株式会社メニコンは愛知県名古屋市を拠点に世界80ヵ国に代理店を有し、コンタクトレンズの研究開発から製造、販売までの機能を持っており、自社で一貫して安全性を重視した製品を提供できる体制を整えております。幾多の革新的製品や、メニコン独自の定額制コンタクト「メルスプラン」などのサービスを通じ、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」ことを企業スローガンとし、高品質なコンタクトレンズを世界中の人々に提供しています。

今回は様々な特典、最新情報を提供するサービスClub Meniconで使われるポイント制度「MENICOiN」運用に関わるシステム構成をAmazon Web Services(以下、AWS)で開発、実現しました。様々なニーズに合わせたキャンペーンを実施するため、システムも柔軟に対応する必要がありました。スピード感を持ってマーケティング施策を打つための、AWS活用方法をご紹介します。

導入ポイント

  • マーケティングコミュニケーション施策に合わせた柔軟で最適なシステム構成を提案してもらえた
  • 以前インフラの構築・運用もお任せしていたので、スムーズな引き継ぎ、プロジェクトの進め方が期待できた
  • AWSに対する高い専門性が期待できた

導入した主なサービス

事業概要

今回AWSを活用したサービスを教えてください。

西尾様:「Club Menicon(以下、クラブメニコン)」で使えるポイント制度「MENICOiN」を管理するシステム「MENICOiN Manager」ならびに関連システムをAWSを使って構築、またMENICOiNに関わるシステム構成をAWSを利用して最適化しました。

Webサイト:https://www.clubmenicon.jp/

クラブメニコンは2024年現在、130万人を超える会員様に利用いただいています。クラブメニコンではレンズをはじめ様々な最新情報を受け取ることができるほか、MENICOiNを貯めることで、様々な特典を受け取れます。このようにお客様との重要な接点であるクラブメニコンと、ポイント制度であるMENICOiNは、お客様とのマーケティングコミュニケーション上、重要なツールと言えます。

以前、オンプレミスからクラウドへ移行しましたが(過去記事参照)、これはお客様へよりシームレスで革新的なサービスを極めてスピーディに実現すること、一方で保守対応から脱却し攻めのITを実現するという難しい課題を解決する目的があったためです。

今回はクラウドをさらに活用し、よりスピーディなマーケティングコミュニケーション企画を実現するため、プロジェクトの発足に至りました。

経緯、導入前の課題

AWSを活用する前の課題について教えてください。

西尾様:これまでMENICOiNの管理には、異なる管理用のシステムを使っていたのですが、キャンペーンごとにインフラ構成を変えるなど、システム側でも多くの作業が発生していました。それを改善するために、AWSでのシステム構成変更に踏み切りました。

例えば、アンケートに回答してもらうとポイントを付与するキャンペーンを実施すると、従来の運用ではポイント付与が翌月になってしまっていました。お客様にとっては不便でしかありません。

また、システム構成変更に合わせ、システム上での個人情報の管理方法を工夫し、効率性と、セキュリティの向上の両立を目指しました。

スカイアーチネットワークスに構築をお任せいただいた理由について教えてください

西尾様:私は元々エンジニアだったのですが、AWSへの高い専門性を持ったエンジニアが在籍しているのを感じて依頼しました。また、前述したように、インフラの構築・運用を担当していただいているのも大きかったです。我々としては同じ会社に依頼できると、もろもろの調整の手間がかからなくなります。また、前回の案件の内容を知っているので、その後の開発もスムーズになると思いました。

導入効果、ご期待いただくこと

導入後の効果はどのように感じていますか。

西尾様:ポイントを付与するシステムに関する調整工数が1/3ほどになりました。また、ポイント付与に関わるキャンペーンが、現在同時並行で40本ほど走っているのですが、それらのポイント付与作業から解放されました。

スカイアーチネットワークスの担当エンジニアの方がフロントとしても、開発もされているので、非常にスムーズにプロジェクトを進めることができました。また、ご提案いただいたサーバーレスアーキテクチャを採用したことで、トラフィックの増減、サーバーのキャパシティを気にしなくてよくなったので、心配事が一つ消えて、負担が減ったことも良かった点の一つです。

今後やってみたい開発などの計画はありますか。

西尾様:商品をご購入いただいたお客様とオンラインでもつながっていけるようなキャンペーンを企画していきたいと考えています。今後、システム側の制限を気にせずにキャンペーン施策を打てるようになるのは嬉しい変化です。より便利でお客様にとってお得な施策を提供していきたいと思っています。

今後スカイアーチネットワークスにご期待いただくこと、ご要望があれば教えてください

西尾様:我々の意図を読み取ってもらえ、スムーズな進行ができ、プロジェクトも成功に至りました。今後異なるプロジェクトもお任せできるとありがたいので、インフラだけでなく、システム開発力をさらに強化いただければ、嬉しいです。

札幌デザイン&テクノロジー専門学校(以下、TECH.C.札幌)は、日本全国及びアメリカNYに6法人82校の教育機関を擁する滋慶学園グループの1校です。2012年、札幌放送芸術専門学校として設立されました。当初はミュージカルなどの分野のみの専門学校でしたが、社会とテクノロジーの変化とともにその領域を拡張し、2021年には4年制学科にて高度専門士取得ができるAI・ホワイトハッカー・ゲームクリエイターのコースを新設。校名を「札幌デザイン&テクノロジー専門学校」に変更し、日本の未来を担うサイバーセキュリティ人材、テクノロジー人材を育成する教育機関として、現在に至っています。

このような背景があり、TECH.C.札幌様は、実践的なクラウド教育を求めて、ホワイトハッカーコースを受講する学生を対象に、スカイアーチネットワークスのAWSトレーニングサービスを導入いただきました。札幌校ではオフライン・オンライン両方で、仙台校ではオンラインで、計38名の学生が受講しました。

本記事では、導入前の課題・AWSトレーニングに対する期待と、導入後の実際の感想、効果を2回に渡って取材した様子をお伝えします。

導入ポイント

  • AWS認定クラウドプラクティショナー資格取得に向けた実践的な研修内容を提供している
  • ホワイトハッカーコースの内容に、ビジネスの実務的な技術・知識を加えることで、学生の学習意欲の向上が期待できる
  • AWSのプロフェッショナルから直接指導を受けることで、学生が将来の仕事をイメージしやすくなることを期待できる

事業概要

貴校のIT教育への取り組みについて教えてください。

川崎先生:本校は元々放送芸術専門学校として12年の実績がありましたが、近年のIT人材の需要増加を受けて、デザインテクノロジー専門学校へと校名変更し、IT教育に注力するようになりました。2025年の春、初めての卒業生を輩出する予定です。
この4年前から新設されたAI&テクノロジー科ですが、ホワイトハッカーやAIエンジニアなどの専攻に分かれており、いずれも実践的な教育を行っています。IT業界で活躍できる即戦力人材の輩出を目指し、講師は全員が現役のエンジニアやクリエイターです。

専門学校、また貴校ならではのIT教育の特徴はどのような点でしょうか。

川崎先生:やはり実践的な演習中心のカリキュラムが強みです。講師は現役のエンジニアやクリエイターの方ばかりで、最前線の知見を学生に直接指導していただいています。4年間じっくりIT分野の専門教育を行い、業界と連携した産学連携教育を通して創造力を身につけることで即戦力を育成できる点が、大学との大きな違いです。

導入の背景ならびに狙い

AWSトレーニングサービスの導入の背景を教えてください。

川崎先生:セキュリティ分野ではクラウドの知識が不可欠ですが、基礎的な内容にとどまっていました。セキュリティ分野でクラウドの理解は不可欠ですし、ゲーム開発でもクラウドの活用が広がっています。その中でも、AWSのユーザー企業は増加しています。そこでAWSのアカデミック向けプログラムを活用し、講師を探していたところ、スカイアーチネットワークスをご紹介いただきました。

当社のトレーニングサービスを通して、どのような変化を期待されていますか。

川崎先生:まず、現在のカリキュラムに不足しているクラウド技術とAWSについて学ぶ機会を学生に提供できますので、歓迎したいです。また、当校の講師と同様、スカイアーチネットワークスのAWSトレーニングサービスも、現役のエンジニアのサポートがあると聞いています。実践的な内容を学び、卒業後に役立つスキルを身につけてもらいたいです。
また、外部の研修サービスの採用で、当校としては、講師のバリエーション拡大も狙いの一つです。AWSのプロフェッショナルから直接指導を受けることで、学生が将来の仕事をイメージしやすくなり、将来の選択肢が広がることや、学習意欲の向上を期待しています。
AWS認定は、就職活動でも大きなアピールポイントになります。専門学校の4年間は貴重な時間です。しっかりと研修に取り組み、目の前のチャンスを最大限に活かして、スキルを磨いていってほしいと思います。

学びへの期待

AWSトレーニングサービスをこれから実際に受ける、ホワイトハッカー専攻所属の学生である鈴木さんにお聞きします。ホワイトハッカー専攻に所属するきっかけや、現在学んでいることを教えてください。

鈴木さん:私がホワイトハッカー専攻に進学するきっかけになったのはある漫画です。小学生の頃からパソコンが好きだったこともあり、ホワイトハッカー専攻に入学することを決意しました。
日々勉強をする中で、最近はサーバー系の仕事に就きたいと考えており、クラウドの勉強にも興味を持っています。

AWSに対する事前知識、また、これから受講するトレーニングはどのように受講したいと思われていますか。

鈴木さん:先ほどお伝えした通り、クラウドの勉強をする中で、AWSにも興味を持ちました。AWSを使ったアプリ開発に挑戦したこともあります。
このトレーニングサービスでは、研修を受けつつ、AWS認定クラウドプラクティショナーと同等程度の知識が身につくと聞きました。クラウドプラクティショナーは、AWSの認定資格の中でも、基礎として位置付けられる資格と聞いています。そのため、この研修とクラウドプラクティショナーの認定取得を通じて、他の資格勉強にも役立つクラウドの基礎知識が身につけばと思っています。

AWSトレーニングサービスを約3カ月の講座として実施しました。以下は、講座終了後のインタビューの内容をお届けします。

 

実際に受講いただいて、どうでしたか?

鈴木さん:元々興味があったものの、知識がありませんでしたので、クラウドの基礎知識を知れたのは何より良かったことです。
ただ、AWSの機能について、フルネームで出てくる箇所と略称が入り混じって、最初は混乱しました。また、AWSサービスのカテゴリーを覚えるのに苦労しました。

当社の講座を受けてみて分かりやすかった点、工夫して欲しい点はありますか。

鈴木さん:動画は聞き取りやすく、スライドも見やすかったです。動画は見返せるので、当初覚えられずにつまずいた箇所も、だんだんと分かるようになりました。
一方で、進むスピードが早くてついていくのが大変でした。また、試験対策を意識した日本語にも慣れなかったです。

今後のAWSへの興味はどのように変化しましたか?

<講座開始の様子>

鈴木さん:全く知識がなかったのですが、今回の受講で知識をつけられて良かったです。特にサービスの中で、AWS Direct Connectは個人的に面白そうだなと思いました。クラウドの勉強を通して、いろいろな業界に広がっていきそうな可能性を感じました。今後は資格取得も検討しているところです。

※参考 AWS Direct Connectについて

先生にお聞きします。今回クラウドの中でもAWSを選んで導入された理由について教えてください。

川崎先生:はい。実は姉妹校でAWSとの産学連携企業プロジェクトなど、いくつかのプロジェクトがすでにあったためです。ちょうどこれから、AWS AIプロジェクトが始まるのですが、AWSの講座を受講していないと参加できません。また、世界的に導入が広がっているのもポイントの一つでした。


<対面講義の様子:最後の講義は対面で行いました>
スカイアーチネットワークス 佐藤 広国

講座導入で良かった点、難しかった点はありますか。

川崎先生:動画や資料を見返せるのは良かったです。動画とスライドを見比べながら進められたのはやりやすかったと思います。学習意欲の高い学生は、講義と復習で使えて、知識を深めることができたのではないかと思います。その一方で、受講はしているもののそこまで興味関心が高くない学生は、どこまで内容を理解しているのか計りかねますし、当校はAWSのプロフェッショナルではないので、意欲をさらに向上させる工夫が足りなかったのは次への課題ですね。難易度や講義中のメリハリについては模索したいですね。

今回の講座導入前と後で、一番の変化はなんでしょうか。

川崎先生:今回、学生には受講の希望有無をとらずに導入しました。そのような中、初めてAWSを知ってもらったこと、そして今後は将来を見据えた選択肢にAWSが早速加えられているのが一番ではないでしょうか。導入後、資格試験を受験してみたい学生が38名中4、5名出てきています。

講座を採用された今後貴校のカリキュラムにAWSの講座は活かせそうでしょうか。

川崎先生:そうですね。今回のような資格対策もそうですし、実際の企業の方から教わるのは、学生にとっては貴重な機会でした。これまでクラウドの講座はありませんでしたが、ホワイトハッカー専攻では、クラウドという単語自体が出てくる回数が増えていますし、実際に、社会でもクラウド活用が進んでいる現状は認識しています。姉妹校ではすでにクラウドの内容に踏み込んでいるところもあり、学生が将来社会に出たときに、基礎知識だけでも身につけておく必要があるなと考えています。
最近では生成AIも日々進化して、私たちにも身近な存在になっていますが、AI×クラウドのような掛け合わせも興味深いです。学生たちの中でも生成AIは調べ物などに活用しているようで、使い慣れてきています。クラウドも同じように基礎的な知識を持っていると将来の幅が広がりそうです。

今後の、学生さんへのメッセージはありますか。

川崎先生:今はクラウドゲームの流行や、企業セキュリティもクラウド化するなど、どの領域でもクラウドを避けて通ることはできません。先ほどの鈴木さんのように、これから学生が卒業していく2年後、3年後には、もっと普及していることが予想されます。学生が卒業する際、またその後も、クラウドのプロフェッショナルでなくても、クラウドに携わること、またクラウドを学んだことをきっかけに、新しいことにチャレンジできるようになってほしいと思っています。

ゲームの開発と運営を行っている会社です。常にお客様の声に耳を傾け、いかに早く現場に落とし込むかを考え、ゲームとしての面白さとクオリティの高さを追求しています。500万ダウンロードを突破したFate新作RPG「Fate/Grand Order」の基盤運用にスカイアーチの『マネージドサービス』を導入いただき、AWSへのマイグレーションを実現いたしました。その経緯と効果について、同社プログラマーの今井 守生氏、金谷 政俊氏、総務人事の中村 容子氏にお話を伺いました。

導入ポイント

利用状況
ダウンロード数500万を突破したタイトル「Fate/Grand Order」をAWSへマイグレーション

『マネージドサービス』の利用状況を教えてください。

プログラマー 今井 守生氏

元々「Fate/Grand Order」は、パブリッククラウド上で稼働しており、この度のAWSへのマイグレーションから、24時間365日の監視・運用業務までの一貫した取り組みにおいて、スカイアーチの『マネージドサービス』を採用しました。

この「Fate/Grand Order」は、TYPE-MOON / FGO PROJECTによるFate新作RPGで、多くの方々に支えられ、現在500万ダウンロードを突破させていただきました。ユーザーの皆さまに喜んでいただけるものを提供することを常に念頭に置いて、開発をしています。

選定理由
AWSを採用したことで、悩まされていた3つの課題を全て解決

ソーシャルゲームのインフラとして、AWSを採用した理由を教えてください。

創業時からインフラ専任の社員がいなかったので、最初からパブリッククラウドを利用する前提で進めていました。パブリッククラウドを採用し、運用を開始したのですが、性能やインテグレーションに課題があることが判明し、実運用でビジネスに影響がでてきました。そのような状況の中、速やかなマイグレーションの必要が出てきまして、外部のコンサルタントやAWSの方に相談し、AWSなら課題を全て解決できるだろうという見解に至り、採用しました。

リプレイス前に抱えていたインフラの課題について詳しく教えてください。

インフラには、3つ課題を抱えていました。
1つ目が「性能」です。特にDB(データベース)の動きが重くなっていました。マスターとスレーブの2台構成にしていたのですが、その時は何千秒単位でスレーブへのレプリケーション遅延がありました。スレーブ参照をマスターに切り替えても、マスターが重すぎで余計に負荷がかかり、サーバーが落ちてしまう事象が起こり、性能低下に悩まされていました。2つ目が「予測できないメンテナンス時間」です。2日間のうちのどこかで10分間くらいの再起動が走るというクラウド上での定期メンテナンスがありました。より詳細なメンテナンス日時がわかれば、サービス的にもユーザーさんにメンテナンスの通知ができるのですが、急に落ちてしまうものですから、予測ができずにユーザーさんがいきなりアクセスできなくなってしまうという事象が発生し、メンテナンスへの対応に悩まされていました。

そして、3つ目が「突然のサーバーダウン」です。リージョンで落ちているわけではないため原因は不明なのですが、当社が利用しているサーバーが急にダウンするという事象が数回ありました。

パートナーとしてスカイアーチを選んだ理由は何だったのでしょうか。

クラウドマイグレーションを実際に行うことが決定した時に、社内に十分な人員はいませんでした。また、会社としてもゲームの開発に注力していきたいという思いがあり、外部にお願いする前提で動いていました。スカイアーチは、パートナーを選定する中で、AWSの方にご紹介いただいた3社のうちの1社でした。

3社を比較したときの印象としては、スカイアーチのレスポンスが一番良いと感じました。1日も早くリプレイスがしたかったので、スピード感最優先で、実績も多数あるスカイアーチにお願いすることを決めました。

マイグレーション時について
スムーズなコミュニケーションでストレスフリーなマイグレーションを実現

マイグレーション時の対応についてはいかがでしたか。

プログラマー 金谷 政俊氏

実際にマイグレーションを行うにあたって、私たちはプログラムの構造を確認するくらいで、実作業はほとんどノータッチでした。さすがに移行する当日の不安はありましたが、開発する側からすると、準備段階では特にインフラのことを気にする必要が無く、ストレスフリーで行うことができました。

マイグレーションは想像していたよりも上手くいきました。使おうとしていたマイグレーションツールが使えないというハプニングもありましたが、手動でレプリケーションを組んでいただき、問題なくデータの移行も出来ました。

その際、スカイアーチの担当者とのコミュニケーションはいかがでしたか。

担当者とのコミュニケーションは、とてもスムーズに取れました。移行時のメンテナンスも手動で直していただき、とても助かりました。

導入効果
移行前に抱えていた課題を全て解決し、安定稼働を実現

AWSを導入したことによる効果について教えてください。

移行前に抱えていたインフラの3つの課題「性能」、「予測できないメンテナンス時間」、「突然のサーバーダウン」については、全て解決することができており、とても助かっております。「性能」については、お客様のアクセスが集中して高負荷になってしまうことはありますが、チューニングすることで回避ができています。

ただ、課題として残っているのは、コストコントロールです。スピード重視でマイグレーションを無事完了することができましたので、今後はオートスケーリングやリザーブドインスタンスなどを活用して、改善を進めていきます。

「マネージドサービス」を導入したことによる効果について教えてください。

トラブルが発生した時のスカイアーチの「何が何でも解決しようとする姿勢」に安心と信頼をもっています。常にサーバーを監視してもらっていることが感じられています。また、改善提案なども積極的にしていただけるので本当に助かっています。

具体的にどのような改善提案があったのでしょうか。

ガチャやゲーム進行のレスポンスが非常に悪くなってしまっていたことに対して、改善提案をしていただきました。スカイアーチの原因調査によって、原因がデータの読み書き時の慢性的なI/O不足であることが判明しました。AWSにてテスト環境を構築し、アプリ側とシステム側にてチューニングをしていただくことで解決することができました。

また、キャンペーン開始時などの高負荷時に想定以上のアクセスがきてしまった場合、サーバーがダウンしてしまうという問題も抱えていました。こちらに対しては、AWSのスケール設計(Elastic Beanstalk)を元に負荷対策を実施検証していただき、キャンペーン時などの負荷が軽減され、機会損失への対策を打つことができました。

今後の展開

今後の展開についてお聞かせください。

引き続き新しいゲームを開発していくので、その都度サーバー関係でご相談させていただければと思います。「Fate/Grand Order」も、機能追加の要望が出てきていますので、おそらくこれからどんどんサーバーへの負荷は上がっていくことが予想されます。今後も一緒にご対応いただければと思っています。

要望・期待

スカイアーチへの要望や期待があればお聞かせください。

「マネージドサービス」を利用して、提案やレスポンスなどは一定のレベルで満足しています。これからも、どんどんご提案いただいて、「Fate/Grand Order」のインフラチームの一員として一緒にやっていただければ助かります。機械的なやり取りではなく、一緒になってゲームを盛り上げていくマインドでいてほしいなと思っています。

採用担当からのメッセージ

総務人事 中村 容子氏

募集中!
面白いにまっすぐなひと、一緒にゲームを創りませんか?
とにかく面白いゲームを創りたい!その想いが私たちの原点です。

スキルや経験はもちろん大切ですが、何より大切なことは人柄・人間性だと考えています。面白いゲームを創るために、自分自身の成長に貪欲で、仲間のために努力できるひと、そんな仲間がどんどん集まってきています。ディライトワークスは、成長のための挑戦の場(環境)がある会社ですので、ゲームが好きで、面白さを追求するために、失敗を恐れずに一緒に挑戦できる方を求めています。

取材日:2016年3月
記載の担当部署は、取材時の組織名です。

スカイアーチネットワークスは、AWS アドバンストティアサービスパートナーです

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