AmazonMQとは?メッセージブローカーサービス
AmazonMQの概要
Amazon MQは、メッセージブローカーの設定や、運用を簡単に行えるようにしてくれるマネージド型メッセージブローカーサービスです。
メッセージブローカーとは、メッセージの管理や定義を行いアプリケーションと接続しメッセージを送信する機能です。
Amazon MQではApache ActiveMQおよびRabbitMQ向けのメッセージブローカーで、メッセージブローカーのプロビジョニング、セットアップ、メンテナンス管理が不要です。そのため運用の手間を軽減してくれます。
また、業界標準のAPIプロトコルを使用しているため、使用中のアプリケーションに接続する際、コードの書き直しは必要なくAWSに簡単に移行することができます。
AmazonMQの利点
耐久性のあるメッセージングを簡単に実装
Amazon MQは、メッセージブローカーに接続をする際、高可用性とメッセージの耐久性が自動的にプロビジョニングされます。またAWSリージョン内に複数のアベイラビリティーゾーン (AZ)に冗長的に保存することができ、障害が発生した場合でも引き続き利用できます。
迅速な移行
Amazon MQは、STOMP、MQTT、WebSocketなどの業界標準 APIやメッセージング用プロトコルを使用しているため、使用中のアプリケーションへ簡単に Amazon MQに接続することができます。これにより、アプリケーションのエンドポイントを更新して Amazon MQに接続するだけで、簡単に移行することができます。
セキュリティ
Amazon MQでは、保管中と転送中のメッセージを暗号化することができ、安全に転送することができます。また、ブローカーへの接続にはSSLが利用されており、Amazon VPC内のプライベートエンドポイントにのみアクセスを制限することができ、仮想ネットワーク内にブローカーを隔離することができます。
モニタリング
Amazon MQは Amazon CloudWatchおよび AWS CloudTrailと統合されています。CloudWatchでは、ブローカー、キュー、トピックスのメトリクスを確認でき、メッセージが詰まったときにアラームを生成することができます。CloudTrailでは、Amazon MQ APIコールをログ記録、保持ができます。
料金体系
Amazon MQでは、ブローカーインスタンスを実行した時間と月ごとに使用したストレージに対する料金となっています。ブローカーを新しく作成してキャパシティを増やすことは簡単に行うことができます。また、最低料金や、前払いはありません。
まとめ
Amazon MQを利用することにより、メッセージブローカーの運用をスムーズにすることができます。フルマネージド型であることから、管理者の負担を減らすことができます。
参考資料
