あのSNSもPythonで? Pythonについて、学習方法まで丸わかり(後編)


あのSNSもPythonで? Pythonについて、学習方法まで丸わかり(後編)
あのSNSもPythonで? Pythonについて、学習方法まで丸わかり(後編)

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あのSNSもPythonで? Pythonについて、学習方法まで丸わかり(前編)

IT業界でエンジニアとして働きたいと思っている方なら、Python(パイソン)という単語を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? 今、本屋に行ってプログラミングのコーナーに行くと、Pythonの入門書が平置きで山積みになっていますね。

しかし実際に「Pythonで何ができるの?」「Pythonで開発するにはどうしたらいいの?」「Pythonを使う仕事にはどういうものがあるの?」といった質問になると、答えられる現役のITエンジニアは意外と少なかったりします。

理由は簡単、Pythonがここ数年で一気に注目を浴びるようになった、メジャーになって間もない言語だからです。日本においてPythonを主に取り組んでいるITエンジニアはまだまだ少数派です。

この記事では前半から引き継いで、Pythonの具体的な学習方法をお伝えしていきます。

Python学習の方法

すでに何らかの言語を覚えている方も、そもそもプログラミングが初めての方も、初学者がPythonを学習するにはどうすればいいのかを開設していきます。

そもそもプログラミングの基本を学ぶには

今は高校や大学でも様々な学科でプログラミングを教えますから、まったくプログラミングをしたことがない、という人は少ないかもしれません。

しかし、プログラミングには、

  • 全体の設計の仕方
  • コードの書き方(ここだけがプログラミングと捉えられる場合も少なくないようです)
  • デバッグの仕方(テストを重ね、正しいコードになるまで直すことをデバッグと言います)
  • 詰まった時の調べ方

などの「コツ」があります。

これらは、実際、学校の授業ではなかなか身に付けられないものです。

場数を踏めば自然と身につく「コツ」ではありますが、最初から教えてもらえればそれに勝るものはありません。不安がある方は、次に紹介するプログラミングスクールを利用するのもいいでしょう。あなたが社会人で、エンジニアの卵なら、今は会社が講座をたくさん用意しているのが普通です。まずはそういうところで、プログラミングの「コツ」を身に付けましょう。腕が確かなエンジニアを、「メンター」という「師匠」にして、教えを請うのもおすすめです。

プログラミングスクール

今は実際に通学するプログラミングスクール、オンラインでのプログラミングスクールが多数あります。Pythonにもたいてい対応しています(稀にスマホアプリ開発専門スクール、なんてのもあるのでご注意ください)。

スクールのメリットは、独学よりも行き詰まりが少ないことです。実際、最初のうちは「何をどう調べたらいいのか分からない」という状況に陥りがちです。そんなとき、スクールなら、講師やメンターにいつでも質問できます。あなたの疑問を、論理だてて自分で解決できる手助けをしてくれます。

また転職サポートが用意されたスクールも中には存在します。うまくサポートを活用できれば自分のやりたいこと、スキルに適した就職/転職活動ができるでしょう。

書籍

冒頭にも述べた通り、今Pythonは旬な開発言語です。本屋に行けばPythonの入門書から活用方法を記載したものまで揃えることができます。その中から自分に合いそうなものを買って学ぶのもおすすめです。

Pythonは学習環境構築のハードルが非常に低いと言えます。たとえば統合開発環境のAnacondaなら、ダウンロードして実行するだけで統合開発環境がインストールされます。自分で環境構築するのに手間がいらないのは、学習する言語を選ぶ際の重大なポイントです。一昔前の言語なら、難しいパソコンの設定に四苦八苦する必要がありました。

入門書を選ぶ際はなるべく自分にとって理解しやすい説明で書かれているものを選びましょう。というのはPython学習は体系立てて学習する必要があります。未知の新しい体系を自分の中に取り込むことになります。理解しやすく根気強く取り組める本を探すのが良いでしょう。例えば掲載されているサンプルプログラムがあまり長くないものをおすすめします。サンプルプログラムが長いと、サンプルプログラムの読解だけにかなりの時間を費やしてしまうからです。

インターネット

インターネットは詰まった時に調べるためのツールと捉えておくとよいでしょう。インターネットの情報の信頼度は書籍に比べると高くありません。間違ったコードが掲載されていることもよくあります。体系的に教えてくれるサイトも希少です。したがって「ここ、どう書けばいいのかな?」と疑問を持ったときに調べられるスキルをまずは身に付けてください。そうすれば、ネットはあなたの味方です。ネット上には膨大な情報があり、適切に利用すればPython学習にとって非常に効果的です。

Pythonを使った仕事

それではPythonを使った仕事にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

現在、日本ではPython人材は不足しており、他の言語に比べると高報酬である場合が多いです。ブルーオーシャンと言ってもいいかもしれません。今からエンジニアとして言語を選ぶ際にPythonを選択するのは一考の価値があるでしょう。

また日本における先駆者が少ないことから、早い段階でチームリーダーなどの要職を任せられる可能性も比較的高くなります。先輩エンジニアと競う必要はありますが、現時点での条件はほぼ一緒です。チャンスは確実にあります。

業務システム

PythonはGUIアプリも開発でき、また簡単なスクリプトも書けることから、バッチ処理(例えば一日ごとに行う定型処理)の一部にもなります。業務システムにPythonを利用する例は、増えてきています。

Webシステム

Webシステムも作れるPythonですが、残念ながらWebシステム開発の現場ではまだまだメジャーではありません。しかし新規開発では、Pythonを使った開発も出てきています。

Webシステム専業でいくのであれば当面はPHPやRubyにしておいた方がいいかもしれませんが、今後WebシステムにおいてもPythonのシェアは増えていくでしょう。というのは、圧倒的な開発スピードとデフォルトでライブラリに備わっているセキュリティの高さです。

今はメジャーではなくても、将来のためにPythonを身に付けてWebシステムを手掛けるというのは現実的な選択肢ではないでしょうか。

AI開発/データサイエンティスト

AIにおいてはもはや開発言語はPython一択です。

データサイエンティストとは、ビッグデータを扱い、さまざまな処理を施す専門家のことを指します。前述した通り、Pythonはビッグデータを扱うのが得意です。それもきわめて簡易な書き方で膨大な量のデータを手軽に扱えます。データベースとの連携も得意とするところです。Webシステムのところで書いたように、SQL文を学習する必要がありません。更に、AI開発に必須の統計学に使われる数学を処理することも簡単にできます。こういった理由で、AI開発にはPythonが使われているのです。

  最近よくニュースで耳にするようになった自動運転、接客、自動操業などAIの活用場面はこれからますます増えていくでしょう。したがって、Pythonへの注目度も上がっていきます。

事務効率化

PythonはExcelを操作できるので、Excel VBAができる人が事務職の現場で重宝されるように、Pythonができる人は事務職の現場で重宝されるようになるでしょう。Excelに限らずとも、さまざまな処理を自動化できるPythonは、事務効率化に必須の言語です。

  エンジニアでなくてもPythonを学習するメリットはここにあります。事務をしている人ならば、必ず事務を効率化できるでしょう。生産性の向上につながります。

研究補助

研究職において論文のデータをグラフなどで見やすく加工するのは、もはや常識となりました。Pythonは、扱いやすいグラフ作成ライブラリを持っています。関数一つで様々なグラフが作成できます。数学的な処理にも強いことから、研究過程でPythonを利用して研究を進めることは幅広く行われています。

まとめ

この記事では前編後編の2本に渡ってPythonの基礎知識からPythonでできること、Pythonの学習方法、Pythonの仕事までをお伝えしてきました。Pythonの活用範囲の広さに驚いた人も多いのではないでしょうか。実はたくさんの可能性を秘めていて、今まさに開花しようとしている言語、それがPythonなのです。あなたにも、Pythonが今旬な言語であることが伝わったと思います。

あなたもPythonエンジニアとなり、技術を通して、新しい社会の可能性を開いていきましょう。