイアーチさんに相談し、提案いただいたのがAWSへの移行でした。初めてAWSを使うことになったのですが、提案の中でなぜAWSのこの構成だと落ちないのかを分かりやすく丁寧に説明いただけました。

導入効果
友だち登録者数500万人以上のLINEからのピークトラフィックにもトラブル無く対応

実際にLINE公式アカウントを開設されて、反響はいかがでしたか。

まだLINE公式アカウント開設から1カ月ほどしか経っていないのですが、おかげさまで500万人を突破しています。季節限定商品やキャンペーン情報をタイムラインに投稿しているのでまだ投稿数はそれほど多くありませんが、とても反応が良く、投稿をすると一瞬でピークトラフィックとなる状態です。

友だち登録者数500万人となると、ピークトラフィック時にレイテンシーやシステムダウンなどは大丈夫でしょうか。

スカイアーチさんには、急激なアクセスにも耐えうるように設計をしていただいているので、大幅なレイテンシーやサーバーに大きな負荷がかかるような事態は発生していません。

要望と期待
ビジネスパートナーとして、専門家ならではの支援に期待

今後の展開予定などがあれば教えてください。

現在オンプレミス環境で運用しているコーポレートサイトなどのWebサーバーも、スカイアーチさんにお願いしてAWSへ移行する予定です。

スカイアーチネットワークスへの要望や期待があればお聞かせください。

スカイアーチさんからは、AWSに適したコンテンツを作成するためのアドバイスなど、サーバーに関することだけではなく、様々なアドバイスをいただけるので、頼もしく思っています。

また、AWSだけでなく、オンプレミス環境や中国のAlibaba Cloudなど、一つの窓口で対応してもらえるのでとても助かっています。

サーバーインフラに関して、わからないことや困ったことがあれば、いつでも相談できる専門家が近くにいてくれるというのは、とても心強いと感じています。今後も、ビジネスパートナーとして、当社のビジネスを後押してもらえればうれしいです。

スカイアーチネットワークスは、AWS アドバンストティアサービスパートナーです

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